先週末は、「Juneteenth(ジューンティーンス)」の祝日が金曜日に重なり3連休でした。
「Juneteenth(ジューンティーンス)」は黒人解放の記念日として知られています。奴隷制度が終了し、アメリカ合衆国の全地域で奴隷解放宣言が告知された日を祝うものです。バイデン政権時の2021年に議会によって承認された比較的新しい国民の休日です。有色人種政策をことごとく覆すトランプ政権が大統領令で中止にする、なんていうシナリオも考えられたので、我々は特に予定は組んでいませんでしたが、天気も良く、親しいゲイ友何人か呼んで急遽家でバーベキューを実施しました。
テーマはアメリカ建国250周年。それっぽい装飾をしようと、3連休が始まる前日の木曜の夜にショッピングモールに行って簡易食器やテーブルクロスなどを買ってきました。スナック菓子などもアメリカ250周年デザインのパッケージになっていて面白かったです。この日は、アメリカっぽく、食器なども全て使い捨てを用意しました。金曜のジューンティーンス、そして日曜は父の日に重なるので、その前に買い物を済ませようとする家族づれでいっぱいでした。
建国250年記念の紙ナプキン。
招待したのは、我々同様ニューヨークの郊外に住む中高年ゲイカップル2組で、我々含め6人でアメリカ建国250周年を祝うつもりでした。そして、ジューンティーンスの朝に、マンハッタン住まいのゲイ友Zhaoから「3連休何してんの?」と私とつるみたい感じありありのテキストがきて、土曜のホームパーティーの話したら、来たいというので彼も含めて7人。若いゲイが好きなZhaoにとっておじさんゲイ6人のパーティがワクワクする場かどうかは分かりませんが、3連休1人でマンハッタンのアパートにいるよりはマシだと思ったのでしょう。(Zhao自身もおじさんですが、、、)
ちなみに、家でやるバーベキューをアメリカでは「Cook Out(クックアウト)」と呼びます。ハンバーガーやホットドック、ステーキなどをグリルにのせて、ただ焼くだけ。大体郊外の一軒家の家庭にはグリルが置いてあります。どの家もお父さんの役割。うちではDの役目。
写真は当日の様子です。ホストとして、旦那Dがグリルの番人。牛豚合挽に炒めた玉ねぎやパン粉のつなぎを入れる日本風ハンバーグは前回好評だったので、今回も私が準備。あとは適当にソーセージや鳥の胸肉などをグリルしてたらパティオ全体が肉の香ばしい匂いで充満して、ビールが進みました。夏がやってきたなぁと実感します。
網焼きハンバーグを完璧に仕上げる旦那
ブロッコリーサラダとマカロニサラダを添えて
ゲイが7人も集まれば、話題には事欠かず、だいたいトランプ政権への文句などで盛り上がるニューヨークのリベラルゲイのお決まりパターンです。そうしていつものようにあっという間に時間は過ぎましたが、パーティーのホストとして気になったのは、唯一シングルのZhaoのこと。
カップルゲイ達が、2個目のハンバーガーやデザートをシェアしたりしてる自然な姿を見て、なんとなく寂しそうでした。中国人的な自己肯定感の高さに加え、モテ筋ゲイだっただけに、男を選り好みし過ぎて、相手に寄り添うという視点のないまま生きてきたZhao。アラフィフで独り身なのは自業自得なんですが、幸せなカップルたちの中に1人だけシングルで居心地悪いだろうなと、逆に招待しなければ良かったかも、とやや後悔もしてしまいました。ずっと聞き役で、たまにスマホに目を落とす感じ。一度だけZhaoが、初顔合わせばかりのシングルのゲイだけが集まるブランチがあると話題を出したら、私と旦那も含め、カップルゲイたち皆、そんなトレンドもあるんだ、と興味津々でしたが、Zhaoが会話の中心になったのはそのトピックの時だけでした。
Zhaoが参加するゲイのディナー(イメージ)
夏至で外はまだ明るいし、Zhao以外はみな近場に住んでいるので結構遅くまで盛り上がりましたが、マンハッタンまで電車で帰らなければならないZhaoは9時過ぎに帰りたそうな雰囲気を出しはじめました。酒を飲まないDが、駅まで車で送ろうかとZhaoにオファーしましたが、もうUber呼んだからといって1人帰っていきました。彼が帰ってからも楽しい時間は過ぎていきました。
ちょっと可哀想な気もして、Zhaoがマンハッタンにつく頃を見計らってテキストしてみましたが、返事は来ませんでした。やっぱりつまらなかったのかな?それとも疎外感を与えてしまったのかな?もし自分がシングルだったら、他全員カップルのパーティーには行きたくないだろうなと思います。私も、最近旦那が義父の介護で留守にする間にホームパーティーや飲みに誘われることがありますが、自分以外全員パートナー同伴だった時の寂しさ、侘しさ、居心地悪さといったら、いたたまれないです。
しかし、翌朝、私の心配は杞憂だったことを知らされます。さすが男漁り歴30年の狩人Zhao、うちの最寄駅で電車待ってる間、マッチングアプリを駆使してこのあたりに住む好みのゲイを物色、5〜6人と会話が続いているそうで、そのうちの2人とは実際に会うアポまで取り付けていたのです。私はDと結婚してこの地に引っ越してきてからゲイの出会い系アプリとはご無沙汰ですが、この郊外の街、落ち着いたイケメン・イケオジが多いです。通勤で使う駅や電車では、スーツが似合う、熟れた男たちをたくさん見かけ、毎朝目の保養になっています。その中には、ゲイもいるだろうし、女性と結婚して社会的体裁を保とうとする既婚の隠れゲイも結構いると思います。仕事帰りに職場近くのジムに寄って、シャワー浴びて電車に乗って郊外の家に帰宅するというエリートサラリーマンの行動は一般的ですが、ジムじゃなくて愛人のアパートに寄って、やることやって、シャワー浴びて、、となるんでしょう。もちろん、愛人は女性の場合もあるし、男性の場合もある、、。Zhaoの後腐れない性格も、アパートの立地もそういう郊外から通う男の、都合のいい愛人にはぴったり、、、。
なんて、やや妄想が先走りましたが、そんな男達のプロフィールがアプリに出てくるような地に遠征してきたZhaoにとっては、きっと新鮮だったことでしょう。郊外には旅行者はあまり来ないので、ゲイアプリにはいつも見慣れた顔ばかりが表示されていると思います。それなので、この辺りに住むゲイにとっては、新顔であるZhaoが近くでログインしたことで、Zhaoにメッセージが殺到したのかもしれません。
写真はイメージ。Zhaoが好きそうな若い男
と、Zhaoには、私のホームパーティーでは寂しい思いをしたかもしれませんが、こうして郊外に足を伸ばすことで、男探しの新しいマーケットを開拓できて結果往来というべきか、転んでもタダでは起きない相変わらずのZhao。そんな彼のたくましさやポジティブさを見て、心配は杞憂に終わったのでした。そういうきっかけを作ってあげることができて良かったと思うアメリカ250年記念パーティーでした。





































