「を」の思い出 | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

小学校の時、たぶん3年生か4年生頃だったと思うけど、国語の時間にローマ字を習ったのね。


ひらがなと、ローマ字との対応を覚えて(ヘボン式ではなく、訓令式だった)、

ローマ字では発音通りに書くんだよと教わった。


そのあと先生は何人か生徒を指して、黒板にローマ字を書かせた。


「私は、朝、パンを食べました」と聞いて、ボクが黒板に書いたのは、


Watasi wa asa pan wo tabe masita.


ブブー だったね。


「なつむぎ君は、「を」を「wo」と発音するんですか? 「o」ですよね?」って。


*****


あのぉ、ボクは助詞の「を」を「wo」と発音するんですけど、いけませんか?


発音通りに表記しなくちゃならないんだったら、


「科学」は、「ka nga ku」とでも表記しなくちゃ、鼻濁音が表記できないですね。


とか、


普通、文の最後の「す」の母音「u」は、はっきり発音されないから、

「これはペンです」は、「Kore wa pen des」の方が、いいですね。


とか、


小学生のボクには言えなかったから、

って、言ってたりしたら、小生意気なガキだけど、

なんか、悔しい思いを残して、自分の席に戻ったりして。


でもね、


確かに日本語のルールでは、助詞の「を」は、「o」と発音することになってるんだけど、

3割近くの人がボクと同じように「wo」と発音してることがわかったんだ。


●ここ


なんだか、嬉しい。


*****


さて、小学生の頃のそんなエピソードを思い出したのは、

昨日紹介した「蘇州夜曲」を何度も聴いたから。



 君がみ胸に 抱かれて聞くは

 夢の船唄 鳥の唄

 水の蘇州の 花散る春

 惜しむか柳が すすり泣く


 花うかべて 流れる水の

 明日のゆくえは 知らねども...



平原綾香は、赤色の「を」を、「wo」と発音しているのに気づいたんだ。


でももしかすると、春(haru)の最後の「u」の音に影響されて、

「u」+「o」→「wo」になったのかな、とも思ったんだけど、
青色の「を」も、「wo」と発音している。


ってことは、彼女は「を」=「wo」派なんだな。


一方、夏川りみは、両方とも「o」と発音している。


*****


どっちが良いかってことじゃなくて、


wo」と発音すると、柔らかさというか、まったり感があって、


o」と発音する方が、透明感があるなって...


そういう事が言いたくて。


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