硬質の叙情性 --- ハンガリーのクラシックとキューバのラテン | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

以前、「キューバの美意識の結晶」と題して、 ●ここ
Buena Vista Social Club の記事を書いたときの事を思い出しながら、
なにか紹介するのにいい動画がないかなって、You Tube で探してました。

ルベン・ゴンサレスの弾くピアノの映像を見つけて、

「あ、これ!これ!」 って思った時に、

ふと以前、別の曲を聴いたときに同じような感覚にとらわれたことがあるな、
って気が付いたんだよね。

なにか、非常に硬質な緊張感が感じられるんだけど、どこか叙情性があふれているというか...

なんだったっけ?
誰の曲だっけ?

思いをめぐらせる事、1時間ほど。
もちろんビール飲みながらね。


で、思い出しました。

難しかったはずです。だって、クラシックの曲だったんだもの。

ボクがクラシック(といってもほとんど20世紀前半が中心)を聴いてたのは、
わずか4~5年間のことじゃないかなぁ。

その頃は、バルトークがかなり好きだった。

「あぁ、そうだった。バルトークを聴いてた時と、同じ感覚だ。」


という次第で、彼の6つある弦楽四重奏の内、第5番の第3楽章を紹介します。

この手の曲が苦手な人は多いって思うけど、
ちょっと我慢して聞いてもらうと、
1分50秒くらいのところから、急にメロディーがやわらかく、やさしくなる。



そして、
ハンガリーの作曲家バルトーク(Bartók)の弦楽四重奏を聴いてもらった後に、
キューバのラテンピアニスト、ルベン・ゴンサレス(Rubén González)を聴いてもらって、
そこに共通するものを感じてもらおうって考えなんですが...

どうだろう。ボクの一人よがりだろか...

(埋め込み禁止なので、下のURLをクリックしてください。)
http://www.youtube.com/watch?v=zmm_XUiWXtE


どうですか?
やっぱり、全く異質なものですか?

ボクは、

緊張感とその緩和とか

緻密な結晶の形作る美しさとか、

研ぎ澄まされた刃物で削り上げられた柔らかな形状とか、

なんかそんなイメージを、2つの曲の共通して感じるんだよね。

*****

あぁ、やっぱりその後の音楽の趣味って、若いころに形作られているんだな。
そう思ったひと時でした。


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