
>友達に彼氏ができて、
>みんなが「超いい男らしいよ」と、
>噂しています。
>なんでも、
>超イケメンで、
>超お金持ちで、
>超頭よいとか…
>超頭よいとか…
なんですか?
ブログネタ方面でボクの事が話題になってますか?
いや、実のところ、「超イケメン」でいるってのも辛いものがあるんです。
普通ならば何てことない失敗でも、超イケメンだとかなりカッコ悪く見えるしね。
「超金持ち」だってのは、不幸でもあるんだな。
自分が愛されているんだか、自分のお金が愛されているんだか、不安に思うしね。
そりゃ、「超頭良い」って言われますよ。
小学校の通信簿なんて、5ばっか。
「う・そ・つ・き!」
「はい。ごめんなさい」
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徒然草の中にね、
「よき細工は少し鈍き刀をつかふといふ。妙観が刀はいたく立たず」
(優れた細工には、少し鈍い刀を使うらしい。妙観の刀は、それほど切れない)
って、文章があるんだけど、
古文の先生の解説とともに、この言葉はボクの胸の中にいつも残っている。
妙観というのは彫刻の名人の名前。だから、刀と言うのは、彫刻刀のことね。
先生は、こう言っていた。
この言葉はだな、
「名人であると道具なんてどうでもいい。事実、妙観の彫刻刀はなまくらだった」って意味じゃないんだぞ。
「良すぎる道具は、かえって優れた作品を作るのに邪魔になる」ってことなんだ。
ボクの中で、先生のこの解釈は、
「わたしは叡知に導かれて、石の中にひそむ芸術作品を取り出しているに過ぎない」
という、ミケランジェロの言葉と強く結びついている。
まだ実現してないけれども、既に存在するはずの形、
自分に切り出されることを待っている形を実現させるためには、
刀があまりに切れ過ぎてしまうといけない。
道具に使われてしまって、その形を、毀損してしまうかもしれないからね。
人生って...
って、まだ人生について語る事ができるほど、経験豊富じゃないんだけど、
彫刻に似ている気がするな。
まだ気づいていなかったとしても存在するはずの理想の形を、探しながら切り出す作業なんだって思う。
その作業には道具が必要で、
容姿だとか、経済力だとか、頭脳は、その作業のために役立つ道具ではある。
でも、上手に切り出すためには、
道具の勢いにまかせて、切り急いでしまわない知恵こそが必要。
そして、道具は、その知恵に相応しい適度な切れ味であることが大切。
ボクにとって「いい男」ってのは、この知恵と道具を持ってる男なんだけど...
*****
>ジェニーは、いい男は絶対、モテる=女好き
>だと思います。
ジェニーさん、それはないよぉ。勘弁してよぉ。
いい男なら、女性にモテる。モテる男は、女好き。
だったら、
女好きじゃない男は、モテない。モテない男は、いい男じゃない。
ってなっちゃうじゃん。
ボクは女好きって褒められるほど、女好きじゃないんだけどさ。
いや、謙遜じゃないですってば。本当に、それほどの者ではありませんって。
でも、「いい男」にはなりたいって、本当に思っているんだ。
その希望は、奪わないでおいてもらいたいんだよね...
