妙観が刀はいたく立たず | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

「いい男」の特徴って? ブログネタ:「いい男」の特徴って? 参加中

  >友達に彼氏ができて、
  >みんなが「超いい男らしいよ」と、
  >噂しています。

  >なんでも、
  >超イケメンで、
  >超お金持ちで、
  >超頭よいとか…

  なんですか?
  ブログネタ方面でボクの事が話題になってますか?

  いや、実のところ、「超イケメン」でいるってのも辛いものがあるんです。
  普通ならば何てことない失敗でも、超イケメンだとかなりカッコ悪く見えるしね。

  「超金持ち」だってのは、不幸でもあるんだな。
  自分が愛されているんだか、自分のお金が愛されているんだか、不安に思うしね。

  そりゃ、「超頭良い」って言われますよ。
  小学校の通信簿なんて、5ばっか。

  「う・そ・つ・き!」
  「はい。ごめんなさい」

*****

徒然草の中にね、

「よき細工は少し鈍き刀をつかふといふ。妙観が刀はいたく立たず」
(優れた細工には、少し鈍い刀を使うらしい。妙観の刀は、それほど切れない)

って、文章があるんだけど、
古文の先生の解説とともに、この言葉はボクの胸の中にいつも残っている。

妙観というのは彫刻の名人の名前。だから、刀と言うのは、彫刻刀のことね。

先生は、こう言っていた。

この言葉はだな、
 「名人であると道具なんてどうでもいい。事実、妙観の彫刻刀はなまくらだった」って意味じゃないんだぞ。
 「良すぎる道具は、かえって優れた作品を作るのに邪魔になる」ってことなんだ。

ボクの中で、先生のこの解釈は、

「わたしは叡知に導かれて、石の中にひそむ芸術作品を取り出しているに過ぎない」

という、ミケランジェロの言葉と強く結びついている。


まだ実現してないけれども、既に存在するはずの形、
自分に切り出されることを待っている形を実現させるためには、
刀があまりに切れ過ぎてしまうといけない。

道具に使われてしまって、その形を、毀損してしまうかもしれないからね。

人生って...
って、まだ人生について語る事ができるほど、経験豊富じゃないんだけど、
彫刻に似ている気がするな。

まだ気づいていなかったとしても存在するはずの理想の形を、探しながら切り出す作業なんだって思う。

その作業には道具が必要で、
容姿だとか、経済力だとか、頭脳は、その作業のために役立つ道具ではある。

でも、上手に切り出すためには、
道具の勢いにまかせて、切り急いでしまわない知恵こそが必要。
そして、道具は、その知恵に相応しい適度な切れ味であることが大切。

ボクにとって「いい男」ってのは、この知恵と道具を持ってる男なんだけど...

*****

  >ジェニーは、いい男は絶対、モテる=女好き
  >だと思います。

  ジェニーさん、それはないよぉ。勘弁してよぉ。

  いい男なら、女性にモテる。モテる男は、女好き。

  だったら、
  
  女好きじゃない男は、モテない。モテない男は、いい男じゃない。

  ってなっちゃうじゃん。


  ボクは女好きって褒められるほど、女好きじゃないんだけどさ。
  いや、謙遜じゃないですってば。本当に、それほどの者ではありませんって。

  でも、「いい男」にはなりたいって、本当に思っているんだ。

  その希望は、奪わないでおいてもらいたいんだよね...


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