いよいよ梅雨明け、なのかな?もう日に日に暑いですね。
そんな昨日の夜にお問合せを頂きました。
お客様は「クレソンボヤージュ Rタイプ」に乗っておられるお客様で、週末のお出かけ前にキャンピングカーの室内を「予備保冷」しようとして
家庭用エアコンを動かしたようです。
すると、2分足らずでAC100Vの「ブレーカー」が落ちてしまい、何度やっても同じ症状、とお問い合わせを頂きました。
通常であれば、家庭用のエアコンを外部電源経由で使うので全く問題なく作動するはず、というのがセオリーです。
が。
何故か?
それは100Vのコードを指したら動き出す、もう一つの電装品との兼ね合いでした。
それは、外部充電器です。外部充電器というのは、AC100VをDC12Vに変換し、サブバッテリーにその名の通り充電する機械です。
その充電器、始動時の使用電流量は「6.8A」の電気を使います。
家庭用エアコンは定格750wと言われておりますので、計算上は7.5Aを使います。
キャンピングカーの室内のブレーカーの容量は15Aですので、合計しても、その上限を超えませんから、ブレーカーが落ちる、という症状は不適切と考えます。
ですが、家庭用エアコン等、モーターを使う設備(ドライヤーや電子レンジなどもそうです)は「起動電流」というものが発生します。
弊社で設定している家庭用エアコンは起動時、最大1000W消費します。アンペア換算で10Aですから、どうしても最大出力で使ってしまうと、外部充電器に使っている電力との和で16.8Aとなり、ブレーカーが落ちてしまいます。
この様な場合は、
・家庭用エアコンの出力を下げる
・シート下に設置してある外部充電器の本体スイッチを一時的に切り
ある程度室内が冷えて、家庭用エアコンの動作が安定してからスイッチONにする
のどちらか、をご選択下さい。
前々からお伝えしておりますが、キャンピングカーは家とは異なりますので、ちょっとしたお使い方のコツがあります。
逆に、問題がないようにブレーカーの容量をあえげれば良い、とおっしゃられるお客様もおります。確かに20Aのブレーカーをつければ、容量は範囲内となりますので、同時使用は可能となります。
ですが。
通常の家屋電気配線のブレーカーは15Aとなりますので、キャンピングカーを20Aにしても、今度は家屋のブレーカーが落ちてしまいます。また、オートキャンプ場では設備によって10Aのブレーカーとなっている箇所もありますので、「一般的」な使用の状況を考えると「15A」が妥当という作りとなっております。
当然、その定格電流に合わせた配線の太さとなっておりますので、外部充電コードも定格15Aとなります。
外部電源コードのみならず、延長コードと言われるものは、必ず伸ばした状態でお使い下さい。よく、結束バンド等でまとめた状態でお使いの方がいらっしゃいますが、最悪発火します。
これは、現実に起こった事です。
コードリール等も、30m巻等使う分だけだして使いがちですが、巻いたままで15Aギリギリくらいの電気を流すと、コードリールから煙が出ます
正しいお使い方で、事故などの無い様、楽しんでくださいね!