Bossa Cubana:キューバのボサ | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。


●Bossa Cubana / Sexto Sentido

Sexto Sentido(セスト・センティード)は、キューバの4人組女性コーラスグループです。

ボクが Sexto Sentido に興味を持ったのは、ボサノバ界の「2大ジョアン」の1人、ジョアン・ドナート(João Donato)が彼女らのファーストアルバムの製作に参加してるってことからだったんだ。
もちろん、2大ジョアンのもう1人は「神様」ジョアン・ジルベルト(João Gilberto)だよ。「2大ジョアン」ってのは、ボクが言ってるだけだけどね。

で、そのアルバムが、Bossa Cubana(キューバのボサ)。

///   H A I H A I S M   ///-bossa cubana

彼女達の公式ウェブページ ●ここ のディスコグラフィのページからはアマゾンへのリンクが張ってあって、アルバムを買うことができるんだけど何と $42.99 もする。高いじゃないか。だから、ハバナに行ったらCDショップでゲットしようって魂胆なんだ。見つかるかなぁ。

さてさて、彼女らの歌う「Bossa Cubana」なんだけど、ボサノバだとしてもコテコテのボサノバじゃない。そして、所々にサルサのフレーバーが薫るけどコテコテのサルサじゃない。

とってもインターナショナルな、モダンなハーモニーだって思うな。洗練されていているような、脱臭されているような……

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これって…… と、思い出したのは……

キューバには50年代から60年代にかけて「フィーリン(英語の feelin')」って呼ばれる音楽のムーブメントがあって、それはジャズのイディオムを取り込みながらも、歌唱によってキューバの情感を表現しようというものだったようで、同じく50年代後半にリオに芽吹いたボサノバと比較されることが多かった。

でも、どうもキューバ音楽の正統的な歴史観からは、フィーリンは半端もの扱いされる傾向があるんだよ。つまり、アメリカの商業主義に毒されていて、キューバ魂を軽んじていると。1959年にはキューバでは革命が起こってるからね。時代的なものもあるんだろうね。
で、70年代にはフィーリンはすっかり影を潜めてしまう。

ボクは、Sexto Sentido の歌う Bossa Cubana に、フィーリンの時代の空気を感じるんだな。
可愛らしい歌声と、キューバ的なリズム感と、親しみやすいメロディーが一体となって醸し出すムードは、ミュージカル映画で見るような楽園感に近い。

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で、結局のところ「この曲はボサノバなのか?」って聞かれたらボクは何て答えるだろう。
即座にイエスとは言えないけれど、ノーとも言えない。そんな感じ。

ハバナとリオ・デ・ジャネイロは、6,659kmも離れているんだもの。東京からそれだけの距離を行くとインドのムンバイまで行っちゃう。

///   H A I H A I S M   ///-habana rio

インド人に日本のカレーをインド料理だって認めさせるよりも、この曲をボサノバだってカリオカに認めさせる方が、ずーっと楽。


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