日本ではごく一部の特殊な用途を除いてブラウン管の需要はテレビ用もPCモニター用ないそうです。ブラウン管の映像技術の完成度・成熟度が最高潮を迎えて数年、悲しいことにブラウン管の生産終了が相次いでいます。ものづくり日本では、ブラウン管に関する技術の継承は途切れてしまうかもしれません。この波は日本などの電子・電気機器の先進国から新興国へも急速に届いているようです。ブラウンさんが発明して、日本人技術者の手によってこの100年で大きな進歩を遂げたブラウン管、やがては世界からブラウン管がテレビに使われていたというのは歴史の1ページになる日もそう遠くないように思います。
2003年~2004年頃は中国あたりでブラウン管の品薄傾向が強くなり、日系メーカーの合弁会社も盛んに生産していたと聞いています。しかし、現在ではブラウン管需要のある国はインドからアフリカあたりまで遠のいています。
安価で丈夫で高性能な映像デバイスであるブラウン管、まだまだ非電化地域の電化が進んでいますから、しばらくは初めてテレビを買う人たちへ夢の機器、夢を届ける役目を果たしてくれると思います。需要があるのは14インチから20インチくらいのテレビです。恐らく日本のテレビ局で使われていたアナログ用の放送機材が海外に送られて、今までテレビがなかった国や地域でもテレビ放送が始められているのではないかと想像しています。(蛇足ですが、日本のテレビは日本製のゲーム機を繋ぐのにも最適です。)
現在でも、ブラウン管は電子そのものの動きに近いため応答速度に優れていますが、液晶やプラズマディスプレイについても半導体技術や工学技術の進歩によって性能も高くなり、ブラウン管と遜色がないくらいになりつつあります。液晶の値下がりの進行の速さもあるため、だんだんと液晶の割高感はなくなりました。
液晶の利点はその薄さと軽さです。現代の住宅事情にあった製品といえます。部屋が手狭になって、液晶モニターも持っているので、私もまた1台パソコン用のCRTモニター(ブラウン管)を泣く泣く処分することにしました。
今までありがとうブラウン管!ブラウン管のPCモニターに感謝を込めて「ブラウン管」記事にしました。
(もっと詳しく知りたい) ブラウン管 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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