「A Gay Caballero」の、caballero とは、
もともとはスペイン語の単語で、caballo(馬)に乗る人つまり騎士を意味していたが、
ここでは「紳士」という意味なのだ。
富山敬のナレーション、懐かしいな。ヤッターマンの事ですよ。
あ、gay の意味は、みなさん当然分かるって思うから、
説明しないでもらっておきますね。
おや?
なるほど、それでこの歌の日本語の歌詞は、
♪ 俺は村中で一番 ホモだと呼ばれた男~
なんだって納得したあなた。
「ホモ」じゃなくて、「モボ」です!
「モーホー」でもないんです!
gay ってそういう意味じゃないんです!
モボってのは、1920年代の、おしゃれな男の子なんです!
ま、「モボ」に興味があったらググって下さいね。ついでに、「モガ」も。
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もうお気づきだろうけれど、A Gay Caballero は、
日本では榎本健一(エノケン)の歌う「洒落男」として有名です。
洒落男では、
うぬぼれ男がとっぽい格好で銀座に出てきて、カフェで女と知り合うワケです。
おやじは金持ちの村長で、ボクは独身。あらまぁ、ブ男でも金持ちは好きよ。
ってな感じで良い仲になるんだけれど、
出てきた亭主にボコボコにされちゃう。 あはは。男はバカだね。
原詩では、
リオデジャネイロに出て、いかしたセニョリータと出会います。
おれは貴族で、城住まい。彼女はナイスバディのダンサー。
彼女の家のバルコニーから忍び込もうとして、
出てきた亭主にボコボコにされちゃう。 あはは。返す返すもバカだね。
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でさ、ちょっと気になることがあるんだけど、
タイトルのカバリェーロも、ポ語では cavalheiro だし、
リオで出会うのがセニョリータ(西語で señorita ポ語では senhorinha, senhorita)だったり、
彼女の名前がエストレッリャ(西語で estrella 意味は「星」 ポ語では estrela)、
城のことをカスティリオ(castillio 西語では castillo ポ語では castelo)って言ってたり、
どうもスペイン語っぽいんだよな。
リオデジャネイロではポルトガル語なんじゃないって気がするけど、ま、いいか。
ただ、こんなことを思い出した。
北アフリカを旅行してた時、現地の人に良く聞かれる質問があって、
「お前、中国人かい? あ、そうか日本人か。 だったら、ジャッキー・チェンは知り合いかい?」
●洒落男 / 榎本健一
●A GAY CABALLERO / Frank Crumit
