先週末は、「Juneteenth(ジューンティーンス)」の祝日が金曜日に重なり3連休でした。

 

「Juneteenth(ジューンティーンス)」は黒人解放の記念日として知られています。奴隷制度が終了し、アメリカ合衆国の全地域で奴隷解放宣言が告知された日を祝うものです。バイデン政権時の2021年に議会によって承認された比較的新しい国民の休日です。有色人種政策をことごとく覆すトランプ政権が大統領令で中止にする、なんていうシナリオも考えられたので、我々は特に予定は組んでいませんでしたが、天気も良く、親しいゲイ友何人か呼んで急遽家でバーベキューを実施しました。

 

テーマはアメリカ建国250周年。それっぽい装飾をしようと、3連休が始まる前日の木曜の夜にショッピングモールに行って簡易食器やテーブルクロスなどを買ってきました。スナック菓子などもアメリカ250周年デザインのパッケージになっていて面白かったです。この日は、アメリカっぽく、食器なども全て使い捨てを用意しました。金曜のジューンティーンス、そして日曜は父の日に重なるので、その前に買い物を済ませようとする家族づれでいっぱいでした。

 

建国250年記念の紙ナプキン。

 

 

招待したのは、我々同様ニューヨークの郊外に住む中高年ゲイカップル2組で、我々含め6人でアメリカ建国250周年を祝うつもりでした。そして、ジューンティーンスの朝に、マンハッタン住まいのゲイ友Zhaoから「3連休何してんの?」と私とつるみたい感じありありのテキストがきて、土曜のホームパーティーの話したら、来たいというので彼も含めて7人。若いゲイが好きなZhaoにとっておじさんゲイ6人のパーティがワクワクする場かどうかは分かりませんが、3連休1人でマンハッタンのアパートにいるよりはマシだと思ったのでしょう。(Zhao自身もおじさんですが、、、)

 

ちなみに、家でやるバーベキューをアメリカでは「Cook Out(クックアウト)」と呼びます。ハンバーガーやホットドック、ステーキなどをグリルにのせて、ただ焼くだけ。大体郊外の一軒家の家庭にはグリルが置いてあります。どの家もお父さんの役割。うちではDの役目。

 

写真は当日の様子です。ホストとして、旦那Dがグリルの番人。牛豚合挽に炒めた玉ねぎやパン粉のつなぎを入れる日本風ハンバーグは前回好評だったので、今回も私が準備。あとは適当にソーセージや鳥の胸肉などをグリルしてたらパティオ全体が肉の香ばしい匂いで充満して、ビールが進みました。夏がやってきたなぁと実感します。

 

網焼きハンバーグを完璧に仕上げる旦那

 

 

 

ブロッコリーサラダとマカロニサラダを添えて

 

ゲイが7人も集まれば、話題には事欠かず、だいたいトランプ政権への文句などで盛り上がるニューヨークのリベラルゲイのお決まりパターンです。そうしていつものようにあっという間に時間は過ぎましたが、パーティーのホストとして気になったのは、唯一シングルのZhaoのこと。

 

カップルゲイ達が、2個目のハンバーガーやデザートをシェアしたりしてる自然な姿を見て、なんとなく寂しそうでした。中国人的な自己肯定感の高さに加え、モテ筋ゲイだっただけに、男を選り好みし過ぎて、相手に寄り添うという視点のないまま生きてきたZhao。アラフィフで独り身なのは自業自得なんですが、幸せなカップルたちの中に1人だけシングルで居心地悪いだろうなと、逆に招待しなければ良かったかも、とやや後悔もしてしまいました。ずっと聞き役で、たまにスマホに目を落とす感じ。一度だけZhaoが、初顔合わせばかりのシングルのゲイだけが集まるブランチがあると話題を出したら、私と旦那も含め、カップルゲイたち皆、そんなトレンドもあるんだ、と興味津々でしたが、Zhaoが会話の中心になったのはそのトピックの時だけでした。

 

Zhaoが参加するゲイのディナー(イメージ)

 

夏至で外はまだ明るいし、Zhao以外はみな近場に住んでいるので結構遅くまで盛り上がりましたが、マンハッタンまで電車で帰らなければならないZhaoは9時過ぎに帰りたそうな雰囲気を出しはじめました。酒を飲まないDが、駅まで車で送ろうかとZhaoにオファーしましたが、もうUber呼んだからといって1人帰っていきました。彼が帰ってからも楽しい時間は過ぎていきました。

 

ちょっと可哀想な気もして、Zhaoがマンハッタンにつく頃を見計らってテキストしてみましたが、返事は来ませんでした。やっぱりつまらなかったのかな?それとも疎外感を与えてしまったのかな?もし自分がシングルだったら、他全員カップルのパーティーには行きたくないだろうなと思います。私も、最近旦那が義父の介護で留守にする間にホームパーティーや飲みに誘われることがありますが、自分以外全員パートナー同伴だった時の寂しさ、侘しさ、居心地悪さといったら、いたたまれないです。

 

しかし、翌朝、私の心配は杞憂だったことを知らされます。さすが男漁り歴30年の狩人Zhao、うちの最寄駅で電車待ってる間、マッチングアプリを駆使してこのあたりに住む好みのゲイを物色、5〜6人と会話が続いているそうで、そのうちの2人とは実際に会うアポまで取り付けていたのです。私はDと結婚してこの地に引っ越してきてからゲイの出会い系アプリとはご無沙汰ですが、この郊外の街、落ち着いたイケメン・イケオジが多いです。通勤で使う駅や電車では、スーツが似合う、熟れた男たちをたくさん見かけ、毎朝目の保養になっています。その中には、ゲイもいるだろうし、女性と結婚して社会的体裁を保とうとする既婚の隠れゲイも結構いると思います。仕事帰りに職場近くのジムに寄って、シャワー浴びて電車に乗って郊外の家に帰宅するというエリートサラリーマンの行動は一般的ですが、ジムじゃなくて愛人のアパートに寄って、やることやって、シャワー浴びて、、となるんでしょう。もちろん、愛人は女性の場合もあるし、男性の場合もある、、。Zhaoの後腐れない性格も、アパートの立地もそういう郊外から通う男の、都合のいい愛人にはぴったり、、、。

 

なんて、やや妄想が先走りましたが、そんな男達のプロフィールがアプリに出てくるような地に遠征してきたZhaoにとっては、きっと新鮮だったことでしょう。郊外には旅行者はあまり来ないので、ゲイアプリにはいつも見慣れた顔ばかりが表示されていると思います。それなので、この辺りに住むゲイにとっては、新顔であるZhaoが近くでログインしたことで、Zhaoにメッセージが殺到したのかもしれません。

 

写真はイメージ。Zhaoが好きそうな若い男

 

 

と、Zhaoには、私のホームパーティーでは寂しい思いをしたかもしれませんが、こうして郊外に足を伸ばすことで、男探しの新しいマーケットを開拓できて結果往来というべきか、転んでもタダでは起きない相変わらずのZhao。そんな彼のたくましさやポジティブさを見て、心配は杞憂に終わったのでした。そういうきっかけを作ってあげることができて良かったと思うアメリカ250年記念パーティーでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

旦那Dの人脈に乗っかっての話ですが、Dの同郷の知り合いが最近有名な文学賞を獲ったということで開催された記念パーティー&サイン会に行ってきました。ちょっと前の話ですが、実際の著書を読むのに時間がかかってしまったので、時間差投稿です。

 

 

夕立に見舞われる

 

Dの同郷の知り合いの著者というのは、首都ワシントンにあるアメリカ議会図書館(Library of Congress)でシニアアドバイザーを務めるJeffrey Dale Lofton という方。彼の2023年の著書「Red Clay Suzie」 は実話に基づいた、成長をテーマにした物語で、主人公のPhilbetはゲイで身体障害を持ち、アメリカ南部の保守的な環境でいじめや偏見と戦いながら、思いがけない場所で受け入れられていく様子を描いています。 

 

Philbetは幼い頃から自分が周りの子どもたちと違うと感じており、同性に惹かれていることに気づいていきます。そういうことを微妙に察知する子供社会。白人の同級生たちからは残酷ないじめに遭い、先生たちに救いを求めるも、味方になってくれるどころか、キリスト教原理主義を盾に彼を突き放します。親戚たちにも一族の恥と罵られ、彼を支えるのは家族とある黒人の友人だけでした。 

 

 

 

著者のLofton氏は、ゲイであり身体障害を持つアウトサイダーとして保守的なコミュニティで育った方であり、この小説は自身の経験を通して書かれた、フィクション化された回顧録です。3年前の著書ですが、口コミで評判を呼び、The Center for Fiction 初長編小説賞ロングリスト、Georgia Author of the Year(初長編小説部門)、Seven Hills Literary Prize for Fiction、Foreword INDIES LGBTQ+部門銀賞、Lambda Literary 最も期待されるLGBTQIA+本などに選ばれています。

 

旦那Dは、就寝前の時間を使って何日かかけて読んでました。途中途中で泣いているようで、涙を拭っていました。結婚して10年以上経ちますが、彼が泣くのをほとんど見たことはありません。何も言ってこないし、私もどう反応したらいいか分からず、気が付かないふりをしてしまいました。私の推測ですが、保守的な南部の州で過ごした幼少期の自分を「Red Clay Suzie」の主人公や著者のLofton氏に重ね合わせたのだと思います。

 

著者のLofton氏、直筆サイン入りの本。

 

我々はあまりお互いの幼少期の話をしないカップルですが、彼は、ゲイだと周囲にわかり虐められるのを極度に恐れながらの学校生活を送っていたと言っていたことを思い出しました。無理やり女の子を好きなふりをしたり、異様に男らしく振る舞ったり、自分じゃない自分を演じていたとも。それでも、微妙な機微から「お前、ホモだろ」と見抜き攻撃してくる意地悪な同級生もいたりと、子供世界の残酷さの中での辛い少年時代だったのかなと思います。また、今でこそ理解のある義父や義兄ですが、当時は一家にホモがいると、近所や親戚からどうみられるか分からない南部の雰囲気。ゲイだと発覚したら、家族みんな嫌がらせをされるんじゃないかと、家族にも迷惑がかかるので、カミングアウトなんて論外だったそうです。

 

Lofton氏は、自分の家族や黒人の友人が理解してくれて心の拠り所になったようですが、うちの旦那は大学進学で田舎町を出てワシントンDCに行くまで、ゲイであることはひた隠しにしていたそうです。とにかく、高校を卒業したら南部の州から逃げ出して精神的、物理的な安心を得たい、そんな感じだったと思います。私が日本社会を抜け出した要因と似てはいますが、日本では家族にゲイがいたからと言って、一家に物理的危害を加えられることはあまり想定できないと思います。

 

もう40年近く経った今も、旦那の実家のある南部の州では、ホモフォービア(同性愛嫌悪)が蔓延っています。トランプやその側近の共和党員がそれを政争の道具にして煽っているので、状況は悪化しているとも思えます。今現在はイラン戦争やそれによる物価高に世論の議論は集中していますが、またそのうち選挙が近づくと、キリスト教極右の票を獲得するための、お決まりの同性愛排除法案などが展開されるのかなと思います。

 

ちなみに、以下の写真。Dの実家の街の本屋で実施された、政治関連の出版記念座談会。トランプ支持者MAGA支持を示す赤い帽子をかぶった登壇者や聴衆もちらほら。「アメリカ・ファースト」「戦争」とあり、いまだに戦争を支持するような論客もいます。一方、ガソリンをはじめ物価が上がっているので、少しずつ疑問を感じている風潮も出てきています。南部の今は、あまりに混沌としていて誰が何を支持しているのか分からない状態になっています。

 

 

 

同性愛者の安全や権利と、アメリカ政治は切ってもきれない関連があるので、最後の方は南部の州の今日の政治背景について語ってしまいましたが、これからも、南部の州の田舎では、Lofton氏やうちの旦那の幼少期のような居場所のないゲイ、そしてLGBTの若者が生きにくい状態が続くと思うと心が痛みます。

 

作品賞受賞記念パーティーと聞き、ワクワクして赴いた私ですが、旦那にとっては必ずしも楽しかったわけではない、アメリカ南部で過ごした少年時代を思い出す感情的に複雑な出来事だったようです。

 

 

夕立は止み、夕景が。この季節日が長いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のブログで、ニューアーク空港の各ターミナルを結ぶエアトレインが故障し車中に閉じ込められた話をしました。

 

その時、機械の復旧のために来たエンジニアのおじさんと、狭い車内に30分近く2人だけになったのですが、その時、心温まるささやかな交流がありました。

 

私が乗ってた無人運転のエアトレインが急停止、微動だにしなくなりました。最初に若い担当者がやってきたものの直せなかったのか、次にもっとベテラン風のエンジニアがやって来ました。若い方の人は結構恭しく「急いでるのにすみませんね〜」みたいな感じで去っていきましたが、代わりにやってきたベテランエンジニアは一切無言で黙々と作業を始めます。私はバッテリー🪫が気になっていたので、スマホいじりはやめて、手持ち無沙汰に彼の作業を眺めていました。

 

 

10分を過ぎた頃から、どこかでに無線で話しつつも、なんとなく怒っている雰囲気。そしたら、彼、自分のスマホで音楽をかけ始めました。私、公衆で他人のスマホ・スピーカーの音楽を聞かされるのあまり好きではないので、少しイラッとしたのですが、流れてくる音楽を聞いていると、クラシック音楽でした。主にピアノ。多分ショパン。有名なノクターンが聞こえてきたところで、私も一緒に聞き入ることにしました。ショパンばかり。

 

空港施設内で故障で停まったエアトレイン車内で、聴くショパン。黙々と作業を続けてるおじさん。(いきなり俗っぽくなるけど)割と好みのタイプかも。筋肉質でガチむち系、元イケメン風で今もその雰囲気が残る燻し銀。ゲイの世界ではまだまだ結構需要がありそうなおじさんでした。指輪してるからきっと幸せな結婚して老後を楽しみにしてるのかな〜、ゲイではないだろうな〜、などと妄想に包まれて、彼のスマホから流れてくるショパン聞いてました。

 

 

 

そのうち、故障修繕の目処がついたのか、それまで無言だったのに「もう少しです」と背中を向けたまま私に言ってきました。それで私からも会話の糸口ができました。

  • 私「ありがとう。ずっとこのままかと思いました」
  • 彼「もう少し。書類手続き終わって、それでGo」
  • 私「ところでショパン、いいですね。好きなんですか?」
  • 彼「そう。よく分かりましたね。私の妻は元ピアニストなんで、何百回と聞いています。」
  • 私「へえ、奥さんが弾いてる録音?」
  • 彼「(笑)違うよ。でも、若い頃からずっと2人ともショパンが好きなんだ」
  • 私「こんなエアトレインの車内でショパン聴けるとは思いませんでした」
  • 彼「この仕事はストレスがかかるから、何かリラックスが必要なんだよ。俺はタバコも吸わないし、コーヒーも飲まないから」
  • 私「Wonderful!(素晴らしいと思います)、もしかしてポーランドの出身ですか?」
(↑ちょっとプライベートな質問だったけど、向こうも奥さんの話を出してきたので、聞いていいかと思った。)
  • 彼「なんで?」
  • 私「若い頃からショパンが好きって、アメリカ人にしては珍しいなと思ったから」
  • 彼「妻も私もチェコ出身。だからニアミスだね。なんでポーランドだと思ったの?」
  • 私「大学の時の留学生にワルシャワ出身の友人がいて、さっきの曲を弾いてくれたんです。もう20年以上前だけど。でもそれからはずっとショパンといえばポーランドが連想されます。」

と、話していたら、彼は無線で呼ばれ、ついにエアトレインも動き出しました。彼は前方安全確認しなくれはならず、スマホの音楽も止めて仕事モードに戻ります。その間も、「飛行機大丈夫なの?」と聞いてくれたりと、ささやかな会話がありました。こんな経験もないから写真撮っていい?と聞いたら「どうぞご自由に」とオープンでした。多分50代後半から60代前半だろうけど、なんかかっこよくて可愛いおじさんでした。偏見になってしまうけど、こういう現場で働くおじさんは、彼がいうようにタバコとかカフェインでストレスを発散してる人が多い印象。でも彼からはなんとなく違った雰囲気を感じました。チェコから移民してきた一世代だろうか。奥さんは元ピアニストで、、、彼はもしかしたら、将来を嘱望されたロケットプロジェクトのエンジニアだったけど、共産主義から逃げるようにしてアメリカにやってきた、、みたいなストーリーを想像したります。

 

 

 

また、上の会話に出てきた、私の学生時代、ショパンのノクターンを披露してくれたのは、ポーランドからの交換留学生。それでショパンのノクターンシリーズは今も大好きなのです。若い頃に聞いて印象に残った音楽は後々人生のお供になりますよね。

 

ゲイブログのお約束だけど、その交換留学生、当時もゲイ的好奇心満々で彼を見てました。東欧出身の学生と聞いて連想するような、青い瞳で金髪サラサラのイケメンというよりは、丸顔でガッチリぽっちゃり系の熊さん系でした。風貌に似合わないピアノの腕前が印象的で、お友達になりたかったけれど、あまり機会もなく記憶の彼方に。

 

その後一歳音信もなく今何してるかわからないけれど、今目の前にいるチェコ系のエンジニアのおじさんくらいの年齢になっているはず。同じ西スラブ民族なので、なんとなく2人が同一人物かのような錯覚に陥りながら、色々妄想し駅に着くのを待っていました。

 

やっと次の駅に着いたら、そこで運転は打ち切りになりました。エンジニアのおじさんにお礼の一つも言いたかったけれど、駅で待ってた別の職員がすぐにドアが開くと同時に乗ってきて話を始めたので、彼の後ろ姿を見ながら1時間近く閉じ込められたエアトレインを後にしました。このニューアーク空港の貧弱なエアトレインはいつになったら改善されるのだろうと思っていたら、35億ドルの予算がついてプロジェクトが始まるようです。

 

35億ドルかけて改修するそうです

 

と、そんなこんなで、ニューアーク空港のエアトレインの中の出来事でした。ショパンの音楽を通じて、見知らぬおじさんと何気ない会話を楽しみ、30年も前に私にショパンのピアノの美しさを教えてくれた留学生の顔がぼんやり浮かんできて、なんとなく温かい気分になった午後でした。

 

音楽は時の河を越えるのだなとしみじみ。

 

この曲も「時の河を越えて」生稲議員がセンターだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、長期出張から帰ってくる旦那を迎えにニューアーク空港に行きました。ニューヨーク付近にはJFK、ラガーディア、ニュージャージー州のニューアークの3つの空港があり、一長一短あるけれど、一つ言えるのは、どこも意外にアクセスが不便ということ。特に我々が住んでいる街からはどこへ行くにも不便で、特にニューアークは車で1時間半(渋滞なし)、電車だと乗り換え3回で合計2時間以上かかります。日本の成田空港が都心から遠くて不便という話を聞くけれど、私的にはNYの3空港の方が成田より公共交通機関でのアクセスが面倒だと思います。

 

 

ということで、旦那は出張の時は車で空港まで行って、そのまま空港に停めておきます。でも今回は、行きがラガーディア空港発で帰りがニューアークという変則スケジュールだったので、行きは私が送っていって、帰りは旦那が空港でレンタカー片道で借りて自宅近くまで運転してくることにしました。

 

旦那が帰ってくる日は、仕事を早めに切り上げて、ニューアークの空港ゲートで出てくるところで旦那を待っていてハグ、するみたいなアメリカ的光景を画策。スーツケース一緒に運んであげて、私もレンタカーで同乗して帰ってくることにしました。

 

しかし、そうは問屋が卸さないがアメリカの日常。

 

前置きが長くなりましたが、今日はトラブルが重なりマンハッタンからニューアーク空港到着ゲートにへ着くのに4時間かかった話。

 

マンハッタンからニューアーク空港までは、東京駅から横浜駅に行くくらいの距離感ですが、いくつか関門があります。以前のブログにも愚痴書いたことありますが、関門で何かトラブルに引っかかると大変なことになります。

 

まずマンハッタン・ペンシルバニア駅からの電車。結構な確率でダイヤが乱れます。この日は、前日に駅構内で発生した通り魔無差別傷害事件の影響で間引運転。前の週は車内火災で何日か運行停止して、復旧したばかりなのに、、。念の為鉄道会社のアプリ見た時は通常運行を確認したはずですが、行ってみると乗ろうとしてた電車が運休というパターン。次は1時間半後という、空港アクセス鉄道とは思えない貧弱さです。

 

 

バスで空港まで行こうかと駅を出ようとしたところ、出発時刻過ぎてた電車がまだ発車していないことがわかりました。なんとなく嫌な予感がしつつも、飛び乗りました。運よく数分後に発車。しかし悪い予感が的中し100メートルも走らないうちに緊急停車。理由は一応アナウンスしてましたが、早口の英語なので何言ってるかわかりませんでした。別の乗客が誰かに遅れの報告の電話してる内容から推察するに、ハドソン川を潜るトンネルのところで、先行列車が渋滞してるようです。

 

旦那の飛行機が着くまで1時間ちょっと。間に合えば良いけれどと祈りつつ30分近く経過。出発便への搭乗手続き締め切りが迫っていると思われる若いカップルが、車掌が通るたびにいつ電車が動くのか聞いてましたが、車掌さんも「I don't know」を繰り返すばかり。私には「知らねぇ〜よ」に聞こえる。

 

やっと動き始めたかと思ったら、今度はトンネル内で停車。ここの区間、携帯の電波が届かないので、完全に閉じ込められました。待ってる間アナウンスは一切なし。20分待って静かに電車が動き出しました。旦那の飛行機が着く時間が迫っていました。

 

トンネルを抜けたら抜けたで、また前を走る電車が次の駅に停まったままなので、15分以上の停車。さっきの若いカップルは、少しでも乗り換え口に近い前の車両に移動して行ったけれど、このままだと完全に飛行機乗り遅れと思われます。

 

ニューアーク空港駅

 

同じようなことを繰り返しながら、普段20分程度のところ、2時間かかってニューアーク国際空港駅に到着します。列車ダイヤの乱れで、前後の列車に乗るはずだった客が集中してたので、結構な数の客がターミナルを結ぶエアトレインに乗り換えようとしていて、3つしかない乗り換え用の自動改札に長蛇の列ができています。乗るはずの飛行機に乗り遅れてしまった人たちもたくさんいるようで、改札出ずにアプリ操作したり、どこかに電話したりする光景が見えました。

 

この自動改札が曲者で、反応が遅いQRコード方式。読み取り感度がイマイチで、スキャンで手こずる人も多いです。人が集中するような場所で、短時間に大勢の客を捌くようにはできてないのです。また、空港駅まで無賃乗車で来た系の客はここで捕獲される方式になっているため、有人改札はそういう客が駅員と押し問答。列に並ぶ私の後ろには、飛行機乗り遅れ確定で、何したらいいかわからないようなアラブ人大家族。一家の主人みたいな大男が、私が持っていたiPhoneのモバイルバッテリー貸してくれとか言ってくる。その男の妻と思われる、目しか見えないブルカ被った女性が4−5人の子供をあやしているのが見えます。なんだか気の毒だけど、こんな状態でモバイルバッテリー貸してしまったら戻ってこない可能性が高いし、旦那との連絡のために自分のスマホも充電しなければならないので、残念ながら却下。なんかアラビア語で逆ギレしてたっぽいけど、アメリカってこういう時に自分を犠牲にしてまで親切にしても報われることってあまりないんですよ。

 

ニューアーク空港駅のこういうカオス風景、何度か遭遇しているので、我慢するしかないのを悟っている私は、とりあえず流されまま、辛抱強くエアトレインの列で待ちます。そんな時に旦那から飛行機2時間遅れとテキストが来ました。スターリンクWifi導入のおかげで、機内からでもリアルタイムでスムーズにテキストできるようになった恩恵です。レンタカーの時間も変更できたらしい。やや安心して焦ることもないかと、少しは余裕な気分で空港ターミナルを結ぶエアトレインのホームに向かいます。ちなみに電車の空港駅から空港ターミナルまでこのエアトレインで15〜20分くらいかかります。羽田や成田のように都心からの電車が空港の地下まで乗り入れているわけではありません。この分の時間を計算に入れないと搭乗ギリギリになってしまいます。

 

ニューアーク空港駅出口。写真は別の日だけど、この時もトラブル

 

だけど、、、エアトレインも空港への最後の難所。遊園地の乗り物みたいな安っぽさで、見るからに故障しやすそうで、実際今までにも何度も故障中やメンテナンス中の代行バスに乗る羽目になりました。そして代行バスの方が早かったりします。旦那の飛行機が2時間遅れと聞いて気が緩んだ私は、マンハッタンからの電車からの乗り換え客が一気にやってきて混雑したエアトレインを一本やり過ごし、次に来る便を待つことにしました。これが運命の分かれ道になるとも知らずに、、、。

 

次の便が来て早速乗り込みます。一番前の車両は景色が良く私のお気に入りで、この日も先頭を陣取ってました。3分くらい走行したところでガックンという不気味な音で急停車。自動運転なので、運転手はもちろん、車掌もいません。この1本やり過ごして優雅に座って行こうとしたのが運の尽き。車両故障で完全に閉じ込められてしまったようです。エアトレインは空港敷地内を走っているので、勝手に出て歩いていくわけにもいかないです。

 

遊園地の乗り物みたいなニューアークエアトレイン

 

しばらくしたら若い技術者が線路伝いに歩いてきて、私のいる先頭車両のドアを開けてに乗り込んできました。私には救世主に見えました。先頭の機械のカバーを開いて何やらチェックしていましたが、何か無線で誰かと話してるだけで、直そうとしている様子はありませんでした。自分では直せないと思ったのか、ただ原因究明のために来ただけの人なのか不明ですが、すぐに帰っていきました。この時点で30分近く経過。

 

程なくして、年配のベテラン風の技術者が工具袋持って来てました。いかにも信頼できそうな手捌きで、心なしかセクシーに見える。彼こそまさの救世主で、どこかに無線で何か確認しながら配電盤みたいな機器を色々直し、エアトレインは無事動き出しました。でも結局、次の駅に着いたところででエアトレインのサービスはストップ。その後、全員代行バスでそれぞれのターミナルへ向かってくれと言われました。あの一本前のエアトレインに乗っていれば、、と後悔先に立たず。

 

旦那が到着する予定のAターミナルについたのは実にマンハッタンを出てから4時間後。普段順調であれば1時間もあれば着く距離を4倍もの時間がかかった計算になります。

 

散々な思いをしてたどり着いたニューアーク空港ですが、、、当の旦那の飛行機はというと、出発遅れでさらに1時間遅れて計3時間の遅れ。私が到着ホールに着いた時はまだ飛行中。出張先から帰ってくる旦那が、逆に私を待つというシナリオは避けられました。上に何度も書いたけれど、乗るべき飛行機に乗れなかった人たちはどうするんだろう。ニューアークはこの時間、欧州便が出発するので、国際線客も多いことでしょう。電車の中カップルとか、改札出口のアラブ人家族とか、どう対処してるのかなと思うと気の毒です。

 

ということで、なんだか、昨今のアメリカの交通行政の混乱を物語っている日でした。このトラブル、とりあえず愚痴を誰かに聞いてもらいたくてブログ化しましたが、ニューアーク空港使われる方に参考にしていただければと思います。同じニューヨーク近郊の空港でも、ラガーディアやJFKの場合、乗ってる電車が急に運休しても、街中を走っているので、線路上に停車したままじゃない限り、タクシーやUberにスイッチできます。しかし、ニューアークの場合、電車がトンネル、湿地帯、工場街を通ってくるので、それが難しいです。ということで、トラブルシューティングを織り込み済みで行くべき空港の代表格です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

40代を過ぎた頃からか、それまでは、特別なお祝いや飲み会の時にしかお酒を飲まなかった私ですが、家でアルコールを飲むようになりました。最初は自分へのご褒美的に初めて徐々に頻度が増えて、今はだいたい毎日夕食時に、ビール小瓶一本かワイングラス1杯。週に2回くらいは夕食後に夜ソファーでくつろぎながらウィスキーとかポルトワインを飲みます。

 

コロナ禍でずっと家に閉じこもっていた時には完全に習慣化した感じです。当時の巣篭もり需要でアルコール飲料の売り上げが爆発的に伸びたと聞いたけれど、私もそれに貢献した1人と言えるでしょう。お気に入りはブルームーン。オレンジピールとコリアンダーの風味を加えた香り豊かなホワイトエールビールで、オレンジスライスを入れて飲むのが通。または赤、白のワインを気分によって。

 

口当たりのいいブルームーンはオレンジを添えて

 

一番最近受けた人間ドックの結果で、お酒は控えるようにとレポートに書いてありました。人間ドックでは血液検査や超音波検査からお酒の飲みすぎ(アルコール性肝障害や脂肪肝など)が分かるそうですが、今のところ異常値は出ていません。きっと受診前自己申告で、週何回飲みますか?の質問に毎日と答えたからそういうレポートが出たのかなと思います。

 

しかし、体が毎日アルコールを欲しているのが問題。今日は飲むまい、と思っても、食事前の一杯がないと物足りなく感じてしまいます。

 

外食や知人宅で食事となると、1杯どころじゃ済まなくなります。アメリカは日本みたいに外で気を抜けないので、会社帰りに飲んでほろ酔い気分、ということはない一方、自宅近辺の外食で旦那と一緒だと安心し切って結構飲んでしまいます。旦那は一切飲まないので、車で出かける時など、ドライバー代わり。それにアメリカの家庭ってどこも酒が豊富に置いてあることが多くて、ご近所さんはもちろん、ゲイ友の家に招かれたりしたらほぼ飲み放題コース確定。こっちのゲイはよく飲むんです。こんな感じで、お酒を飲む環境が完全に整備されてしまっているのです。

 

外食ではモヒートがお気に入りです。最近は一杯15ドル位

 

果たして私はアルコール依存症、アル中路線一直線なのでしょうか。自分へのささやかなご褒美のはずが、健康を害するまでになってはいけませんよね。最近は外食時のドリンクの値段が上がってきているので、値段を気にしてしまって控える自分に希望を感じています。

 

そんなアルコールとの付き合いの葛藤の中、最近行きつけのスタバでたまに一緒になる50代後半くらいのアメリカ人女性のある行動が気になるようになりました。うちの近くのスタバは最近リノベされて、適度な距離で他人と相席になるような作りになっています。在宅勤務の午後など息抜きにそのスタバに行くとその女性とよく一緒になりますが、スタバのソフトドリンク買って、ジンかウィスキーかの小瓶をそっとハンドバッグから出して、そっとドリンクに注いで飲んでいるのです。

 

この日はチェイサー用の水までもらってた

 

これにウオッカ入れたら確かに美味しいかも

 

その女性は、こういうミニボトルを鞄の中に潜ませてる

 

サイズ感がわかるようにポッキーの箱を後ろに

 

ホテルのミニバーや飛行機の中で提供されるサイズの小瓶です。私が目撃しただけでも3回遭遇したので、実際にはもっと頻繁にやってるのだと思います。見た目はごく普通の、身なりもしっかりした白人女性。オーダーしたスタバのコールドドリンクに自分で持ってきたアルコールを入れたマイカクテルを飲みながら新聞読んだり、時にはラップトップで作業したりしてます。スタバといえど飲食店なので、外から持ち込んだ酒を飲んでよいわけもないのですが、酔っ払って迷惑かけるでもなく、小瓶は手のひらで隠れる大きさなのと、その姿があまりにも自然なので、私みたいに人間観察が大好きな人でないと誰も気が付かないでしょう。店員さんとよく話してるし、店員さんの1人をファーストネームで呼んでたので、きっと常連さんのようです。

 

ホットドリンクにも入れるのか観察

 

先週末の朝、旦那とブランチがわりにこのスタバに行ったら、また例の女性がいました。週末らしくラフな格好して、コーヒーか何かホットドリンク飲んでました。この日はアルコール持参してる様子はなく、なんとなくホッとした感じ。旦那にあの女性がいつもコールドドリンク買って、自分が持ってきた酒入れてカクテル作ってる人だと言ってみたけれど、そんな風に見えないけど、きっとアル中なんじゃない?とコメントしてました。真似しちゃダメだよ、と釘も刺されてしまいましたが、、、。

 

他愛無い話ですが、私も、スタバで見かける彼女もやはりアルコール依存症の気があるんでしょうか。私が拝見しているブロ友さんの中にも、宅飲みひとり飲みをされている様子が書いてあり、なんだか楽しそうだし、私だけじゃないんだと勝手に連帯感を持っていますが、そろそろ自制した方がいいのかなと思っています。

 

今年も夏のドリンクが登場。年々複雑化してる気が、。