
ブログネタ・ジョニーのことを、決して笑えません。
25歳までお年玉をもらっていた「なつむぎ」です。
だって、25歳の正月は、まだ無職だったんだも~ん!
って自慢することではないです。
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さて、ひさしぶりにタイの話題。
もう一昨年の事、
週に1度タイ語を教えてくれていたチェンマイの出身の留学生Yさんは、
自分は4分の3が中国系の血だと言っていた。
「じゃぁ、家では中国語も話すの?」 ←たどたどしいタイ語
「ぜんぜん。中国語わからないわ」 ←流暢なタイ語
どうも、タイ国の華人はタイへの同化が著しく、
彼女の名前も中国風のものではなくて、
一般のタイ人と同じように、ありがたく長いサンスクリット起源の名前でした。
それでも、自分が中国系だってことは、彼女のアイデンティティにとっては重要なことらしい。
「なつむぎさんは、何系なの?」
(えっ! 強いて言えば、縄文系?)
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さて、1月始めのレッスンの日、
お年玉気分になるようにと、月謝をポチ袋に入れて渡したのに、
「はい、なつむぎさん。日本の正月の習慣を教えて下さい」
「あ、あの... その、あまり美味しくない保存食中心の、特別な料理を食べて、
お餅の入ったスープを飲んで、それから...
仏教のお寺か、シントーの神社にお参りに行って...
まぁ、あれやこれや...
(ってか、いきなりレッスンかよ。ポチ袋に反応しろよ)」
「では、Yさん。タイのお正月は、どんなですか?」 ←たどたどしいタイ語
「っていうかぁ。タイじゃ、正月が3回あるのよね~」 ←たぶんこんな感じのくだけたタイ語
「3回。え、何で?」 ←すでに日本語
ってな感じで、その後はポンポンと(日本語で)話は弾みました。
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その3回とは...
1回目は、いわゆる1月1日で、ピーマイ(ปีใหม่) グレゴリオ歴の1年の最初の日。
それから、中国正月のトゥルッチーン(ตรุษจีน) 大体2月にあるらしい。
「トゥルッチーンは、中国系の人しか祝わないけどね」
そして、タイの旧正月のソンクラーン(สงกรานต์) 4月13日から15日。
ソンクラーンは、街中で人々が水を掛け合う「水かけ祭り」として、
必ず日本でもTVで紹介されるよね。
これが、タイを代表する、夏、真っ盛りって感じのお正月の祭りらしいんだけど、
「ってかさ。タイは年中、夏じゃん」
「ちがうわよ。3つの季節があるのよ」
と、彼女の説明によると、一応、乾期、暑気、雨期の3つの季節があるらしいですよ。
「で、どの正月が一番一番楽しいの?」
「そうね~ やっぱり、中国正月ね」
「どうして?」
その理由は、お年玉を貰えるからなんだって。
大人になっても、結婚するまでは、お年玉を貰えるみたいで、
彼女のおばさんは、もう30近いのにまだお年玉をもらっているって言っていた。
「おばさんたら、まだ自分のことワイルン(วัยร่น)だって言うのよ~。変でしょ~」
彼女の言うには、自分は21歳で、十分にワイルンだけど、
30近いおばさんがワイルンは変なんだと。
でもさ、ワイルンが何か、分からなかったから~
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「ワイルン」ってのは、どうも若者って意味らしいけど...
ボクにとっては、21歳も30歳も、同じくらいに若いけどね。
↑きっと彼女は、こんなポチ袋でお年玉を貰う。
