他にも、いろんなタイプの音楽がある。
「ショーロ」でしょ~
「アシェー」でしょ~
「サンバヘギ」でしょ~
当たり前だよね。
日本の音楽は「演歌」と「音頭」だけでしょって言われたら、
かなりカチンと来るもの。
で、今日はサクサクっと「マルシャ」を紹介しちゃおうかな。
*****
「マルシャ(marcha)」ってのはブラジル風のマーチのことで、
ボサノバ好きだったら、カルロス・リラ作曲、ヴィニシウス・ヂ・モラエス作詞の、
「灰の水曜日のマルシャ(Marcha de quarta-feira de cinzas)」
なんかを、聴いたことがあるかもしれない。
灰の水曜日とは、復活祭(イースター)の46日前の水曜日のこと。
灰の水曜日から復活祭までを「四旬節」って言うんだけど、
この間の日曜日を除いた40日、カトリックでは断食をするんだよね。
カーニバルは、この断食期間の前のお祭りだから、
「灰の水曜日」というのは「祭りの終わり」を意味しているんだ。
だから「灰の水曜日のマルシャ」は、
マルシャのリズムでありながら、物悲しい曲想を持っている。
●Marcha da quarta-feira de cinzas/Carlos Lyra
一方、元気なマルシャは、こんな感じだよ。
●Marcha Regresso/Elba Ramalho
そして、そんなマルシャ巡りの旅をしている内に出くわしたのが、この曲。
銅鑼の音で始まる中華風のイントロに続いて、
♪ ボクは あなたを スキ
ボクは あなたを スキ
おーおーおーおー
さよなら さよなら ありがとう
1962年録音の「マルシャ」で、タイトルは「Japonesa:日本娘」
●Japonesa/Joel e Gaúcho
まぁね、好きだって言ってくれてるんだから、いいようなものだけど、
日本、誤解されてる感あるな。
「ボクはあなたを好き」って、絶対に言わないし。
