みなさん、Il Divo (イル・ディーヴォ) をご存知ですか?世界中で愛されている男声ボーカルアンサンブルグループです。クラシックとポップスを見事に融合させた彼らの音楽は、多くの人々の心をつかみ続けています。

 

 

 

イル・ディーボは2003年、音楽プロデューサーとして有名なサイモン・コーウェルのプロデュースによって結成されました。グループ名はイタリア語で「男性のディーヴァ」を意味し、その名の通り圧倒的な歌唱力と華やかなルックスで世界的な注目を集めました。日本でもデビュー当時から人気があり、私もCD何枚か買いました。私が社会人1年目の地方都市勤務時に、初来日して、私も東京公演行きたいな〜と遠くからその歌声を夢想したものでした。

 

 

 

今まさにイル・ディーボは日本ツアーを開催中です。なんでこんなことをアメリカにいる私が書いているかというと、両親と弟夫妻がイル・ディーボの東京公演に行くと聞き、急にイル・ディーボが懐かしくなったからなのです。私も数年前ニューヨーク公演に行きたいと思ってチケットを買おうとしたら、運悪く長期出張が入ってしまい断念したのでした。日本の家族が行くコンサートのチケットは弟と義妹からの母の日のプレゼントなんだそう。なんか、自分が海外に住んでいる間に、実家でも幸せな時間が流れていることにホッとするやら、寂しいやら。

 

 

さて、イル・ディーボの話に戻して、結成当初のメンバーは、スペイン出身のカルロス・マリン、スイス出身のウルス・ブーラー、アメリカ出身のデヴィッド・ミラー、そしてフランス出身のセバスチャン・イザンバールという、欧米各国から集まった4人で構成されていました。それぞれがオペラやミュージカルの舞台で豊かなキャリアを持ち寄り、独自の魅力をグループに加えています。そして、当然皆ヴィジュアル的にイケメン。


当初はアイドル的な人気にも見えたし、こういうグループは、たいていメンバー間の不仲や不祥事、方向性の違いとかで数年で解散するのが常だと思っていましたので、20年以上も第一線で活躍しているとは当時は思いもしませんでした。彼らはずっと一緒にいるわけではなく、コンサートツアーがない時はそれぞれの国に住んでいて、普段は連絡を取らず、コンサートやレコーディングが始まると集まるそうです。そういう距離感も重要なのかもしれません。

時を経て、グループは様々な変化を経験しました。一番ショッキングだったのは、カルロス・マリンがコロナに感染し、ワールドツアー中に2021年に急逝したこと。ワールドツアーの日程後半だった日本では、カルロスなしの3人で公演していたと記憶しています。カルロスはメンバーの中で最年長で、リーダー的な存在だったそうですが、スペイン、ラテンのノリ、男の色気という点でもずば抜けていたように思います。

 

 

 

2021年の世界ツアーの最中にカルロスが亡くなった

 

そして、現在は、カルロスの抜けたバリトン担当に、スティーヴン・ラブリエを新メンバーに加え公演活動を継続しています。さて、イケメン揃いのイル・ディーボですが、私のお気に入りは、デビュー当初からずっとフランス出身のセバスチャン・イザンバール。正統派なハンサムで、フランス映画に出てくるような雰囲気を纏っています。デビューから20年以上経った今、彼も50代に突入したわけですが、映画俳優真っ青なイケおじに進化。フランス男特有の、お茶目さと尊大さを兼ね備える雰囲気も身につけています。

 

20代のセブ。フランス恋愛コメディー映画に出てきそう

 

30代のセブ。007シリーズでジェームスボンドやってほしい

 

40代のセブ。イケおじ路線へ舵を切ったのか

 

50代のセブ。例えるなら熟成した赤ワイン

 

カルロスが亡くなった時の年齢になったセブ。

 

大御所感が溢れ出てますね

 

今年、セブは53歳。カルロスが亡くなった時の年齢になりました。これからもグループの核として頑張ってもらいたいものです。

 

そして、私のもう1人のお気にいりは、2023年加入のスティーヴン・ラブリエです。メキシコ系アメリカ人で、ゲイを公言している38歳。イル・ディーボは昔も今も女性ファンが圧倒的に多いので、ゲイのメンバーが入るとは運営側もリスクを取ったものだと思いました。特に、ラテン担当そして男の色気ムンムンだったカルロスの後釜ということで、ラテン系の彼が選ばれたのだろうけれど、ゲイということで、女性ファンはどう受け止めるんだろうと思いましたが、今では彼もすっかり受け入れられているようです。性格が良さそう。なお、日本が気に入っているみたいで、彼のインスタ見るといろんなところの出没してるみたいです。彼がメンバーとして加入すると聞いた時、YouTubeなどで歌ってる映像探しましたが、朗らかそうな素顔とは裏腹に圧巻の歌唱力でした。

 

 

Youtubeなどで彼の歌を聴けます。

 

新宿西口の中央公園だ!

 

明治神宮ですね。ボーイフレンドが写真撮ってるのかな。

 

この体見ると、ゲイだってわかりますね

 

駅弁選び、楽しそう。いい人感が溢れてる笑顔

 

他2人のメンバーもそれぞれ魅力的です。ウルスは一番女性人気が高くて、ヨーロッパの気品ある貴公子ルックス。香水とか高級腕時計の宣伝に出てきそうです。中欧の古城で結婚式をあげている姿は、美しいの一言。あまりメディア発信しないところが逆に神秘的な雰囲気をキープしている秘訣かもしれません。

 

王子的ルックスで女性人気圧倒的なウルス

 

ステージでは細く見えるけど、意外にマッチョなウルス

 

そして、最後にアメリカ人のデイビッド。メンバー全員とも日本のことを好きだと思いますが、アメリカ人のデイビッドが一番の親日家でしょう。日本語を勉強したとかで、日本ツアーのPRビデオでも「日本のみなさん、お久しぶりです」と日本語を披露してて可愛かったです。彼はテノール担当ですが、オペラのバックグラウンドがあるそうで、声量だけでなく、哀愁を帯びた繊細な表現もピカイチ。

 

 

日本語で発信するデイビッド

 

いい男揃い踏みのイル・ディーボの写真探してたら、あまりに皆イケメンすぎて、写真ベタベタと貼ってしまいました。ミュージシャンのこと書いてるブログ記事なのに、音楽性とか演目とか触れられませんでしたが、それは彼らのコンサートで生でご覧くださいということで、彼らは目下日本ツアー中です。うちの実家の家族が行く14日の東京公演の後も、仙台、札幌と全国を回るようです。チケットまだ残っているかは分かりませんが、気になった方は彼らのホームページをチェックしてみてください。

 

コンサートのファンサービスには定評があります

 

 

今年ももう5月。あっという間に3分の1が過ぎてしまいました。

 

5月のNYは日によっては汗ばむような気温になることもあるので、先週はヘビーな冬物を片付け、夏物を引っ張り出す作業をしました。私はあまり服を買わない方で、それほどたくさん服はないので素早く終了。

 

一方うちの旦那は毎年シーズンになんらかのアイテムを買い足していき、クローゼットが溢れ、さらには買っても封すら開けてないものもパッケージごと散らかっています。彼なりのロジックがあって、どこに何があるかは把握してるみたいで、私が整理すると嫌がるので放置しています。散らかっていること自体は大目に見ても、1回だけしか着ないで何年も放置とか、全く使わないものに金をかける無駄な浪費がすごく嫌です。

 

話は前後しますが、数ヶ月前、ブルックリンを歩いてる時に、日本語で「古着買取」という看板を掲げたの古着屋さんを見かけました。若い人を中心に結構な人が入っていました。その時は特に気にせず通り過ぎたのですが、最近それは、日本から進出してる「セカンドストリート」という古着店だと日本人の友達に聞きました。

 

 

 

日本のブランドを買い取ってくれるので、生粋のニューヨーカーはもちろんのこと、在ニューヨークの日本人の間でも結構人気のようです。私、売るほど洋服や靴を持っていないので、古着屋に売るという経験があまりないのですが、1人で古着屋開業できそうなくらい着ない服を大量に保管する旦那にこの話をしてみました。というのも、昨年の新年の抱負で買ったけど使わない服や靴をネットで売るという断捨離目標を立てていたのにも関わらず、挫折していたのでした。

 

 

とりあえず、かさばる冬物を整理しようということで、クローゼットを見渡すと、改めてため息、、あるある、、なんでこんなに必要なんだろうか。値札がついたままのダウンジャケットだけでも、ユニクロからハイブランドまで7−8着。このほかに冬の間に普段使いしてたダウンジャケットも3−4着あるのです。「セカンドストリート」では、GUやユニクロなどは買取不可。ハイブランドのみを買取してくれるので、まず選別して、売れそうなものを選別。パタゴニアやノースフェイスのダウンジャケットを合計5着売ることにしました。多分合計で2000ドルくらいは払ったと思います。そのうち1着はオリンピックイヤーの限定品です。ネットオークションでは高値が付いているらしく、高く売れるかな〜と旦那は期待いっぱい。

 

 

 

さて、当日。マンハッタン内にいくつか店を展開している中で、我々が行ったのはユニオンスクエア店。土曜の朝ということで、それほど人はいなく、商品の査定も並ばずに開始できました。10分くらいかかると言われ店内で待ちます。旦那は気になるみたいで、レジのところでへばり付いて査定を待ってる。思ったより早く3分くらいで査定が済みました。

 

果たして結果は、、、合計35ドル!1着7ドルの計算です。旦那が期待してた限定品も容赦なく一律7ドル。おそらく合計2000ドルは払ったであろうダウンジャケット5着が合計35ドル!これはかなりショックだったらしく、早速査定係の人に意見してました。

 

旦那「意外に安く買うんですね。。。1着35ドルじゃなくて?これネットで売ったら最低でも1着50ドルはすると思うけど。それに、このシルバーのデザインはアメリカチームの冬のオリンピックの限定品です。」

 

店員「(チャートを見せて)パタゴニアのダウンジャケットは一律7ドルなんです」

 

旦那「パタゴニアって1着300ドルはしますよ。それに、これまだ値札もついてるし、ほとんど着てないんです。古着というより、新古品というんだよ」

 

←やめてくれ〜これ以上うるさいと、クレーム親父になっちゃう。。

 

店員「でも、これが私たちのオファーできる額なんです」(丁寧だけど、きっぱり対応)

 

旦那「わかりました。4着だけ買い取ってください。このオリンピックの限定品は持ち帰ります」

 

店員「ありがとう。それでは、28ドルお渡しします。」

 

このオリンピックイヤー限定品は売らないことに、、

 

帰り道、旦那はずっとショックだったみたいですが、こんなもんだよ〜、というのが私の正直な感想です。すでに店頭で売られている同じような製品を見ると、せいぜい50ドルくらい。お店の運営費や人件費を差し引いたら、買取額7ドルは妥当。このビジネスで利益は出てるのだろうか、と逆に心配してしまいます。思い入れのある洋服を買い叩かれたように感じる旦那の気持ちもわかるし、自分も高い金払って買ったお気に入りの服を数ドルで買い叩かれたら凹むけれど、所詮他人にとっては、ただの古着。

 

店にいる間、どんな人たちが服を売りにくるんだろうと観察してました。大体若い人たちで2−3着売りにくる学生風が多かったです。古着屋に来る若者には万国共通の雰囲気があって、日本で言うと、例えば昔の下北沢とか荻窪にいるような風情です。

 

古着屋に出没する若者は共通の雰囲気がある

 

 

そんな中、結構迫力のある容姿のおばさんが大きな袋3−4つ抱えて入ってきました。入り口のセキュリティースタッフがスマホいじりしてたら、すかさず

 

「ここ開けてくれる?私がこんなに荷物持ってるの見えないの?」

 

と、何様?的な態度。何かドラマチックな展開が期待できそうで、ちょっと観察してみました。

 

査定するカウンターでずっと見てるのも変なので、店内を暇つぶしに歩いてたら、あの婆さんの大声が聞こえてきました。大声をわざと出してるのではなく、声が大きい人のようです。結構奥行きのある店内ですが、彼女の声が響き渡ってました。思い入れのある服や靴をキャッシュに変えようと期待してたのに、買取提示額が低かったようで、うちの旦那と同じような押し問答してた。怒鳴ってるような感じで、うちの旦那の10倍くらいのパワーと圧で。笑。早速偶然を装ってレジを通り過ぎると、さっきDに対応した定員さんが婆さんに対峙してます。カスハラ寸前の婆さんに、無感情に機械的に買取査定チャートを見せて対応。チェーンの古着屋なので、この対応が一番だと思います。骨董品屋のような目利きはないけれど、ちゃんとした一律ポリシー。服を売ろうと順番待ちをしていた若い女性は面白がって、動画撮ってる風でした。私は流石に激写はしませんでしたが。

 

この婆さんが売ろうとして突き返されたのは、色が褪せたジャケットや、踵がすり減った靴やサンダル。もしかしたらハイブランドなのかもしれないけど、旦那の新古品ダウンで7ドルなので、この婆さんの10年もののヨレヨレのジャケット、足の匂いや汗の染みついてそうなサンダルには値はつかないでしょう。寄付ですら断られそうです。ここで売られてる靴を見ると、状態のいいものか、ほぼ新古品ばかりのようでした。新品200ドルくらいのニューバランスのシューズがで50ドルくらいで売ってました。サイズさえ合えばお買い得だと思いました。

 

綺麗な感じの靴は買ってくれるようです

 

日本のブランドのコーナーもありました

 

帰り道。ダウンジャケット5着売って、200ドルくらいになるのかと期待していた旦那が意気消沈。結局、4着売って28ドルにしかなりませんでした。ネットで売ればもう少し高く売れたかもしれませんが、買い手への郵送など送料や何かと手間がかかります。製品の状態さえ良ければ、持ち込むだけで換金できるセカンドストリートは、私的には、ありだと思いました。旦那のクローゼットには、まだまだ売れそうなものがたくさんあります。これを教訓として、着ないような服ははじめから買わないような意識改革を期待したいです。

 

電車待ちでグランドセントラル近くのスタバに寄りました。旦那の溜まったポイントがこの週末に失効するから、どんな味なんだろうとずっと気になってた抹茶とイチゴのローフケーキ試してみたいと言ったら、

 

「こんな安っぽそうなケーキにポイント使うのは勿体無い、」と小言を言う旦那。

 

「うるせ〜やこのおっさん、着もしねぇ〜服に無駄金注ぎ込んでクローゼットの肥やしにするよりずっとマシじゃろうが〜、」

 

 

抹茶いちごローフ(右)。左も抹茶風に見えるがピスタチオ。

 

と言ってやろうかと思いましたが、そんなこと言って喧嘩になっても時間の無駄なのでやめました。ちなみに、この新作ローフケーキ、微妙でした。日本人的には抹茶と苺という組み合わせには馴染めないです。定番のレモンローフケーキのほうがいいかな。

 

家に向かう電車の中、先ほどの古着屋の中で見かけたアフリカンアメリカンの若い男女が近くに座っていました。お店で忍者風のコスチュームでいたので気がつきました。サムライ風のコスプレをした他の数名と合流して楽しそうにしてました。近くの日系スーパーで買ったのか、日本のお菓子をシェアして食べてる。飲みものは「おーいお茶」。日本風のコスチュームで、マンハッタンの日系のお店をハシゴして過ごす楽しそうな休日です。黒人のティーン軍団を見かけると普通は一瞬怖いと思ってしまうけれど、この子達は皆柔和で可愛い感じでした。

 

どこへ行くんだろう。郊外でジャパンフェスもしくはコスプレイベントでもあるのでしょうか。こうして日本文化の広がりを見るのは嬉しいものです。今週末、マンハッタンのアッパーウエストサイドでは、ジャパンパレードが開催されます。どうしようかな、、きっとこんな感じのコスプレ軍団も大挙するんだろうなと思います。天気が良ければ行こうかな。

 

 

 

 

政治家を目指す台湾系米国人ワンさんのお家で、旧正月を祝った話を前回のブログでしましたが、そのパーティーの場でとても面白い出会いがありました。

 

パーティーが始まってしばらくして、30代後半〜40代前半くらいのアジア系夫婦からの視線がずっと気になっていました。でも、気のせいかなと思いやり過ごしていたのですが、キッチンカウンターに並んだ飲茶越しにやっぱり2人揃って私を見てる。見覚えある顔ではないけれど、過去にどこかであったことがある人だろうか。周りの人たちともあまり話していないし、なんとなく浮いてるようで、この場のアメリカ的雰囲気に慣れてない様子です。日本人だろうか?いや仕草や箸の持ち方とかは日本人ではない感じ。それにこのあたりの日本人はほとんど駐在員一家なので、選挙関係の集まりには出てくることは稀です。

 

 

目が合ってしまったので、その男女に話しかけてみることにしました。とりあえず英語で話したら、いきなり日本語が返ってきました。

 

私:「Do I know you?(どこかでお会いしてましたっけ?位のニュアンス)」

男性:「日本人ですか?」

私:「はい、そうです。」

女性:「あなた日本人だと、話していたんですよ。」(ややぎこちない感じの日本語)

男性:「こんなところで日本人と会うとは光栄です。」

 

(一体、この2人は何者だろう。2人とも日本語は上手だけど、日本人ではないのは確か。かといって日系アメリカ人でもない。旦那さんの方はかなり日本語上級者。女性の方は大陸訛りが激しい日本語)

 

私「(主催者の)ワンさんとはお知り合いですか?」と無難な質問。

女性「うん、友だち」(いきなり敬語がなくなる!)

男性「私は劉です。お名前は?何年アメリカに住んでますか?」

私「NWです。こちらに住んでもう20年になります。劉さんは?」

男性「私たちは日本に住んでます。」

 

(むむ、一体何者?こんなところで何してんだろう?子供が留学でもしてるんだろうか。)

 

私「お子さんの留学か何かで来てるんですか?」

女性「は?、ああ、ええと、子供たちは勉強で忙しいので日本にいます。」

私「え、そうなんですね。お仕事でNYへ?」

女性「NWさんも仕事ですか?」

 

やはり、女性の日本語の能力なのか、微妙に会話が双方向ではない。ますます謎だったけれど、後々聞いた話だと、NYに不動産を持ってるらしい。その関係でこの日の主催者のワンさんと知り合いだそうです。さすが不動産を介した海を超えた華僑ネットワークは強いです。

 

旦那さんの方はもう日本に30年以上住んでいるそうです。勤務先が、私が新卒で入った会社と同じ業界で親近感を持ち、懐かしい話をしました。若い時に中国東北部から大阪に来て、日本の暮らしが性に合ってそのまま住み着いたらしい。そして奥さんの方は、自称「サニー(Sunny)」、日本名は「麗子」だそうです。心の中で爆笑。アメリカにいる中国人は、勝手にアメリカ風の名前をつけることが多いのですが、普段は日本に住んでるこの女性、なんでサニーなんてあだ名つけてるんだろう。アメリカ進出用のニックネームだろうか。そして「麗子」。日本に住んでる中国人で日本風のニックネームをつけるのは流行っているのだろか。ツッコミどころ満載なサニーさん。

 

そしたら、サニーさん、今度は私のことを根掘り葉掘り聞いてきました。中学は某地方都市の公立だったと言ったら、その情報は無視ですっ飛ばして、ダイレクトに、日米で通ってた大学、今の勤務先も聞いてきました。大学や大学院、今の勤務先が彼女の中の基準に達したのか、とても喜んでくれて、大学受験の勉強法を聞いてきました。私が高校生時代のことなんて、もう30年以上前のことになるし、今とは時代が違うので、なんの参考になるんだろうかと思いつつ、サニーさんに圧倒されまくり。

 

私の両親は今神奈川に住んでると言ったら、目の色変えて、「NWさんはどこの学校に行きましたか?神奈川御三家?」と聞いてきました。

 

神奈川御三家って何??

 

 

話を総合すると、劉さん一家は東京都大田区在住。小学生の男児2人を神奈川の有名進学校に入れて、東京の有名大学に進学させて、ゆくゆくはアメリカの大学に留学させたいらしい。場合によっては日本の大学はスキップして学部からアイビーリーグの大学に入れてもいいそうです。「神奈川御三家」はそれを可能にしてくれるチョイスなんでしょう。開成とか麻布など東京都内は目指さないんですかって聞いたら、京浜東北線で通わせるのに神奈川の方が便利で、都内でも港南地区の中国人の間では、神奈川御三家の方が人気なそうです。特に夫妻が住む大田区だと、ラッシュアワーの混雑する上りの電車に乗せるより、下り電車に乗せた方が車内でも勉強させられる算段だそうです。凄い、この実利的思考。さすが科挙を生み出した国だけあります。

 

私の場合、今両親が住んでるのが神奈川というだけで、自分自身は小中高と父親の転勤で全国あちこちに住んだので、神奈川にゆかりはありません。それに神奈川御三家なんて言葉この日、初めて聞きました。栄光学園、聖光学院、浅野中学・高校の男子校を御三家と呼ぶそうです。私が中高校生だった時は、神奈川の名門私立といえば桐蔭とかフェリス女学院というイメージでしたが、時代は変わったのですね。

 

神奈川の高校で私が知ってるのは、横浜翠嵐高校や藤沢あたりにある湘南高校。あるメガバンク丸の内本社でマネージャーしてる親友が翠嵐高校出身なので、翠嵐もいい学校ですよ、知ったかぶりで言ってみたら、海外大学への進学実績がいまいちの公立高校には興味ないときっぱり。親友を貶されてるみたいで無礼だなとは思ったけれど、何がなんでも神奈川御三家に中学受験で入ることしか眼中にないらしい。こういう人には何を言っても無駄なので、サニーさんが話したいことを話してもらってました。お受験対策の名門塾(サピックスとか鉄緑会)に入れるのにも本受験並みの努力が必要だとか、名門塾の中でも、校舎の立地によって格が違うなど子供がいない私には色々新鮮な知識を教えてくれて楽しかったといえば楽しかったです。後で、旦那がなんだか楽しそうだったよ、と言ってました。笑。

 

確かに昨今の日本の教育事情や中国系移民のお受験参入など知らないことを教えてくれたサニーさん、私の知的好奇心を存分に満たしてくれました。ちなみに、神奈川御三家のことをChatGPTで聞いたらこんな回答でした。

 

 

結局、かなり長い時間を劉さん夫妻、特に奥さんの方のサニーさんとの話に費やしました。別れ際にサニーさんの方が、今度マンハッタンでランチしましょう、というので、別に断る理由もないので、後日ランチしました。2人がマンハッタンに所有してる不動産の話も気になったし。

 

私の会社を訪問したいというので、私のオフィスに来てもらってから近くでランチしましょうということになりました。あらかじめ登録が必要なので、ID(パスポート)の名前聞いたら、サニーも麗子もただのニックネームで本名・シャオユー(仮名)。そして当日受付に現れた彼女をみてびっくり。まるで喪服のような黒いドレス着てました。この快活なオフィス空間で喪服着てると異様に目立つので、私が彼女を自室に案内した時も、隣の部屋の同僚が心配して後で、「何かあったの?」と聞いてくる始末。サニーさんが私の妹にでも見えたのか、身内に不幸でもあったのかと思ったそうです。

 

全く謎なサニーさんですが、結局、私から何を得たいのかはいまいちわからず。とにかく、子供を神奈川御三家→日本かアメリカの有名大学→アメリカのアイビーリーグの大学院→アメリカで就職という道を歩ませたいようです。それで、アメリカで就職してる日本人である私に興味を持ったのだろうというのが私の読みです。サニーさんが来てた喪服みたいなドレスは「お受験ファッション」というらしい。彼女の日本社会への順応ぶりには驚きです。しかも、在日外国人でお受験戦争に参戦する保護者向けに「Ojuken」ブランドまであるそうです。それにしても、マンハッタンでお受験ファッションしてるところがなんだか可笑しいです。本人は真面目なんだろうけど。

 

こんな格好でマンハッタンにいるから悪目立ち、、

 

私は、中学受験もしたことないし、ましてや有名私立出身でもないので、サニーさんにとっては肩透かしだったかもしれませんが、とりあえず、日本を脱出してマンハッタンで働いてる日本人である私の活躍ぶりとその職場を見て満足だったのでしょうか。

 

オフィスで少し話した後、今度はランチしましょうということで近くの日本料理屋に行きました。別に私自身をエリートだとか思わないし、マンハッタンのオフィスで働くことがステイタスだなんて微塵も思わないけれど、サニーさんにとっては、いづれ自分の子供たちがこういう場所で働くことを期待しているのでしょうか。しっかりと目に焼き付けておきます、なんて言っていただきました。たまにコロンビア大学とかNYUの日本人学生からアメリカでの進路相談に乗ることはあるけれど、日本に住む中国人の親御さんからこんな訪問を受けるとは思ってもいませんでした。

 

連絡先聞かれた時は、後で何かと色々ねだられたら嫌だなと思いましたが、あれから二週間、特に連絡はないです。もちろん、お礼のメールもない。日本人だったら、「時間をいただきありがとうございました」くらいの連絡はくれますが。一方、源吉兆庵の菓子折りをいただき、寿司ランチもご馳走になってしまいました。こういうところ、日本人にはない羽ぶりの良さです。ランチは日本人がやってる寿司屋を選んでくれて行きましたが、「中国人がやってる寿司屋はまずいから、ここにしました」と自虐?私は心の中で「わかってるじゃん」とは思いつつ、黙ってました。

 

源吉兆庵の菓子折りを持ってくるあたり、サニーさん、只者ではなさそう

 

中国人がやってる日本食は嫌いだそうで、ちゃんとした寿司屋に行きました

 

 

こんな感じで、接待を受けてしまいましたが、正直、私にも刺激になりました。在日中国人というと、ネットニュースや日本の知り合いから見聞きしてネガティブな印象しか持っていませんでしたが、やはりこの人たちも子の親なんだなと思うところと、日本語ほぼ完璧にして、有名私立に子供入れても、日本はあくまで通過点で、目指すはアメリカという思考回路には共感もしました。日本を素通りしてアメリカに来る中国人はもっとたくさんいるでしょうけど、いづれにしても、子育てに関するスケールの大きさは素晴らしいと思います。

 

サニーさんによれば、首都圏のお受験専門塾では、中国人子息が、数多く在籍していて、特に都心部の校舎では数人に1人が中国籍または元中国人の児童であるケースもあるそうです。ということは、有名私立校も難関大学もそんな割合で中国人がいる計算。首都圏の中国人間でも競争は激しそうです。ネットのニュースで聞いたことはありましたが、実際こうしてそういう人たちを目の前にすると、この人たちも必死なんだなと同情すらしてしまいます。

 

私の印象や経験では日本人のお受験ママは、中学受験または高校受験したところで一区切りしがちで、それほど子供が大人になってからの選択までプランニングをするイメージではありませんが、、サニーさんの場合、子供の大学卒業後の進路まで視野に入れて、NYに不動産持って一家で進出しようと壮大な計画を持っているのでしょう。旦那さんの劉さんはこの日同伴してませんでしたが、劉さんの方はもっと日本に馴染んでいる感じでした。サニーさんや子供たちを一緒にいづれマンハッタンに移住してくるのか、、。

 

それと、サニーさんの視点で印象的だったのは、在NY日本人家族が、子供を帰国子女として日本の有名校に入れることに精を出していることが不思議らしい。せっかくアメリカにいるのに、アメリカの有名大学を目指そうとしないのか、チャンスがあるのに勿体無い、というのがサニーさんの意見。まあ、日本に住んでるとは言っても所詮外国人である劉さん一家と、日本で生まれて日本で教育を受けた在米日本人家族とでは大違いなので、なんとも言えませんがね。なお、お受験目指す子供2人は日本で生まれ育っているので、中国語はあまり話せないらしい、、、。だから、もう中国に戻るという選択肢はないようです。

 

興味本位と、そして「この一家は一体何を目指すのか」と人生における真面目な疑問とで、刺激的な時間を過ごすことができました。純粋に、頑張ってほしいなと思った次第です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

好評だった「アメリカの中華料理」の続編です。アメリカでどんな中華料理が人気なのかというお話をしましたが、今日は、中華料理を介したネットワーキングの話です。

 

1月の話ですが、旦那の仕事の関係で、州議員を目指す台湾系アメリカ人ワンさん(仮名)と知り合いになり、ここ最近立て続けに彼の選挙活動を始めるべく草の根運動に参加しています。中華系の移民にもいろいろなバックグラウンドの人たちがいますが、19世紀半ばに大陸横断鉄道敷設のための労働者として当時の清国から移民してきた人たちがチャイニーズ・アメリカンの元祖と言われています。

 

 

その1世紀後1960年代には台湾からの移民も増え、今では、チャイニーズアメリカンの中でも、台湾系は政治的に活発なグループだと言われています。なお、台湾系の人たちは、自分たちをチャイニーズアメリカンとは呼ばず、タイワニーズ・アメリカン、もしくはアジアン・アメリカンと称することが多いです。やはり大陸出身の中国人とは違うということを示すことはビジネスや政治の世界において信用を得る上でも重要なのです。どうしてもチャイニーズ=中国共産党というイメージがありますから。

 

ワンさんもそんな台湾系の1人で、「アジアン・アメリカン」というアイデンティティーでNY州におけるアジア系の利益を代表しようということをモットーの一つに掲げています。もちろん、アジア系の市民の票だけじゃ勝てないから、リベラルとして広く全ての人種からの支持も取り付けようというのが基本姿勢です。

 

さて、そのワンさんと知り合ったのは、ニューヨーク近郊の中華点心のレストランです。旦那の付き合いで私もゲストとして参加しました。マンハッタンのチャイナタウンにいくつか有名な点心のお店がありますが、郊外にも点在しています。今回招待されて行ってきたレストランも、ワゴンで熱々の点心の数々を持ってきてくれる形式で、見てるだけでも楽しい体験です。ワンさんの近しい人たちが招待されているので、同じ円卓に座った人たちも皆台湾系と思われる人たちで、チョイスする点心や飲茶のチョイスはとてもバラエティーに富んでました。旦那と2人で行ったら、肉まん、ポーク焼売、小籠包くらいで終わりそう、、、。ちなみに、点心は結構な量食べても、安上がりな料理の代表。物価が上がってきている中、グループで会食するときの味方です。なお、こちらでは点心・飲茶系はランチかブランチに行くのが主流で、ディナーではあまり使いません。このレストランも夕方早く閉まります。

 

やはり点心はワゴンで持ってきてくれるスタイルが一番

 

NY近郊の点心レストランはどこも繁盛

 

台湾系の人たちに囲まれ、チョイスも本格的

 

そんな点心ランチを腹一杯いただいた数週間後、今度はワンさんの自宅に招かれ、旧正月を祝うパーティーに参加してきました。台湾系アメリカ人が中心に、他アジア系はじめいろいろな人種の人たちが招かれてました。まずは、中華系の住民が旧正月の間に玄関や会社のオフィスのドアに飾る「福」の飾りがお出迎えです。ここでも、彼は「Chinese New Year」という言葉は使わないで、「Luna New Year」と読んでました。陰暦を祝うのは韓国をはじめ、日本以外のアジア圏出身者では一般的ですから。

 

 

こんなボトルのワインも売ってるんですね

 

ここでも、豪華な本格的な中華料理をエンジョイすることができました。結構羽振りがいい人が多いようで、皆ワインボトル2〜3本持参で、あっという間にまるで酒屋でも始めるかってくらいの量になりました。仲間同士で助け合うことが多い台湾系ということで、持ち寄りパーティー(ポットラック)でもないのに、みなさんいろんな料理を準備して持ってきてました。一応ワインボトル持って行ったけれど、それ以外はほぼ手ぶらで来てしてしまった旦那Dと私は激しく後悔しました。地元のお店からもデリバリーが届いて、ワンさんが「これ誰が頼んでくれたの?」という始末。旧正月は太っ腹に楽しむのが本場流ですね。

 

とりあえず中華饅頭(チャーシュー入り)

 

蟹の蒸し料理。カニはメリーランドから取り寄せた

 

スピーチを始めたワンさん。料理教室チックな絵ですがw

 

普段は見かけない料理も。イケメン風参加者が背景に、、。

 

 

宴もたけなわ、ワンさんがパーティーの途中で立候補演説みたいなスピーチを始めました。「このコミュニティーのために頑張る、トランプはじめ共和党の横暴を許さない」のような内容で、みな拍手喝采。ニューヨーク州は基本リベラルで、いわば民主党の牙城です。よって州政府レベルでも共和党に染まることはありませんが、共和党のテーマカラーである「赤」と、中国共産党の旗の色「赤」を結びつけて、共通の敵とみなす話術はさすが政治家を目指すだけあります。

 

そして、ワンさんの隣には気になるイケオジがサポート役として色々アドバイスしていました。ゲイである私はこの2人はもしやカップル?なんて妄想が働きましたが、そういう雰囲気でなくて、割とビジネスライクな感じ。他の参加者に聞いたら、ワンさんの応援をしている別の選挙区の州議員だそうです。こうして、非アジア系をアドバイザリーに迎え入れているところも、政治家としてのバランス感覚が素晴らしいです。なお、ワンさん、40代そこそこだろうに、奥さんや子供の姿は見当たりませんでした。余計なお世話ですが、本人に聞くほど親しいわけではないので、旦那がどこからか情報を持ってきてくれることを期待しつつ、ぜひ選挙で当選して、ニューヨーク州のアジア系住民の意見を代表してもらいたいです。

 

ワンさんと応援に駆けつけた現役議員さんのイメージ

 

こうして点心という人を幸せにする食べ物を通して人をつなげる政治力としてのポテンシャルには感服です。私のように市民権を持たないグリーンカード保持者や外国からの訪問者など、いわゆる「票にならない人たち」も結構参加していましたが、そんなワンさんの外交手腕のおかげで、このパーティーで私にも面白い出会いがありました。旦那の目を盗んで会場の片隅で会話に熱中してしまうほど会話が盛り上がり、この後マンハッタンで再び会って会食をしたその相手とは、、、。長くなりそうなので、また次回。

 

 

グルメ関係のブログが続いて、今日はアメリカにおける中華料理のお話です。

 

お付き合いいただいているブロ友さんたちには明かしてるんですが、私は副業兼趣味でブログやコラム、エッセーなどの代筆をしています。多忙な方や、実際にはニューヨークにいない人のために、あたかもその方々がニューヨーク生活を満喫してるかのような現地ネタで書いてあげたり、取材してあげたりするケースが多いですが、アメリカ生活全般もカバーしています。

 

旧正月の前に、アメリカの中華料理のレポートというお題で依頼がありました。世界の中華料理に関する書籍を読んで、それに沿った形でアメリカで食べられている中華を食レポをする、というもの。だけど労力をかけた割には、書評だけが使われて、ニューヨークネタや写真はあまり使われませんでした。お蔵入りするのも勿体無いので、大雑把ですが当地の中華料理事情を紹介していきます。

 

 

読んだ本は上の2冊。どちらも面白い本でした。地球上の至る所に中華民族が住んでおり、彼らが持ち込んだ中華料理も現地化しながら各地でそれぞれの発展を遂げている、というお話です。アジア各国は当然のこと、中華系の人たちはアフリカ大陸にも、中南米にも、移住してるんですね。今でこそ和食が世界中でトレンドになっていますが、それでも中華には到底及ばないと実感する内容でした。このブログでは、書評はしませんが、ChatGPTに聞いたらアメリカにおける中華料理店の数は推計3ー4万店。一方日本食の店は1−2万。数に幅があるのは、日中両方扱うアジア料理などの分類が難しいためです。しかし、一つ言えるのは圧倒的に中華料理の方が普及しています。

 

アメリカでは、スーパーマーケットがある規模の街であれば、どこへ行っても大抵中華料理屋が1軒はあります。ほぼ100%中華系の人が経営してます。白人や黒人のスタッフがいるのはハイグレードなお店や全国チェーンのお店くらい。日本の中華に麻婆豆腐、回鍋肉、青椒肉絲、エビチリ、油淋鶏など定番があるようにアメリカの中華にもいくつか定番があります。代表的なのは、「General Tso's chicken (ゼネラル・ツォー・チキン=左宗棠雞)。」揚げた鶏肉に、甘辛いソースで味付けした料理で、大体のアメリカ人はこれが大好きです。特に野菜を食べないおデブさんがすごい量を食べてるのを見かけます。ご飯入れて一セット1500カロリーはあると思います。名前の由来は「宗(Tso)さん」という将校が好んで食べたからというもの。うちの旦那もこれが大好き。実家の義父、義兄家族も中華といえばこれを頼みます。

 

General Tso's chicken (ゼネラルツォーチキン=左宗棠雞)

 

あとは「ブロッコリーチキン(またはビーフ)」も人気です。半分ブロッコリーなので、ゼネラル・ツォー・チキンよりはカロリー低め。店によって味付けが違いますが、ブロッコリーを茹でないでそのまま炒める店が多いので、たまに芯が残っていることがあります。どちらも甘ったるくヘビーなソースなので、私は自分では頼みません。旦那が頼んだ時に一シェアするくらい。私が好きなのは「モンゴリアン・ビーフ(蒙古牛肉)」です。細切れにした牛肉と青ネギや玉ねぎを海鮮醤、醤油、唐辛子、生姜、ニンニクなどで炒めた料理。モンゴルとは全く関係なくて、台湾人が持ち込んでアメリカで独自の発展を遂げた料理とされています。醤油ベースから離れることがないので、ハズレがないです。甘くないのと、アメ色玉ねぎと焦がしネギの風味で日本人好みのする味です。

 

 

モンゴリアンビーフ(蒙古牛肉)は私の好物

 

私と旦那で2人で中華に行くと、大体私がモンゴリアンビーフを頼んで、旦那がゼネラル・ツォー・チキンを頼むパターンです。大体食べきれないので、残りは持ち帰り。結局2食分賄えることになります。

 

でも、やっぱり中華は大人数で行って円卓囲むのが楽しいのは世界共通です。自分で行く時にはハズレが怖くて頼まないような料理を試せますし、スープに始まり、野菜、点心系、魚、肉と一通り中華のコースを体験できるからです。そして、何より、お得。大体一皿15−20ドル程度で、飲み物もせいぜいビール。割り勘でチップ込み一人当たりで30ドル、高くても40ドル程度。グループで食事したいけど、あまり金かけたくない時には重宝します。日本料理や他の料理で同じ量食べたら多分倍の金額はして、それぞれ値段が違ったりするので会計も面倒。中華円卓だと、誰が何飲んで何食べたかなんて気にしないので、割り勘会計で納得です。そういう面倒から解放される利点があります。

 

アメリカ人と行くと、大体ゼネラル・ツォー・チキンとかオレンジ・チキンなど揚げ物系が被る感じ。野菜は大体グリーンビーンズ(サヤインゲンの炒めモノ)かボクチョイ(青梗菜)あたりになります。5−6人以上で行くと大抵、辛いのや甲殻類がダメな人が1人はいて拒否権を発動するので、意外にもバラエティーに富むことはないです。

 

アメリカ人と行くと円卓でもこんな感じになる

 

ヘルシー志向の人がいるとやや野菜系の割合が増える

 

やはり中華は、中華系の人たちと行くのが一番いいです。本物を知ってるし、白人、黒人、ヒスパニック系アメリカ人が好むような甘ったるい味付けから解放されます。中華系の人で魚介甲殻ダメな人はあまりいないので拒否権発動がないので、シーフード系料理にも果敢に挑戦できるのがいいです。下の写真はあるチャイニーズ・アメリカン同僚のお別れ会で行ったお店。マンハッタンはミッドタウン、ブラインアントパークの南、36−38丁目あたりには中華系の人が認める本格中華の店が何軒かあります。彼が送別会の主役なので、彼の行きつけのお店に行きましたが、うちの旦那や日本人の友人と一緒だと絶対に頼めない料理のオンパレード。帆立と香菜の紹興酒蒸し、魚丸ごと1匹蒸し焼き、八宝飯(デザートの一種=甘いご飯にフルーツと餡かけ)など、中華料理の奥の深さを実感できます。同僚がネタでカエル料理もオーダーしてたけど、流石に中華系の同僚以外は誰もそれには手を出しませんでした。

 

 

魚の旨味を最大限に引き出すシンプルで繊細な料理

 

マンゴーが入った八宝飯。程よい甘さ

 

中華の全米チェーンもあります。特に人気の中華レストランチェーンは、「P .F .Chang’s」と「Panda Express」でしょう。「P .F .Chang’s」は日本でいうとバーミアンをやや高級にしたようなお店。マンハッタンにも1軒だけあるけれど、アメリカ本土では主に郊外に展開してる印象です。一番日本から近いところでホノルルに支店があって、年末年始に行くとハワイで過ごす芸能人との遭遇率が高いそうです。学生の時にアルバイトしてた日系アメリカ人の知人によれば、日本の有名人の何割かは、チップ支払い忘れたり渋ったりするのに、食べ終わってから長居したり、近くのテーブルに日本人一般客を通すな、と不当な要求したりするなど態度がでかいそうです。(これで、店から顰蹙買ったり、要求が通らない時に「人種差別」だと日本に帰ってから騒ぐ芸能人が必ず毎年いる😆)

 

「P .F .Chang’s」は人気チェーンの一つ

 

私がよく行くのは「Panda Express」です。エクスプレス、と名の通りファーストフード寄り。主食(白米、炒飯、焼きそば、野菜炒めから選ぶ)とカフェテリア形式のショーウィンドーに並んだおかずの中から2−3種を選んでコンボにして15−20ドル程度。テキサスに住んでた頃、職場の近くのショッピングモールに店舗があったのでよく行ってました。郊外ロードサイドやショッピングモールの中にお店を出しています。長年マンハッタンには進出してませんでしたが、近年ついにオープン。忙しいニューヨーカーにこそ便利な業態だと思っていたので、予想通り繁盛しています。ゼネラル・ツォー・チキンなど定番のメニューのほか、季節のスペシャルもあって、飽きさせないのが成功の秘訣でしょう。中華ですが、照焼きチキンもメニューにあって、やみつきになる味です。主要空港にも出店しているので、乗り継ぎの時などチャンスがあればぜひ試してみてください。日本にはこういう形態のお店少ないけれど、東京にできたら人気になると思います。

 

「Panda Express」は自分で指差して好きな料理を選ぶ方式

 

ゼネラル・ツォー・チキンはここでも定番

 

私は大体野菜中心でチョイス

 

なお、マンハッタンにおける中華料理屋のイメージといえば、長いことポジティブな印象はありませんでした。人気TVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」でキャリーがテイクアウトしたクィックチャイナを下着姿で友人や恋人と食べるシーンがよく出てきました。中華は華やかな集まりで行くところというより、日常食という位置付けでしょう。

 

中華料理屋の持ち帰り電話オーダーとる女性の態度が無礼で、ミランダが店まで怒鳴り込んだエピソードが懐かしいです。またキャリーと婚約者(ナターシャ!)がいたミスタービッグが薄暗い中華料理屋で密会するエピソードで、「愛人とこそこそ隠れて食事するのは中華レストランが定番だ、」とキャリーがモノローグするシーンもありました。

 

こんな感じで、大体中華料理はネガティブな文脈で出てきて、基本チャイニーズという概念を小馬鹿にするトーンと言おうか。今だったら全米華人連盟などのチャイニーズ・アメリカンコミュニティーから猛抗議が来るんじゃないかと思います。

 

ミランダとクィックチャイナで夜食するキャリー

 

 

電話先の中華料理屋の対応が無礼だと憤るミランダ

 

最近ではハイエンドな中華料理レストランもどんどん登場してきました。ちょっと前ゲイ友Zhaoの誕生会で行ったヘルズキッチンの中華は、タイムズスクエアの夜景が見える素晴らしいロケーションでした。日本でいう高級中華のカテゴリーに似た感じのメニューで、雰囲気も後宮風の個室でした。我々が住む郊外の街にも、王朝様式の建物で、凝ったコース料理を出す店がオープンしました。高級路線の中華は新しいトレンドとも言えるでしょう。

 

趣向を凝らしたハイエンドな中華レストランも出現