完全オリジナルな、このアニメーションは、男子心をくすぐるロボットアクションが盛り込まれた作品。戦争に巻き込まれていく主人公のおはなし・・気になっていたので、試しに見てみる的なものだった。作風は、繰り返されるってことなのかもしれないが、続けて見ることに・・。
その中で、最近、よく登用されることが目立つ声優さんに、雨宮天(あまみやそら)って子がいて、このアニメにも、姫役として配役されている。
彼女自身の独自の世界観は、確かにあるように思える。だから、その主体的な世界に合致する配役だと、おのずとキャラクターとのリンクが、なされるんだろうが、姫的なものは、おそらくほとんどが経験のないキャラクター、内面の動きの息吹がつながっていない。
はじまって、まだ、間もないって言ってしまえば、そうなのかもしれないが、では、この作品の他の配役の声優さんは、リンクしている。
おそらく、こんなことになると思う。
例えば、ラジオからのドラマだとしてみると、声だけ、声優と感じるか、ただのパーソナリティーとしての、語り手と感じるか・・のような感じに近いかも・・・
この後回を重ねるごとに、彼女のリンクは、この姫とつながっていくのか・・。
きっと、この壁は、見た目より大きい・・。
表す感覚は、それが触れて感じたものによって、広がる。まず本物の動きに触れて、感じることで、感性は、その場所を見つけて、見つけた場所から、建物を建てていくように、創造されていく。
この創造性が、私たちがもつ一番たのしいものであるのかもしれない。
がしかし、それは、とても、面倒なものでもあるのかもしれない。
一度、そこで満足してしまえば、そこからの広がりを忘れ留まってしまったり、ついには、感じられなくなってしまったり・・。
触れて動きを感じ、また、表す・・繰り返し・・これしかない。地味な世界で、ひとつひとつを広げなくてはならない。
ほんものの自然という、自分の動きを感じさせてくれる媒体が、減少している現代では、この触れるということが、困難を極める。だから、利己的な表現に陥るものが、増えている。
たぶん、利己的表現に陥る最初の壁が、この辺りにあるんじゃないかと思う。
こんなものも、たのしめる自分でありたいものだな・・。