
会社をやめて独立したての頃、ある街作りのワーキンググループにコーディネーター役で参加したことがある。
その時、先輩からこんなアドバイスを受けたんだよね。
彼は長々と説明してくれたけど、要約するとこんな感じになる。
「住民参加で街作りって言うけれど、どんな街にしたいかとか、どんな街にすべきだとか、そういう事をはっきりと認識している人は少ないんだよ。しかたがないよ。だって彼らは素人だからね」
「でも、参加させないワケには行かないんだ。彼らの街だからさ。それに、自分達で自分達の街を作ったって実感は、とても大切なことなんだ」
「じゃぁどうするかって言うと、とにかくいろんなアイデアを出す。素人の出す実現不可能なアイデアも、その中に埋没してしまうくらいたくさんのバリエーションのアイデアを出す。
そして、彼らに納得してもらいながら、このあたりのアイデアは無理ですね、こちらのグループも問題有りですね、ってどんどんと不可能なものを捨てて行くんだ。そして、もうどっちが選ばれても大差がないよって思えるくらいの、現実的な2案に絞るんだ」
彼の言うには、そこでおもむろに、
『この2つのどっちの案に決めるかは、とても大きな問題です。2つとも専門家から見て実現性のある案であることは間違いないですが、どっちに決めるかは住民であるあなた方なんです』
って宣言して、とことん議論させるのが良いらしい。
結局どっちに決まっても、同じようなものなんだけど、住民には自分で決めたって満足感が残る仕組みになってる。
「なつむぎ君、どう? わかった?」
って言う、彼の得意げな表情は良く覚えているけれど、ボクがそのアドバイスに従ったかどうかは、
あえて「忘れた!」
そういうことにしておいて下さいな。
これと同じ事を、ある証券会社がCMで流していたことがある。
●シャフィール教授の「決定回避の法則」
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サブウエイでサンドイッチをたのむ時とか、スターバックスでコーヒーをたのむ時とか、
両方とも好きで良く使うんだけど、ボクはこのエピソードを思い出すんだな。
まぁ、単にあんまり興味がないから覚えてないだけかもしれないけど、
スタバの S/T/G/V の違いなんて、いつも、
「なんで S/M/L にしてくれないんだろう。
わざわざ、松/桜/芒/桐/柳 にしなくたって、松/竹/梅 でいいじゃん」
って思っちゃう。
そんなんだから、いまだに S が「スモール」なのか「ショート」なのかがわからない。
V は何の略だか見当も付かないから、頼んだこと無いしね。
頼む飲み物だって、言い易いから「ラテ」とか、何かはわからんけど「マキアート」とか。
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さて、本題。
スターバックスで何がいちばん好き?
そりゃもちろん、全席禁煙なところです。
