こんなことばかり書いていると、「世界、男の夜遊び」的なキーワードでこのブログに来ちゃう人がいるかも知れないなって、ちょっとドキドキの「なつむぎ」です。
ボクは新しい街に行くと、とにかくひたすら歩く。なんとなくその街の構造が頭に入るまで、とにかく歩く。
で、歩いている内に時として、ちょっと怖そうなエリアとか、ちょっといかがわしそうなエリアとかに入っちゃうことがあるんだ。
もちろん、こりゃまずいって時は引き返すんだよ。まだまだ、命が惜しいからね。
そんな街歩きをしている内に昼間から街角に立つ娼婦と出会った。
いや、「出会った」だと誤解されるな。「目にした」にしよう。
パリではサン・ドニ門の近く、バルセロナではランブラス通りからゴシック地区に入るあたり、マドリッドではグラン・ビアの電話局ビルの裏手、そしてリスボンではカイス・ド・ソドレ駅裏の路地。
念のため言うけれど、そういう場所を探して歩いたわけじゃないんだよ。 ←きっぱり!
見るべき場所から次に見るべき場所へ徒歩で行こうとしただけなんだけどね。
女性たちの隣では、何事もないかのように普通の市民の普通の生活が営まれているってことは、やっぱりおどろきだったな。普通に商店が開いていて、普通に家族が散策していて、そういう日常の街の風景の中に女性達がいる。
久しぶりの4都市訪問だったから、「そう言えばそうだった」って思い出すまでに時間がかかった。
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パリ:
ボクがうっかり目を合わせてしまうと、マドモアゼルが目配せをして来た。彼女の服装がすごく不思議でね。前から見るとミニスカートだけど、後ろから見ると網タイツ越しにTバックのお尻が見えた。
いったいどんなカットになってるんだろう?
バルセロナ:
宿へと向かうボクに対していきなり「お○○○、○○○!」だもの。 ←どこまで伏字にしていいやら。ヤレヤレ。
日本語としてちょっと変なんだけどな。でも、そう教えてあげるのもためらわれて……
マドリッド:
ボクがマドリッドで初めて泊まった宿はまだあるのかな、っと調べに行った時のこと。あぁボクはこんなエリアに暮らしていたんだってちょっとびっくりした。
女装の大男の前の通るときは、身体がかたくなった。
リスボン:
古い記憶をたどると大西洋をまたにかける船乗り達があつまって毎夜にぎわってた街が、今や割られたガラスと落書きと放置された建物の街になっていた。
ここを通過する時だけは、カメラをショルダーバッグにしまいこんで、険しい表情で足早に歩いたさ。
そのとき、建物の死角に立っていた女性に「ヴァモシュ!(行きましょうよ)」って声をかけられた。
驚いたさ。緊張して歩いている時にいきなり声をかけられたんだもの。ドッキリかって思った。あまりに驚いたものだから「わっ!」って声がもれちゃったよ。
この「わっ!」は、OKの意味じゃないっつーの。
