VersaPro フルHD化、IPS液晶パネルに交換 | 特選街情報 NX-Station Blog

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VersaPro VB-Pシリーズの標準装備の12.5インチ HD液晶パネル(解像度1366×768、方式TN)をパネルモジュールを自力で交換してフルHD(解像度1920×1080)、IPS化しました。 

このVersaProのモデルはLenovo製のマザーボードが使用されていて、多くの部品が同じ12.5インチのビジネスノートPC ThinkPad X260と共通です。もちろんボディカラー、トラックポイントなしのキーボードになっている、内蔵バッテリが省かれている、ドッキングコネクターなしなどの違いはあります。 

 

写真は、NECパーソナルコンピュータ株式会社 VersaPro VK23LB-P (型番:PC-VK23LBZFP)です。

 

VersaPro 液晶交換、フルHD化

 

パネルモジュールは、ThinPad X260、X270シリーズの補修・交換用としてAmazonで販売されていたパネルを購入しました。解像度がFullHD(1980×1080)、IPSパネルであること、コネクタ位置を確認してから、ポチります。コネクタ位置はとても重要で位置が違うと液晶本体eDPコネクタとマザーボードを接続するeDPのフレキシブルケーブルが届きません。基本的に標準仕様でHD液晶は右側コネクタ、フルHD液晶は中央ですが、中古品などオーナーチェンジしている場合は改造済みかもしれないため、念のために交換作業前にVersaProを一度分解して確認しておきます。

 

 

 

ほかにも作業アイテムとしてLCDベゼルを開けるためのオープナー工具があるとよいかもしれません。私の場合は指先の感覚を頼りにバリバリと爪を外していきます。今まで何台も交換してきましたがパネルやベゼルに傷をつけたり、破損させることなく作業できています。

 

おなじみAmazonの段ボール箱で注文しておいたパネルが届きました。

液晶パネルモジュール 箱

 

ビニールで封がされていました

 

ラベルによると LP125WF2 であるようです。 中国製です。FHD液晶パネル(右コネクター)とも印字されているので注文した商品であっていそうです。

 

ラベル

 

ビニール袋を開けると発泡スチロールの箱がビニールテープで厳重に閉じられていました。

発泡スチロール

 

さらにプチプチでしっかり保護されて厳重に梱包されています。

 

中身

 

パネルに封入されている紙にはコネクターの取り扱いについての注意が書かれているみたいです。青色のビニールに入ったパネルがようやくここでお目見えですが、さらにラップで段ボールにぐるぐる巻きにされていました。

 

パネル

 

パネルの裏側には輝度調整ソフトの案内が書かれていました。アメブロですね。にひひ
https://ameblo.jp/20190923-09/entry-12528954530.html

パネルについてきた紙は輝度調整ソフトの案内

 

ThinkPad X230s、X240、X240s、X250の場合には液晶の輝度を調整するソフトウェアをダウンロードする必要があるそうです。今回は、NECのVersaPro (ベースはThinkPad X260)なので多分関係なしなのでスルーです。

 

交換する新しいパネル

 

ひとまず、届いた液晶パネルモジュールの開梱はここまでにして、VersaProの上側の分解をします。

今回交換対象のVersaPro本体です。

 

VersaPro本体

 

手作業でLCDベゼルを左下の画面側から時計回りに外していきます。

 

VersaPro

 

外し終えました。だいぶ慣れてきているので外すのに1分かかりません。交換前の液晶パネルは LP125WH2(TP)(H1) でした。スペックとしてはLG製のHD(1376×768) TNパネルです。

 

液晶パネル交換

 

交換前のパネル

LP125WH2(TP)(H1) 
P/N : 0C00319
FRU : 04X0325

 

eDP 30ピン コネクターのテープと留め具を外し、新しい液晶パネルに交換してeDPを接続します。 

eDP 30ピン コネクタ

 

新しい液晶パネルはN125HCE-GPA Rev.C1でした。台湾のフォックスコングループの液晶パネル製造会社 群創光電 Innoluxのパネルです。

 

何度も開け閉めしないで済むように、LCDベゼルを取り付ける前に表示を簡易的に確認しておきます。無事に一発でNECロゴ表示、Windowsの起動もできました。

 

簡易チェック

 

輝度の調整もキーボードからできましたので、LCDベゼルを組み戻します。

ヒンジ部分に配線されているアンテナ線などを挟まないように注意して作業します。

ヒンジ部分

 

画面の下中央部分からLCDベゼルを止めていきます。端から戻すと爪がきちんとかみ合わないことがあるので気を付けなければいけません。外すよりも戻すときのほうが時間がかかりました。

 

VersaPro 液晶パネル交換

 

組み立て後、Windows起動とキーボードからの輝度変更、ドット抜けのチェックなど一通り見て作業完了です。

 

 

12.5インチなのでHD解像度のままでいいかなと思っていましたが、Windowsの表示はフルHD表示に慣れているのでVersaProもフルHD化できて満足です。いままでWebやExcelの表示で解像度足りていなかったのを解消しました。

ちなみにこの液晶パネル交換のテクニックを習得すると画面割れジャンクPCを修理できるようになるので重宝します。外した元あったHDパネルは予備部品として保管しておこうと思います。

 

VersaProの改造記事:

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