妙に感傷的な記事でたいへん失礼いたしましたぁ。
「ちょっとおセンチな雑食系中年男子」
そんな路線でしばらくは行きたいかも、の「なつむぎ」です。
これからもよろしく。
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ということで、今日はとてもセンチメンタルな曲を紹介しますね。
Can't Help Lovin' Dat Man(あの人を愛さずにはいられない)は、
1927年のミュージカル「ショウボート」の中の曲です。
作曲は、ジェローム・カーン(Jerome Kern)。
作詞は、オスカー・ハマースタインⅡ世(Oscar Hammerstein II)。
ジェローム・カーンは、米ミュージカル界の5大作曲家の一人と言われているし、
オスカー・ハマースタインⅡ世と言えば、
「オクラホマ!」「南太平洋」「王様と私」「サウンド・オブ・ミュージック」の作詞を務めた、
これまた米ミュージカル界になくてなならない大作詞家。
これは言うなれば、黄金のコンビです。
1927年のブロードウェイでの初演から何度も(たぶん5回)再演されているし、
1929年、1936年、1951年と3度映画化されているし、、
アメリカを代表する人気ミュージカルだって言ってもいいでしょう。
ショウボートとは、ミシシッピー川を上がり下りする外輪船で、
そのボートの中では、ショウが演じられ、食事ができ、酒が飲める。
アメリカ南部のイメージ満点の、そんな舞台での恋の物語が「ショウボート」です。
物語の中に、それぞれ一途に一人の男を愛し続けるジュリーとマグノリアという二人の女性が出てきます。
でも、そのストーリーについては... 詳しくは書かないよ。
なぜって、
彼女らの一途な愛がだらしない男を受け入れることで、物語はハッピーエンドを迎えるからね。
今の感覚からすると少々男性に都合の良すぎるんだな。
ふふふ。でもボクも男ですからね。
ご都合的なストーリーはこの際脇においておいて、
「ダメ男でも一途に愛される」
少しはそういう甘いことを夢見させてもらいましょうって魂胆です。
現実の方は、そう甘くないからさ。
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物語の中の「一途な愛」のテーマソングが、この「Can't Help Lovin' Dat Man」です。
♪ Fish got to swim, birds got to fly,
I got to love one man till I die.
Can't help lovin' dat man of mine.
Tell me he's lazy, tell me he's slow,
Tell me I'm crazy, (maybe I know).
Can't help lovin' dat man of mine.
魚は泳いで 鳥は空飛ぶ
わたしは最期まで 一人の男を愛するの
あの人を 愛さずにはいられないもの
彼はなまけものかしら 彼はのんびり屋かしら
わかってるわ 変になっちゃってるのはわたし でも
あの人を 愛さずにはいられないもの
今日の You Tube は、いくつかの違った味わいの Can't Help Lovin' Dat Man を。
●Billie Holiday
●Jess Park
●Joe Green Orch.
●Trudy Richards Priscilla Soundtrac
1951年公開映画の、ジュリー役のエヴァ・ガードナーAva Gardnerの歌が有名かな?
ボクの見たのもこれ。
吹き替えなしのエヴァ・ガードナーの歌は、You Tube で初めて聴いたかも。
●Ava Gardner(吹き替えなしの彼女の声で)
●Ava Gardner(公開された映画ではこうでした)
