暖かい日が続きニューヨークの街が華やぐこの季節、メトロポリタン・オペラ(MET)でチャイコフスキーの名作オペラ「Eugene Onegin(エウゲニ・オネーギン)」のマチネ公演を観劇する機会に恵まれました。「エウゲニ・オネーギン」は、プーシキンの小説に基づくチャイコフスキーの傑作叙情劇です。無垢な少女タチヤーナとニヒルな青年貴族オネーギンのすれ違う愛を描き、チャイコフスキーならではの甘美で情熱的な旋律が全編を彩ります。

 

 

https://www.metopera.org/season/2025-26-season/eugene-onegin/

 

ニューヨークに来てすぐの頃は、オペラとは、着飾って近辺のレストランの「シアターメニュー」(時間が掛からない料理の3コースメニュー)で軽いディナーをして、夜8時ごろに始まるショーを観るものだ、と固定観念があって、実際タキシードや黒スーツに身を包んで行ってたものの、郊外に住むようになって夜のショーに行くのは面倒になりました。観終わって家に着くのが深夜2時近くになってしまうので、、、。ということで、最近はマチネ一辺倒。なんとなく観客の雰囲気が明るく、家族連れや若い層も多く見受けられます。荘厳な照明の夜のMETもいいですが、春の日差しが差し込む昼間のロビーの雰囲気も素敵でした。

 

MET、マチネは明るい日差しが差し込む

 

 

ニューヨークに来たての頃に、自身もバリトン歌手で、声楽の教鞭をとってたアメリカ人ゲイの知り合い(今は亡くなっています)が、夜のショーの方がパフォーマンスが先鋭されている、というようなことを言っていたので、マチネには邪道感を持っていましたが、素人の私には、そこまでの違いは正直わかりません。

 

さて、この「エウゲニ・オネーギン」、チャイコスフスキーによるロシア作品。METはロシアによるウクライナ侵略の抗議の意味合いも含め、ロシア作品の上演は避けていたように思えますが、チャイコフスキーやプーシキンが生み出した芸術に罪はないということで、自粛から久々のロシア語オペラカムバック。それとバランスを取るためなのかは知りませんが、主役の青年貴族オネーギンを演じたのは、ウクライナ・キエフ出身のIurii Samoilov(ユーリ・サモイロフ)。

 

 

有名なオペラなので、結末もすでに知っている人も多いとは思いますが、ネタバレしないように、当たり障りのない感想を書くと、やはりチャイコフスキーの真骨頂。ロシア文学の詩的な世界観と絶妙に調和していました。オーケストラの演奏はダイナミックで、時に繊細、時に激しくドラマを盛り上げます。アリアやコーラスは、登場人物たちの心の葛藤や切なさを鮮やかに浮かび上がらせ、観客の感情を揺さぶります。舞台美術や衣装も見事で、19世紀ロシアの雰囲気を色鮮やかに再現していました。

 

主演を務めたキャスト陣も良かったです。主人公オネーギンを演じたユーリ・サモイロフは、その深みのある声と繊細な演技で観客を魅了。タチヤーナ役のリトアニア出身Asmik Grigorian(アスミック・グリゴリアン)は、45歳のベテラン、10代の少女の若さの瑞々しさと複雑な感情を巧みに表現し、特に有名な第1幕の"手紙の場"では会場全体が息を呑むような静寂に包まれていました。ロシア語圏の出身で私生活でも友達として仲がいいという二人の共演は、舞台にリアリティと情熱をもたらし、観る者を物語の世界に誘います。以下ステージ写真はMETのインスタからの借り物。

 

第1幕「手紙」のシーン

 

 

最後にオネーギンはタチヤーナに愛を告げる

 

個人的には、第2幕の、 オネーギンと親友レンスキーの決闘のシーンが一番心揺さぶられました。オネーギンは、親友レンスキーの婚約者オリガに色目を使い、それに激怒したレンスキーと決闘に発展。決闘でオネーギンはレンスキーの命を奪います。その決闘前の荒涼とした原野での、自らの死を悟ったようなレンスキーの独唱が素晴らしかったです。レンスキーを演じたのはStanislas de Barbeyrac(スタニスラス・バベイラック)。私には彼がこのオペラの主役のように見えてしまいました。まるでチャイコフスキーがレインスキーという登場人物に自分の魂を吹き込んだかのような、、、。

 

主役を喰う演技とは彼のこと

 

 

この作品に思い入れのある方はあらかじめ申し上げておきたいのですが、ここからは私のゲイとしての独断たっぷりの批評が入ります。よって、熱烈なオペラファンで、作品に独自の強い思入れのある方は読み飛ばした方がいいかもです。

 

さて、その批評とは、、。実は、このオペラの裏テーマは、オネーギンとレンスキーの青年公爵2人の男の友情、兄弟愛、ブロマンスなのではと私は受け取りました。2人の決闘シーンである第2幕がクライマックスにも感じます。もちろん、原作小説にはオネーギンがゲイだったというストーリーは一切ありませんが、やはり、オペラ化の途中でチャイコフスキーが同志愛的裏テーマを加えたというか、チャイコフスキーが書いてるから自然にそうなったというか。

 

最近もその人生が映画化されましたが、チャイコフスキーはすでに生前から知られていたほどの男色で、それは彼の職業人生において大きな葛藤を抱えていました。彼は同性愛者であることを世間には隠し通さなければならず、その孤独や苦悩が作品にも影響を与えていると言われています。「エウゲニ・オネーギン」の中に描かれる抑えきれない感情や、報われない愛の哀しみには、チャイコフスキー自身の心情が色濃く反映されているように私には感じられるのです。よって、彼の音楽に込められた切実な想いが、時代を超えて聴く人の胸に響くのです。それは、ヒロインのタチヤーナへの愛の吐露でもそうですが、オネーギンとレンスキーの男同士の葛藤にチャイコフスキー自身の生活を重ねあわされているような、、、。

 

ディーバという言葉があるように、オペラは、女性が中心人物になることが多いですが、タイトルについているように「エウゲニ・オネーギン」という男性が主役のオペラ、、、。こうして歴史を夢想するとゲイとしてのロマンが膨らみます。深読みしすぎでしょうか。

 

亡くなる親友レンスキーを腕の中に抱くオネーギン

 

現代でも通用しそうなモテ筋ゲイ

 

 

ところで、このMET公演の指揮者ティムール・ザンギエフ(Timur Zangiev)、今年この作品でMETデビューの新進気鋭のロシア人マエストロです。最後に出演者と一緒に登場しましたが、若っ!32歳だそうです。若き精鋭、綺羅星の如く現れた音楽界の新星、今後の活躍に期待です。

 

ということで、いろいろ書いてしまいましたが、METでの「Eugene Onegin」は、チャイコフスキーの人生と芸術、そして舞台芸術の魅力が凝縮された素晴らしい公演でした。5時間のプログラムで、一瞬怯みますが、2回のインターミッションがあり、それほど長くは感じませんでした。オペラファンはもちろん、初めて観る方にも強くおすすめしたい作品です。

 

華やかでありながら、どこか哀しみを帯びたこの物語は、ゲイである我々にとても訴求したストーリー、演出でしたし、現代を生きるニューヨーカーにも深く訴えかけてくる内容だと思います。

 

 

 

 

ワールドツアーの一環で日本各地でコンサートをしているIl Divo (イル・ディーヴォ) をニューヨークから応援する企画第2弾です。第1弾はとても好評で、久々に分野別記事で1位、アカウント自体もアクセス数でカテゴリー内第3位に食い込みました。今回も日本でのイル・ディーヴォ人気にあやかりたいと思います。

 

うちの実家の両親、弟夫婦が東京でのコンサートに行くということを聞き、思い立ってIl Divo (イル・ディーヴォ) ことをブログに書いたわけですが、母親がイル・ディーヴォのファンになったのは、私が実家に置いてきたCDがきっかけだと弟に聞きました。クリスマスCDから聞き始めて、クラシックとかオペラとかが好きな義妹と意気投合して、イル・ディーヴォが来たら行きましょうね、となったらしい。そんなうちの家族は、今私がこの記事書いているころまさにコンサートを楽しんでいるはずです。自分は行かなくとも、こうして家族をつなげる役目を果たせて良かった。まさに、イル・ディーヴォにも感謝したいです。日本ツアーや日本限定CDでは日本語の歌や、日本にまつわる選曲をするので、きっと盛り上がってるだろうとNYから盛会を祈っています。

 

さて、音楽が紡いだ私の家族感動物語なぞ、あまり興味は惹かないと思うので、早速イル・ディーヴォのいい男ネタに突入します。前回のメンバー紹介記事書くためにネットでいろんな写真探してたら、私のお気に入りメンバーであるセバスチャンとスティーブのやけに親密な写真がたくさん出てきました。パッとみたらまるで恋人同士。

 

 

リハーサル中もいちゃいちゃ

 

 

大阪城公園のお散歩も一緒

 

金閣寺も一緒

 

電車も一緒

 

アメリカに住むゲイの私のインスタには、インフルエンサー的なゲイカップルたちのアカウントが表示されます。それに紛れてスティーブのインスタアカウントも出てくるのですが、セブとの2ショットがたくさんあります。上の写真はコンサートの合間を縫って関西を満喫している様子。自撮りじゃないからきっと誰かも一緒なんだろうけど、イル・ディーヴォのことを知らない人からみたら、日本楽しんでるインバウンドのゲイカップルにしか見えないような、、、。

 

そんな写真を、旦那に見せたら「ああ、こういうカップル、いるよね。いい歳して自己顕示欲が強いおかまの典型だ。」という反応。(「おかま」とはゲイである我々が自虐で使う言葉。アメリカにも似たような表現があります。)旦那に、2人はイル・ディーヴォのメンバーでカップルじゃないんだよ、といったら、いや、これ絶対カップルだろ、と反論されました。旦那はイル・ディーヴォがどんなグループか知っているけど、メンバーの顔と名前までは一致しない。でも、しげしげと2人のブロマンス?BL的インスタ投稿見て「ゲイ映画の中に出てくるカップルみたい、、。片方が死んじゃうとかいうストーリー展開の、、」となかなか的確な指摘。

 

確かに、片方が不治の病になる系のゲイ映画的雰囲気

 

セブが、スティーブの方をギュッとしてるのがわかる

 

なんだ!このカウボーイ風半裸姿は、、なおスティーブはテキサス州ダラスの出身

 

皆さんはどう思いますかね。こうして見ると私にはやはりゲイカップルにしか見えません。1枚や2枚だったらわかるけど、どこに行くのにも一緒って感じ。ちなみに、他2人のメンバーとの絡みはほとんどなくて、こういう恋人っぽく見える写真はセブとスティーブのアカウントに多く掲載されています。上の写真、スティーブの故郷テキサスで撮ったのか、半裸のカウボーイ風、、、まるでプライドパレードに出てくるおっさんゲイにしか見えない、、。そして、スティーブって、セブのことが大好きなんだな〜と思います。

 

女性ファンが多いイル・ディーヴォなので、マネジメント側は気にしないのだろうかと思ったら、インスタのコメントとか見てると、「セブとスティーブ、恋人みたいで可愛い〜❤️」とか「セブ、弟ができたの?😍」とか、ポジティブな反応が大半。中には「私を間に入れてちょうだい🥰」みたいなコメントもある。女性ファンからのコメント欄には❤️の連続。

 

私、これ見て、「あ、なるほど」と思いました。

 

この2人の親密さ強調のソーシャルメディア露出は、深謀遠慮があるのだと確信しています。兄弟愛とかBL(ボーイズラブ)路線のファンタジー的演出。美しい男2人の美しい絵で、イル・ディーヴォの新しい側面でフレッシュさを強調。セブもスティーブも自分のアカウントで一生懸命こんなカップルみたいな写真たくさん投稿してるし、メンバー公式アカウントでもそう。この2人がガチゲイのカップルだと見るのは、それこそ私の旦那のような中年おかまカップルくらいなんでしょうね。

 

クルーズも一緒

 

さて、そんなファンタジーは置いておいて、現実生活でもゲイのスティーブは、同性パートナーとの写真もたくさん投稿しています。いや、してました、というのが正解。イル・ディーヴォに加入してからは、プライベートな投稿は減っています。それでも、過去の投稿は今も閲覧可能で、お相手は当然カースト上位にいそうな白人。イケメンのヒスパニック系アメリカ人ゲイって、年上の白人のパートナーがいることが多いです。私の周りも白人&ラティーノカップルはみんなそういう組み合わせ。スティーブも例外ではないようです。パートナーは8歳年上のピアニストのAdam Reed Nielsen氏。数々の著名オペラ歌手から指名で伴奏依頼がくる有名ピアニスト。この2人、芸術界のパワーカップルと言えるでしょう。2人ともマンハッタンに住んでるみたいですが、我々は、彼らみたいなカースト最上位のゲイとは接点すらないですね。

 

お約束で、ファイアーアイランド(←ニューヨークのゲイが大挙して押し寄せ、週末を過ごす島)で、似たようなフィットネスボディーのゲイ仲間と撮った写真たくさん投稿してるのを見て、ややがっかり。スティーブ、お前もか、、みたいな。ゲイは自分と容姿が似たような仲間としかつるまないで、排他的なグループを作り上げるというのは万国共通の現象です。

 

 

 

「モダン・ゲイ」とは的確な表現

 

仲良さげで幸せそうな2人ですが、鼻につくところがないのは、やはり世代なのだと思います。スティーブは私やDより一回り下ですが、アメリカで、この世代のゲイは、ノーマライズされた世界で生きている人が多いです。すでに物心ついた頃から世間にLGBTが浸透していてカミングアウトに抵抗がなかったり、そもそもカミングアウトという概念を持たずに過ごしてきた最初の世代です。よって普通の男女のカップルとなんの変わりもない露出、主張をする最初の世代。我々の世代はまだ、ゲイは隠すもの、というのがデフォルトになってる人が多い一方、今40手前の人たちは自分の性嗜好を受け入れる年齢頃に社会がかなり同性愛者に寛容になっていた世代なのです。

 

アメリカでは、スティーブのような世代のゲイを「モダン・ゲイ」と呼んでいます。イル・ディーヴォのコンテクストでは、セブとBL的な雰囲気醸し出してるけど、ゲイコミュニティではもっと素顔のスティーブが見られます。どちらの顔もやっぱりいい人そうで憎めないですが、下の写真、ネット検索結果の切り取り。Steve Labrieで検索すると、セブと一緒に撮った写真も出てきて、セブの方を本当の旦那だと思っている人も多いようです。でも、やはりゲイである私から見ると、私生活での配偶者であるアダムさんと一緒にいる時の方が自然体に見えるかな〜。セブは「ビジネス・ハズバンド」的。まあいずれにしても、他のヒスパニック系アメリカ人ゲイ同様、スティーブが白人の年上のイケオジが大好きそうなのはよくわかりました。スティーブが歌って、アダムさんがピアノ伴奏してオペラ歌曲集でも披露するリサイタルがあったら、行ってみたいです。

 

左上の写真。セブとの写真に「ハズバンド」とついてる😆

 

こちらの方が断然自然体に見える

 

と、どうでもいい話を延々としてしまいましたが、好きなタイプの男については筆が進んでしまうのは常。スティーブのイル・ディーヴォでの活躍を応援したいです。そのイル・ディーヴォの日本ツアーも終盤。今頃まさに、うちの両親と弟夫婦は東京の国際フォーラムの会場で彼らの歌声に酔いしれていることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさん、Il Divo (イル・ディーヴォ) をご存知ですか?世界中で愛されている男声ボーカルアンサンブルグループです。クラシックとポップスを見事に融合させた彼らの音楽は、多くの人々の心をつかみ続けています。

 

 

 

イル・ディーボは2003年、音楽プロデューサーとして有名なサイモン・コーウェルのプロデュースによって結成されました。グループ名はイタリア語で「男性のディーヴァ」を意味し、その名の通り圧倒的な歌唱力と華やかなルックスで世界的な注目を集めました。日本でもデビュー当時から人気があり、私もCD何枚か買いました。私が社会人1年目の地方都市勤務時に、初来日して、私も東京公演行きたいな〜と遠くからその歌声を夢想したものでした。

 

 

 

今まさにイル・ディーボは日本ツアーを開催中です。なんでこんなことをアメリカにいる私が書いているかというと、両親と弟夫妻がイル・ディーボの東京公演に行くと聞き、急にイル・ディーボが懐かしくなったからなのです。私も数年前ニューヨーク公演に行きたいと思ってチケットを買おうとしたら、運悪く長期出張が入ってしまい断念したのでした。日本の家族が行くコンサートのチケットは弟と義妹からの母の日のプレゼントなんだそう。なんか、自分が海外に住んでいる間に、実家でも幸せな時間が流れていることにホッとするやら、寂しいやら。

 

 

さて、イル・ディーボの話に戻して、結成当初のメンバーは、スペイン出身のカルロス・マリン、スイス出身のウルス・ブーラー、アメリカ出身のデヴィッド・ミラー、そしてフランス出身のセバスチャン・イザンバールという、欧米各国から集まった4人で構成されていました。それぞれがオペラやミュージカルの舞台で豊かなキャリアを持ち寄り、独自の魅力をグループに加えています。そして、当然皆ヴィジュアル的にイケメン。


当初はアイドル的な人気にも見えたし、こういうグループは、たいていメンバー間の不仲や不祥事、方向性の違いとかで数年で解散するのが常だと思っていましたので、20年以上も第一線で活躍しているとは当時は思いもしませんでした。彼らはずっと一緒にいるわけではなく、コンサートツアーがない時はそれぞれの国に住んでいて、普段は連絡を取らず、コンサートやレコーディングが始まると集まるそうです。そういう距離感も重要なのかもしれません。

時を経て、グループは様々な変化を経験しました。一番ショッキングだったのは、カルロス・マリンがコロナに感染し、ワールドツアー中に2021年に急逝したこと。ワールドツアーの日程後半だった日本では、カルロスなしの3人で公演していたと記憶しています。カルロスはメンバーの中で最年長で、リーダー的な存在だったそうですが、スペイン、ラテンのノリ、男の色気という点でもずば抜けていたように思います。

 

 

 

2021年の世界ツアーの最中にカルロスが亡くなった

 

そして、現在は、カルロスの抜けたバリトン担当に、スティーヴン・ラブリエを新メンバーに加え公演活動を継続しています。さて、イケメン揃いのイル・ディーボですが、私のお気に入りは、デビュー当初からずっとフランス出身のセバスチャン・イザンバール。正統派なハンサムで、フランス映画に出てくるような雰囲気を纏っています。デビューから20年以上経った今、彼も50代に突入したわけですが、映画俳優真っ青なイケおじに進化。フランス男特有の、お茶目さと尊大さを兼ね備える雰囲気も身につけています。

 

20代のセブ。フランス恋愛コメディー映画に出てきそう

 

30代のセブ。007シリーズでジェームスボンドやってほしい

 

40代のセブ。イケおじ路線へ舵を切ったのか

 

50代のセブ。例えるなら熟成した赤ワイン

 

カルロスが亡くなった時の年齢になったセブ。

 

大御所感が溢れ出てますね

 

今年、セブは53歳。カルロスが亡くなった時の年齢になりました。これからもグループの核として頑張ってもらいたいものです。

 

そして、私のもう1人のお気にいりは、2023年加入のスティーヴン・ラブリエです。メキシコ系アメリカ人で、ゲイを公言している38歳。イル・ディーボは昔も今も女性ファンが圧倒的に多いので、ゲイのメンバーが入るとは運営側もリスクを取ったものだと思いました。特に、ラテン担当そして男の色気ムンムンだったカルロスの後釜ということで、ラテン系の彼が選ばれたのだろうけれど、ゲイということで、女性ファンはどう受け止めるんだろうと思いましたが、今では彼もすっかり受け入れられているようです。性格が良さそう。なお、日本が気に入っているみたいで、彼のインスタ見るといろんなところの出没してるみたいです。彼がメンバーとして加入すると聞いた時、YouTubeなどで歌ってる映像探しましたが、朗らかそうな素顔とは裏腹に圧巻の歌唱力でした。

 

 

Youtubeなどで彼の歌を聴けます。

 

新宿西口の中央公園だ!

 

明治神宮ですね。ボーイフレンドが写真撮ってるのかな。

 

この体見ると、ゲイだってわかりますね

 

駅弁選び、楽しそう。いい人感が溢れてる笑顔

 

他2人のメンバーもそれぞれ魅力的です。ウルスは一番女性人気が高くて、ヨーロッパの気品ある貴公子ルックス。香水とか高級腕時計の宣伝に出てきそうです。中欧の古城で結婚式をあげている姿は、美しいの一言。あまりメディア発信しないところが逆に神秘的な雰囲気をキープしている秘訣かもしれません。

 

王子的ルックスで女性人気圧倒的なウルス

 

ステージでは細く見えるけど、意外にマッチョなウルス

 

そして、最後にアメリカ人のデイビッド。メンバー全員とも日本のことを好きだと思いますが、アメリカ人のデイビッドが一番の親日家でしょう。日本語を勉強したとかで、日本ツアーのPRビデオでも「日本のみなさん、お久しぶりです」と日本語を披露してて可愛かったです。彼はテノール担当ですが、オペラのバックグラウンドがあるそうで、声量だけでなく、哀愁を帯びた繊細な表現もピカイチ。

 

 

日本語で発信するデイビッド

 

いい男揃い踏みのイル・ディーボの写真探してたら、あまりに皆イケメンすぎて、写真ベタベタと貼ってしまいました。ミュージシャンのこと書いてるブログ記事なのに、音楽性とか演目とか触れられませんでしたが、それは彼らのコンサートで生でご覧くださいということで、彼らは目下日本ツアー中です。うちの実家の家族が行く14日の東京公演の後も、仙台、札幌と全国を回るようです。チケットまだ残っているかは分かりませんが、気になった方は彼らのホームページをチェックしてみてください。

 

コンサートのファンサービスには定評があります

 

 

今年ももう5月。あっという間に3分の1が過ぎてしまいました。

 

5月のNYは日によっては汗ばむような気温になることもあるので、先週はヘビーな冬物を片付け、夏物を引っ張り出す作業をしました。私はあまり服を買わない方で、それほどたくさん服はないので素早く終了。

 

一方うちの旦那は毎年シーズンになんらかのアイテムを買い足していき、クローゼットが溢れ、さらには買っても封すら開けてないものもパッケージごと散らかっています。彼なりのロジックがあって、どこに何があるかは把握してるみたいで、私が整理すると嫌がるので放置しています。散らかっていること自体は大目に見ても、1回だけしか着ないで何年も放置とか、全く使わないものに金をかける無駄な浪費がすごく嫌です。

 

話は前後しますが、数ヶ月前、ブルックリンを歩いてる時に、日本語で「古着買取」という看板を掲げたの古着屋さんを見かけました。若い人を中心に結構な人が入っていました。その時は特に気にせず通り過ぎたのですが、最近それは、日本から進出してる「セカンドストリート」という古着店だと日本人の友達に聞きました。

 

 

 

日本のブランドを買い取ってくれるので、生粋のニューヨーカーはもちろんのこと、在ニューヨークの日本人の間でも結構人気のようです。私、売るほど洋服や靴を持っていないので、古着屋に売るという経験があまりないのですが、1人で古着屋開業できそうなくらい着ない服を大量に保管する旦那にこの話をしてみました。というのも、昨年の新年の抱負で買ったけど使わない服や靴をネットで売るという断捨離目標を立てていたのにも関わらず、挫折していたのでした。

 

 

とりあえず、かさばる冬物を整理しようということで、クローゼットを見渡すと、改めてため息、、あるある、、なんでこんなに必要なんだろうか。値札がついたままのダウンジャケットだけでも、ユニクロからハイブランドまで7−8着。このほかに冬の間に普段使いしてたダウンジャケットも3−4着あるのです。「セカンドストリート」では、GUやユニクロなどは買取不可。ハイブランドのみを買取してくれるので、まず選別して、売れそうなものを選別。パタゴニアやノースフェイスのダウンジャケットを合計5着売ることにしました。多分合計で2000ドルくらいは払ったと思います。そのうち1着はオリンピックイヤーの限定品です。ネットオークションでは高値が付いているらしく、高く売れるかな〜と旦那は期待いっぱい。

 

 

 

さて、当日。マンハッタン内にいくつか店を展開している中で、我々が行ったのはユニオンスクエア店。土曜の朝ということで、それほど人はいなく、商品の査定も並ばずに開始できました。10分くらいかかると言われ店内で待ちます。旦那は気になるみたいで、レジのところでへばり付いて査定を待ってる。思ったより早く3分くらいで査定が済みました。

 

果たして結果は、、、合計35ドル!1着7ドルの計算です。旦那が期待してた限定品も容赦なく一律7ドル。おそらく合計2000ドルは払ったであろうダウンジャケット5着が合計35ドル!これはかなりショックだったらしく、早速査定係の人に意見してました。

 

旦那「意外に安く買うんですね。。。1着35ドルじゃなくて?これネットで売ったら最低でも1着50ドルはすると思うけど。それに、このシルバーのデザインはアメリカチームの冬のオリンピックの限定品です。」

 

店員「(チャートを見せて)パタゴニアのダウンジャケットは一律7ドルなんです」

 

旦那「パタゴニアって1着300ドルはしますよ。それに、これまだ値札もついてるし、ほとんど着てないんです。古着というより、新古品というんだよ」

 

←やめてくれ〜これ以上うるさいと、クレーム親父になっちゃう。。

 

店員「でも、これが私たちのオファーできる額なんです」(丁寧だけど、きっぱり対応)

 

旦那「わかりました。4着だけ買い取ってください。このオリンピックの限定品は持ち帰ります」

 

店員「ありがとう。それでは、28ドルお渡しします。」

 

このオリンピックイヤー限定品は売らないことに、、

 

帰り道、旦那はずっとショックだったみたいですが、こんなもんだよ〜、というのが私の正直な感想です。すでに店頭で売られている同じような製品を見ると、せいぜい50ドルくらい。お店の運営費や人件費を差し引いたら、買取額7ドルは妥当。このビジネスで利益は出てるのだろうか、と逆に心配してしまいます。思い入れのある洋服を買い叩かれたように感じる旦那の気持ちもわかるし、自分も高い金払って買ったお気に入りの服を数ドルで買い叩かれたら凹むけれど、所詮他人にとっては、ただの古着。

 

店にいる間、どんな人たちが服を売りにくるんだろうと観察してました。大体若い人たちで2−3着売りにくる学生風が多かったです。古着屋に来る若者には万国共通の雰囲気があって、日本で言うと、例えば昔の下北沢とか荻窪にいるような風情です。

 

古着屋に出没する若者は共通の雰囲気がある

 

 

そんな中、結構迫力のある容姿のおばさんが大きな袋3−4つ抱えて入ってきました。入り口のセキュリティースタッフがスマホいじりしてたら、すかさず

 

「ここ開けてくれる?私がこんなに荷物持ってるの見えないの?」

 

と、何様?的な態度。何かドラマチックな展開が期待できそうで、ちょっと観察してみました。

 

査定するカウンターでずっと見てるのも変なので、店内を暇つぶしに歩いてたら、あの婆さんの大声が聞こえてきました。大声をわざと出してるのではなく、声が大きい人のようです。結構奥行きのある店内ですが、彼女の声が響き渡ってました。思い入れのある服や靴をキャッシュに変えようと期待してたのに、買取提示額が低かったようで、うちの旦那と同じような押し問答してた。怒鳴ってるような感じで、うちの旦那の10倍くらいのパワーと圧で。笑。早速偶然を装ってレジを通り過ぎると、さっきDに対応した定員さんが婆さんに対峙してます。カスハラ寸前の婆さんに、無感情に機械的に買取査定チャートを見せて対応。チェーンの古着屋なので、この対応が一番だと思います。骨董品屋のような目利きはないけれど、ちゃんとした一律ポリシー。服を売ろうと順番待ちをしていた若い女性は面白がって、動画撮ってる風でした。私は流石に激写はしませんでしたが。

 

この婆さんが売ろうとして突き返されたのは、色が褪せたジャケットや、踵がすり減った靴やサンダル。もしかしたらハイブランドなのかもしれないけど、旦那の新古品ダウンで7ドルなので、この婆さんの10年もののヨレヨレのジャケット、足の匂いや汗の染みついてそうなサンダルには値はつかないでしょう。寄付ですら断られそうです。ここで売られてる靴を見ると、状態のいいものか、ほぼ新古品ばかりのようでした。新品200ドルくらいのニューバランスのシューズがで50ドルくらいで売ってました。サイズさえ合えばお買い得だと思いました。

 

綺麗な感じの靴は買ってくれるようです

 

日本のブランドのコーナーもありました

 

帰り道。ダウンジャケット5着売って、200ドルくらいになるのかと期待していた旦那が意気消沈。結局、4着売って28ドルにしかなりませんでした。ネットで売ればもう少し高く売れたかもしれませんが、買い手への郵送など送料や何かと手間がかかります。製品の状態さえ良ければ、持ち込むだけで換金できるセカンドストリートは、私的には、ありだと思いました。旦那のクローゼットには、まだまだ売れそうなものがたくさんあります。これを教訓として、着ないような服ははじめから買わないような意識改革を期待したいです。

 

電車待ちでグランドセントラル近くのスタバに寄りました。旦那の溜まったポイントがこの週末に失効するから、どんな味なんだろうとずっと気になってた抹茶とイチゴのローフケーキ試してみたいと言ったら、

 

「こんな安っぽそうなケーキにポイント使うのは勿体無い、」と小言を言う旦那。

 

「うるせ〜やこのおっさん、着もしねぇ〜服に無駄金注ぎ込んでクローゼットの肥やしにするよりずっとマシじゃろうが〜、」

 

 

抹茶いちごローフ(右)。左も抹茶風に見えるがピスタチオ。

 

と言ってやろうかと思いましたが、そんなこと言って喧嘩になっても時間の無駄なのでやめました。ちなみに、この新作ローフケーキ、微妙でした。日本人的には抹茶と苺という組み合わせには馴染めないです。定番のレモンローフケーキのほうがいいかな。

 

家に向かう電車の中、先ほどの古着屋の中で見かけたアフリカンアメリカンの若い男女が近くに座っていました。お店で忍者風のコスチュームでいたので気がつきました。サムライ風のコスプレをした他の数名と合流して楽しそうにしてました。近くの日系スーパーで買ったのか、日本のお菓子をシェアして食べてる。飲みものは「おーいお茶」。日本風のコスチュームで、マンハッタンの日系のお店をハシゴして過ごす楽しそうな休日です。黒人のティーン軍団を見かけると普通は一瞬怖いと思ってしまうけれど、この子達は皆柔和で可愛い感じでした。

 

どこへ行くんだろう。郊外でジャパンフェスもしくはコスプレイベントでもあるのでしょうか。こうして日本文化の広がりを見るのは嬉しいものです。今週末、マンハッタンのアッパーウエストサイドでは、ジャパンパレードが開催されます。どうしようかな、、きっとこんな感じのコスプレ軍団も大挙するんだろうなと思います。天気が良ければ行こうかな。

 

 

 

 

政治家を目指す台湾系米国人ワンさんのお家で、旧正月を祝った話を前回のブログでしましたが、そのパーティーの場でとても面白い出会いがありました。

 

パーティーが始まってしばらくして、30代後半〜40代前半くらいのアジア系夫婦からの視線がずっと気になっていました。でも、気のせいかなと思いやり過ごしていたのですが、キッチンカウンターに並んだ飲茶越しにやっぱり2人揃って私を見てる。見覚えある顔ではないけれど、過去にどこかであったことがある人だろうか。周りの人たちともあまり話していないし、なんとなく浮いてるようで、この場のアメリカ的雰囲気に慣れてない様子です。日本人だろうか?いや仕草や箸の持ち方とかは日本人ではない感じ。それにこのあたりの日本人はほとんど駐在員一家なので、選挙関係の集まりには出てくることは稀です。

 

 

目が合ってしまったので、その男女に話しかけてみることにしました。とりあえず英語で話したら、いきなり日本語が返ってきました。

 

私:「Do I know you?(どこかでお会いしてましたっけ?位のニュアンス)」

男性:「日本人ですか?」

私:「はい、そうです。」

女性:「あなた日本人だと、話していたんですよ。」(ややぎこちない感じの日本語)

男性:「こんなところで日本人と会うとは光栄です。」

 

(一体、この2人は何者だろう。2人とも日本語は上手だけど、日本人ではないのは確か。かといって日系アメリカ人でもない。旦那さんの方はかなり日本語上級者。女性の方は大陸訛りが激しい日本語)

 

私「(主催者の)ワンさんとはお知り合いですか?」と無難な質問。

女性「うん、友だち」(いきなり敬語がなくなる!)

男性「私は劉です。お名前は?何年アメリカに住んでますか?」

私「NWです。こちらに住んでもう20年になります。劉さんは?」

男性「私たちは日本に住んでます。」

 

(むむ、一体何者?こんなところで何してんだろう?子供が留学でもしてるんだろうか。)

 

私「お子さんの留学か何かで来てるんですか?」

女性「は?、ああ、ええと、子供たちは勉強で忙しいので日本にいます。」

私「え、そうなんですね。お仕事でNYへ?」

女性「NWさんも仕事ですか?」

 

やはり、女性の日本語の能力なのか、微妙に会話が双方向ではない。ますます謎だったけれど、後々聞いた話だと、NYに不動産を持ってるらしい。その関係でこの日の主催者のワンさんと知り合いだそうです。さすが不動産を介した海を超えた華僑ネットワークは強いです。

 

旦那さんの方はもう日本に30年以上住んでいるそうです。勤務先が、私が新卒で入った会社と同じ業界で親近感を持ち、懐かしい話をしました。若い時に中国東北部から大阪に来て、日本の暮らしが性に合ってそのまま住み着いたらしい。そして奥さんの方は、自称「サニー(Sunny)」、日本名は「麗子」だそうです。心の中で爆笑。アメリカにいる中国人は、勝手にアメリカ風の名前をつけることが多いのですが、普段は日本に住んでるこの女性、なんでサニーなんてあだ名つけてるんだろう。アメリカ進出用のニックネームだろうか。そして「麗子」。日本に住んでる中国人で日本風のニックネームをつけるのは流行っているのだろか。ツッコミどころ満載なサニーさん。

 

そしたら、サニーさん、今度は私のことを根掘り葉掘り聞いてきました。中学は某地方都市の公立だったと言ったら、その情報は無視ですっ飛ばして、ダイレクトに、日米で通ってた大学、今の勤務先も聞いてきました。大学や大学院、今の勤務先が彼女の中の基準に達したのか、とても喜んでくれて、大学受験の勉強法を聞いてきました。私が高校生時代のことなんて、もう30年以上前のことになるし、今とは時代が違うので、なんの参考になるんだろうかと思いつつ、サニーさんに圧倒されまくり。

 

私の両親は今神奈川に住んでると言ったら、目の色変えて、「NWさんはどこの学校に行きましたか?神奈川御三家?」と聞いてきました。

 

神奈川御三家って何??

 

 

話を総合すると、劉さん一家は東京都大田区在住。小学生の男児2人を神奈川の有名進学校に入れて、東京の有名大学に進学させて、ゆくゆくはアメリカの大学に留学させたいらしい。場合によっては日本の大学はスキップして学部からアイビーリーグの大学に入れてもいいそうです。「神奈川御三家」はそれを可能にしてくれるチョイスなんでしょう。開成とか麻布など東京都内は目指さないんですかって聞いたら、京浜東北線で通わせるのに神奈川の方が便利で、都内でも港南地区の中国人の間では、神奈川御三家の方が人気なそうです。特に夫妻が住む大田区だと、ラッシュアワーの混雑する上りの電車に乗せるより、下り電車に乗せた方が車内でも勉強させられる算段だそうです。凄い、この実利的思考。さすが科挙を生み出した国だけあります。

 

私の場合、今両親が住んでるのが神奈川というだけで、自分自身は小中高と父親の転勤で全国あちこちに住んだので、神奈川にゆかりはありません。それに神奈川御三家なんて言葉この日、初めて聞きました。栄光学園、聖光学院、浅野中学・高校の男子校を御三家と呼ぶそうです。私が中高校生だった時は、神奈川の名門私立といえば桐蔭とかフェリス女学院というイメージでしたが、時代は変わったのですね。

 

神奈川の高校で私が知ってるのは、横浜翠嵐高校や藤沢あたりにある湘南高校。あるメガバンク丸の内本社でマネージャーしてる親友が翠嵐高校出身なので、翠嵐もいい学校ですよ、知ったかぶりで言ってみたら、海外大学への進学実績がいまいちの公立高校には興味ないときっぱり。親友を貶されてるみたいで無礼だなとは思ったけれど、何がなんでも神奈川御三家に中学受験で入ることしか眼中にないらしい。こういう人には何を言っても無駄なので、サニーさんが話したいことを話してもらってました。お受験対策の名門塾(サピックスとか鉄緑会)に入れるのにも本受験並みの努力が必要だとか、名門塾の中でも、校舎の立地によって格が違うなど子供がいない私には色々新鮮な知識を教えてくれて楽しかったといえば楽しかったです。後で、旦那がなんだか楽しそうだったよ、と言ってました。笑。

 

確かに昨今の日本の教育事情や中国系移民のお受験参入など知らないことを教えてくれたサニーさん、私の知的好奇心を存分に満たしてくれました。ちなみに、神奈川御三家のことをChatGPTで聞いたらこんな回答でした。

 

 

結局、かなり長い時間を劉さん夫妻、特に奥さんの方のサニーさんとの話に費やしました。別れ際にサニーさんの方が、今度マンハッタンでランチしましょう、というので、別に断る理由もないので、後日ランチしました。2人がマンハッタンに所有してる不動産の話も気になったし。

 

私の会社を訪問したいというので、私のオフィスに来てもらってから近くでランチしましょうということになりました。あらかじめ登録が必要なので、ID(パスポート)の名前聞いたら、サニーも麗子もただのニックネームで本名・シャオユー(仮名)。そして当日受付に現れた彼女をみてびっくり。まるで喪服のような黒いドレス着てました。この快活なオフィス空間で喪服着てると異様に目立つので、私が彼女を自室に案内した時も、隣の部屋の同僚が心配して後で、「何かあったの?」と聞いてくる始末。サニーさんが私の妹にでも見えたのか、身内に不幸でもあったのかと思ったそうです。

 

全く謎なサニーさんですが、結局、私から何を得たいのかはいまいちわからず。とにかく、子供を神奈川御三家→日本かアメリカの有名大学→アメリカのアイビーリーグの大学院→アメリカで就職という道を歩ませたいようです。それで、アメリカで就職してる日本人である私に興味を持ったのだろうというのが私の読みです。サニーさんが来てた喪服みたいなドレスは「お受験ファッション」というらしい。彼女の日本社会への順応ぶりには驚きです。しかも、在日外国人でお受験戦争に参戦する保護者向けに「Ojuken」ブランドまであるそうです。それにしても、マンハッタンでお受験ファッションしてるところがなんだか可笑しいです。本人は真面目なんだろうけど。

 

こんな格好でマンハッタンにいるから悪目立ち、、

 

私は、中学受験もしたことないし、ましてや有名私立出身でもないので、サニーさんにとっては肩透かしだったかもしれませんが、とりあえず、日本を脱出してマンハッタンで働いてる日本人である私の活躍ぶりとその職場を見て満足だったのでしょうか。

 

オフィスで少し話した後、今度はランチしましょうということで近くの日本料理屋に行きました。別に私自身をエリートだとか思わないし、マンハッタンのオフィスで働くことがステイタスだなんて微塵も思わないけれど、サニーさんにとっては、いづれ自分の子供たちがこういう場所で働くことを期待しているのでしょうか。しっかりと目に焼き付けておきます、なんて言っていただきました。たまにコロンビア大学とかNYUの日本人学生からアメリカでの進路相談に乗ることはあるけれど、日本に住む中国人の親御さんからこんな訪問を受けるとは思ってもいませんでした。

 

連絡先聞かれた時は、後で何かと色々ねだられたら嫌だなと思いましたが、あれから二週間、特に連絡はないです。もちろん、お礼のメールもない。日本人だったら、「時間をいただきありがとうございました」くらいの連絡はくれますが。一方、源吉兆庵の菓子折りをいただき、寿司ランチもご馳走になってしまいました。こういうところ、日本人にはない羽ぶりの良さです。ランチは日本人がやってる寿司屋を選んでくれて行きましたが、「中国人がやってる寿司屋はまずいから、ここにしました」と自虐?私は心の中で「わかってるじゃん」とは思いつつ、黙ってました。

 

源吉兆庵の菓子折りを持ってくるあたり、サニーさん、只者ではなさそう

 

中国人がやってる日本食は嫌いだそうで、ちゃんとした寿司屋に行きました

 

 

こんな感じで、接待を受けてしまいましたが、正直、私にも刺激になりました。在日中国人というと、ネットニュースや日本の知り合いから見聞きしてネガティブな印象しか持っていませんでしたが、やはりこの人たちも子の親なんだなと思うところと、日本語ほぼ完璧にして、有名私立に子供入れても、日本はあくまで通過点で、目指すはアメリカという思考回路には共感もしました。日本を素通りしてアメリカに来る中国人はもっとたくさんいるでしょうけど、いづれにしても、子育てに関するスケールの大きさは素晴らしいと思います。

 

サニーさんによれば、首都圏のお受験専門塾では、中国人子息が、数多く在籍していて、特に都心部の校舎では数人に1人が中国籍または元中国人の児童であるケースもあるそうです。ということは、有名私立校も難関大学もそんな割合で中国人がいる計算。首都圏の中国人間でも競争は激しそうです。ネットのニュースで聞いたことはありましたが、実際こうしてそういう人たちを目の前にすると、この人たちも必死なんだなと同情すらしてしまいます。

 

私の印象や経験では日本人のお受験ママは、中学受験または高校受験したところで一区切りしがちで、それほど子供が大人になってからの選択までプランニングをするイメージではありませんが、、サニーさんの場合、子供の大学卒業後の進路まで視野に入れて、NYに不動産持って一家で進出しようと壮大な計画を持っているのでしょう。旦那さんの劉さんはこの日同伴してませんでしたが、劉さんの方はもっと日本に馴染んでいる感じでした。サニーさんや子供たちを一緒にいづれマンハッタンに移住してくるのか、、。

 

それと、サニーさんの視点で印象的だったのは、在NY日本人家族が、子供を帰国子女として日本の有名校に入れることに精を出していることが不思議らしい。せっかくアメリカにいるのに、アメリカの有名大学を目指そうとしないのか、チャンスがあるのに勿体無い、というのがサニーさんの意見。まあ、日本に住んでるとは言っても所詮外国人である劉さん一家と、日本で生まれて日本で教育を受けた在米日本人家族とでは大違いなので、なんとも言えませんがね。なお、お受験目指す子供2人は日本で生まれ育っているので、中国語はあまり話せないらしい、、、。だから、もう中国に戻るという選択肢はないようです。

 

興味本位と、そして「この一家は一体何を目指すのか」と人生における真面目な疑問とで、刺激的な時間を過ごすことができました。純粋に、頑張ってほしいなと思った次第です。