今年ももう5月。あっという間に3分の1が過ぎてしまいました。

 

5月のNYは日によっては汗ばむような気温になることもあるので、先週はヘビーな冬物を片付け、夏物を引っ張り出す作業をしました。私はあまり服を買わない方で、それほどたくさん服はないので素早く終了。

 

一方うちの旦那は毎年シーズンになんらかのアイテムを買い足していき、クローゼットが溢れ、さらには買っても封すら開けてないものもパッケージごと散らかっています。彼なりのロジックがあって、どこに何があるかは把握してるみたいで、私が整理すると嫌がるので放置しています。散らかっていること自体は大目に見ても、1回だけしか着ないで何年も放置とか、全く使わないものに金をかける無駄な浪費がすごく嫌です。

 

話は前後しますが、数ヶ月前、ブルックリンを歩いてる時に、日本語で「古着買取」という看板を掲げたの古着屋さんを見かけました。若い人を中心に結構な人が入っていました。その時は特に気にせず通り過ぎたのですが、最近それは、日本から進出してる「セカンドストリート」という古着店だと日本人の友達に聞きました。

 

 

 

日本のブランドを買い取ってくれるので、生粋のニューヨーカーはもちろんのこと、在ニューヨークの日本人の間でも結構人気のようです。私、売るほど洋服や靴を持っていないので、古着屋に売るという経験があまりないのですが、1人で古着屋開業できそうなくらい着ない服を大量に保管する旦那にこの話をしてみました。というのも、昨年の新年の抱負で買ったけど使わない服や靴をネットで売るという断捨離目標を立てていたのにも関わらず、挫折していたのでした。

 

 

とりあえず、かさばる冬物を整理しようということで、クローゼットを見渡すと、改めてため息、、あるある、、なんでこんなに必要なんだろうか。値札がついたままのダウンジャケットだけでも、ユニクロからハイブランドまで7−8着。このほかに冬の間に普段使いしてたダウンジャケットも3−4着あるのです。「セカンドストリート」では、GUやユニクロなどは買取不可。ハイブランドのみを買取してくれるので、まず選別して、売れそうなものを選別。パタゴニアやノースフェイスのダウンジャケットを合計5着売ることにしました。多分合計で2000ドルくらいは払ったと思います。そのうち1着はオリンピックイヤーの限定品です。ネットオークションでは高値が付いているらしく、高く売れるかな〜と旦那は期待いっぱい。

 

 

 

さて、当日。マンハッタン内にいくつか店を展開している中で、我々が行ったのはユニオンスクエア店。土曜の朝ということで、それほど人はいなく、商品の査定も並ばずに開始できました。10分くらいかかると言われ店内で待ちます。旦那は気になるみたいで、レジのところでへばり付いて査定を待ってる。思ったより早く3分くらいで査定が済みました。

 

果たして結果は、、、合計35ドル!1着7ドルの計算です。旦那が期待してた限定品も容赦なく一律7ドル。おそらく合計2000ドルは払ったであろうダウンジャケット5着が合計35ドル!これはかなりショックだったらしく、早速査定係の人に意見してました。

 

旦那「意外に安く買うんですね。。。1着35ドルじゃなくて?これネットで売ったら最低でも1着50ドルはすると思うけど。それに、このシルバーのデザインはアメリカチームの冬のオリンピックの限定品です。」

 

店員「(チャートを見せて)パタゴニアのダウンジャケットは一律7ドルなんです」

 

旦那「パタゴニアって1着300ドルはしますよ。それに、これまだ値札もついてるし、ほとんど着てないんです。古着というより、新古品というんだよ」

 

←やめてくれ〜これ以上うるさいと、クレーム親父になっちゃう。。

 

店員「でも、これが私たちのオファーできる額なんです」(丁寧だけど、きっぱり対応)

 

旦那「わかりました。4着だけ買い取ってください。このオリンピックの限定品は持ち帰ります」

 

店員「ありがとう。それでは、28ドルお渡しします。」

 

このオリンピックイヤー限定品は売らないことに、、

 

帰り道、旦那はずっとショックだったみたいですが、こんなもんだよ〜、というのが私の正直な感想です。すでに店頭で売られている同じような製品を見ると、せいぜい50ドルくらい。お店の運営費や人件費を差し引いたら、買取額7ドルは妥当。このビジネスで利益は出てるのだろうか、と逆に心配してしまいます。思い入れのある洋服を買い叩かれたように感じる旦那の気持ちもわかるし、自分も高い金払って買ったお気に入りの服を数ドルで買い叩かれたら凹むけれど、所詮他人にとっては、ただの古着。

 

店にいる間、どんな人たちが服を売りにくるんだろうと観察してました。大体若い人たちで2−3着売りにくる学生風が多かったです。古着屋に来る若者には万国共通の雰囲気があって、日本で言うと、例えば昔の下北沢とか荻窪にいるような風情です。

 

古着屋に出没する若者は共通の雰囲気がある

 

 

そんな中、結構迫力のある容姿のおばさんが大きな袋3−4つ抱えて入ってきました。入り口のセキュリティースタッフがスマホいじりしてたら、すかさず

 

「ここ開けてくれる?私がこんなに荷物持ってるの見えないの?」

 

と、何様?的な態度。何かドラマチックな展開が期待できそうで、ちょっと観察してみました。

 

査定するカウンターでずっと見てるのも変なので、店内を暇つぶしに歩いてたら、あの婆さんの大声が聞こえてきました。大声をわざと出してるのではなく、声が大きい人のようです。結構奥行きのある店内ですが、彼女の声が響き渡ってました。思い入れのある服や靴をキャッシュに変えようと期待してたのに、買取提示額が低かったようで、うちの旦那と同じような押し問答してた。怒鳴ってるような感じで、うちの旦那の10倍くらいのパワーと圧で。笑。早速偶然を装ってレジを通り過ぎると、さっきDに対応した定員さんが婆さんに対峙してます。カスハラ寸前の婆さんに、無感情に機械的に買取査定チャートを見せて対応。チェーンの古着屋なので、この対応が一番だと思います。骨董品屋のような目利きはないけれど、ちゃんとした一律ポリシー。服を売ろうと順番待ちをしていた若い女性は面白がって、動画撮ってる風でした。私は流石に激写はしませんでしたが。

 

この婆さんが売ろうとして突き返されたのは、色が褪せたジャケットや、踵がすり減った靴やサンダル。もしかしたらハイブランドなのかもしれないけど、旦那の新古品ダウンで7ドルなので、この婆さんの10年もののヨレヨレのジャケット、足の匂いや汗の染みついてそうなサンダルには値はつかないでしょう。寄付ですら断られそうです。ここで売られてる靴を見ると、状態のいいものか、ほぼ新古品ばかりのようでした。新品200ドルくらいのニューバランスのシューズがで50ドルくらいで売ってました。サイズさえ合えばお買い得だと思いました。

 

綺麗な感じの靴は買ってくれるようです

 

日本のブランドのコーナーもありました

 

帰り道。ダウンジャケット5着売って、200ドルくらいになるのかと期待していた旦那が意気消沈。結局、4着売って28ドルにしかなりませんでした。ネットで売ればもう少し高く売れたかもしれませんが、買い手への郵送など送料や何かと手間がかかります。製品の状態さえ良ければ、持ち込むだけで換金できるセカンドストリートは、私的には、ありだと思いました。旦那のクローゼットには、まだまだ売れそうなものがたくさんあります。これを教訓として、着ないような服ははじめから買わないような意識改革を期待したいです。

 

電車待ちでグランドセントラル近くのスタバに寄りました。旦那の溜まったポイントがこの週末に失効するから、どんな味なんだろうとずっと気になってた抹茶とイチゴのローフケーキ試してみたいと言ったら、

 

「こんな安っぽそうなケーキにポイント使うのは勿体無い、」と小言を言う旦那。

 

「うるせ〜やこのおっさん、着もしねぇ〜服に無駄金注ぎ込んでクローゼットの肥やしにするよりずっとマシじゃろうが〜、」

 

 

抹茶いちごローフ(右)。左も抹茶風に見えるがピスタチオ。

 

と言ってやろうかと思いましたが、そんなこと言って喧嘩になっても時間の無駄なのでやめました。ちなみに、この新作ローフケーキ、微妙でした。日本人的には抹茶と苺という組み合わせには馴染めないです。定番のレモンローフケーキのほうがいいかな。

 

家に向かう電車の中、先ほどの古着屋の中で見かけたアフリカンアメリカンの若い男女が近くに座っていました。お店で忍者風のコスチュームでいたので気がつきました。サムライ風のコスプレをした他の数名と合流して楽しそうにしてました。近くの日系スーパーで買ったのか、日本のお菓子をシェアして食べてる。飲みものは「おーいお茶」。日本風のコスチュームで、マンハッタンの日系のお店をハシゴして過ごす楽しそうな休日です。黒人のティーン軍団を見かけると普通は一瞬怖いと思ってしまうけれど、この子達は皆柔和で可愛い感じでした。

 

どこへ行くんだろう。郊外でジャパンフェスもしくはコスプレイベントでもあるのでしょうか。こうして日本文化の広がりを見るのは嬉しいものです。今週末、マンハッタンのアッパーウエストサイドでは、ジャパンパレードが開催されます。どうしようかな、、きっとこんな感じのコスプレ軍団も大挙するんだろうなと思います。天気が良ければ行こうかな。