【A】 A media luz | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

A Media Luz 「淡き光に」

このタンゴの名曲は1925年の曲だから、もちろんボクより年上だよ。
つい出来心から、ピグで「ボクは85歳」って言ってたこともあって、
そうなると同じ年ってことになるけどね。

ごめんなさい。ちょっと若い女性の同情をかいたかっただけで...

学生の頃は、「タンゴとシャンソンは年配になってから」って思って、
自分のフィールドの外だって思っていたのに、
いつの間にか、フィールドの内になってたにびっくりの「なつむぎ」です。

*****

この曲の詩には、いろいろと分からないところがある。
そして、ちょっと意味深なの。
歌詞はいろいろなバージョンがあるけれど、代表的なもので。

♪ Corrientes, 3-4-8,
  segundo piso ascensor.
  No hay porteros, ni vecinos,
  adentro, cocktail y amor...

  Pisito que puso Maple,
  piano, estera y velador;
  un telefón que contesta,

  una fonola que llora
  viejos tangos de mi flor,
  y un gato de porcelana
  pa' que no maúlle al amor.


♪ コリエンテス通り 348番地
  3階まで エレベーターで
  門番も 隣人もいない
  部屋の中には カクテルと愛

  マプレの家具で飾ったマンション
  ピアノと 敷物と 蜀台と
  客と連絡をとる電話

  華やかだった時代のタンゴを
  泣くがごとく奏でる蓄音器
  陶器で作った猫は
  愛の鳴き声をたてないために


♪ Y todo a media luz,
  a media luz los dos
  A media luz los besos
  a media luz los dos.

  Y todo a media luz,
  que brujo es el amor
  A media luz los besos
  a media luz los dos.


♪ すべては 淡き光の中
  淡き光の中に二人
  淡き光の中でのキス
  淡き光の中に二人

  すべては 淡い光の中
  それは 恋の魔法使い
  淡き光の中でのキス
  淡き光の中に二人


Maple というのは、アルゼンチンの高級家具店の名前のようです。
それは、どうにか探り当てた。
でも、un telefón que contesta とか、una fonola とか、今ひとつピンと来ない。

誰か、詳しい人教えてね。

*****

さて、冒頭のコリエンテス街348番地って、何だろうって思うでしょ。
そこには、高級売春クラブがあったのだそうです。

そう考えると、門番も隣人も居ない、プライバシーの守られる空間。
豪華に飾った部屋。タンゴの曲と、薄明かり...

なんだか、ムードが出てきます。


そういうクラブの存在を、法的に、社会的に、倫理的に許すかどうかは、この際さておき、
この詩で表現されているものは、
退廃的ではあるけれども、とても魅力的な街の情景と、
当時の先進都市ブエノスアイレスの、暗がりの部分の魅力なんだろうって思う。


●PACO MEDINA

コリエンテス街348番地というのは、今は存在しないのだそうです。
ただ、この番地のところには、それを示すプレートが取り付けられているとか。

$///   H A I H A I S M   ///-Corrientes398

見に行ってみたいな。

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