怠惰な「海の日」を過ごしてます。
TSUTAYA に行って、ぶらぶらとしてました。
CDを1枚(キース・ジャレットのケルン・コンサート)を借りて帰ってきました。
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「友人H」は、
学生の頃は、貸したものが返ってこないことで有名で、
卒業してからは、忘れたころに電話をかけて来るので有名でした。
電話の内容は、
「とても自分を前向きにできるセミナー」へのお誘いだったり、
「飲むと体が浄化されるありがたい水」の効能の説明だったり、
「とてもご利益のある神社」に詣でてはどうかとのアドバイスだったり。
で、なんとなく、疎遠になっちゃってたのね。
そんなこんなのある日、
久しぶりに旧友で集まって飲もうって日の前日の夜中、
誰も彼もがすっかり寝入った頃に電話がありました。
「なつむぎも、明日来るんだろ?いろいろと、話したいことがあるんだよ」ってね。
「話したいことってなんだよ」 なんて聞いたら、きっと長くなると思ったから、
「あぁ、行くよ。明日な」ってな感じて、電話を切ったワケです。
翌日、すっかり酔いのまわって口が軽くなってきた頃、友人Hは、
「なつむぎは、いやらしいよな。
普通だったら夜中に電話をかけられて、起こされたりしたら不愉快に思うだろうに、
穏やかに返事しちゃったりして。かえって、いやみだよ。」
と、おっしゃられた。
前向きで、体が浄化されていて、ご利益を受けてる人は、言うことが違います。
その瞬間、まわり中ボクがキレるんじゃないかって心配して、一瞬場が凍りついたんだよね。
それ以来、友人Hは、ただのHです。
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さて、ご想像の通り、
ケルン・コンサートは、ボクがHに貸したまま戻ってこなかったレコードです。
Hとは連絡を取ってないから、もう戻ってくることは永遠にない。
でも、自分のお金でもう一度買うのは、なんかくやしい。
そんな状態が、ずーっと続いてたんだよね。
¥1,630
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さて、Hのことは置いておいて、
ザ・ケルン・コンサート(The Köln Concert)は、
1975年1月24日、ケルンのオペラ劇場で収録されたキース・ジャレットのライブ・アルバムで、
なにがすごいって、まったくの即興演奏なのに、緻密で完成度が高い。
ジャズというよりクラシックに近いんじゃないかって思いながら聴いていたなぁ。
いやぁ、本当に素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=jzqMJWlKMsY
↑ここで、聴いてみてください。
ボクの趣味が、クラシック音楽からジャズへと変化していく途中に出会った、美しい曲です。
意地張ってないで、すぐにCDで買っておけばよかったよ。
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で、聴き始めたら、その頃聴いていた曲を聴き返したくなって、
つぎつぎと、3枚取り出して聴きました。
久しぶりに、レコードプレーヤーのターンテーブルが回りました。
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キース・ジャレットと、チック・コリアは、その頃ボクが好きだった2大ピアニストです。
キース・ジャレットが、クラシックからジャズへの橋渡しをしてくれたように、
チック・コリアは、その後ラテン好きになるボクの、音楽の嗜好のベースを用意してくれたって言えるかも。
マイ・スパニッシュ・ハート の中から、一曲。
アルマンドのルンバです。 ●ここ