
夜寝るときは、数字を数えます。
夜寝るときでもないけど、数字を数えることがあります。
数字が好きなわけじゃ、ないんだけどね。
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夜寝るときに、羊を数えたことももちろんあるんだけどね。
でも、なんていうかなぁ、羊があまり身近な動物じゃないせいか、
うまくイメージできない。
毛の塊のようなものが、木の柵を越えていく姿 は、想像がつくんだけど
あれ? 耳はどんなだっけ? しっぽは? って、羊てそもそも、どんな形なんだ?
なんて考えている内に、眠るどころか、返って頭がさえちゃうじゃないかぁ。
ハイジじゃないんだから、ユキちゃんじゃ眠りにつけないって。
あ、ユキちゃんは、ヤギか。
羊と、どこがちがうんだろ。
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ってな訳で、ボクは眠れない時は、羊じゃないものを数えます。
それは... 「数」
具体的な姿を思い描かなくても良いでしょ。
「ひと~つ」「ふた~つ」「みっ~つ」 はい落ちた!
てなもんで、まずは2桁まではたどりつけない。
寝つきはいいんだよね。酒のんでるし。
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あ、眠れない時じゃなくても、「数」を数えることがあります。
それは、手術の時と、血液検査で採血される時。
以前、歯医者さんで、親知らずを抜こうということになった時、
ボクの親知らずは、真横に生えているから、
歯ぐきを切開して、のみで砕いて、ばらばらにして
取りださなくちゃならないって、医者に言われた。
スプラッターか、つーの。
ボクは、そういうの、
つまり、痛いとか、血が出るとか、身体の中身をいじくられる とかが、すっごく苦手で、
簡単に気を失っちゃうワケです。
何度、ナースに助けられたことか...
「なつむぎさん、大丈夫ですか、大丈夫ですか?」 の声がだんだん大きく聞こえて来て、
意識がもどってみると、びっしょりと冷や汗をかいてたりして。
はずかし~!
なので、気を失わないように、ボクは一生懸命、数を数えます。
歯ぐきを切開してる感覚を感じないように、神経がそっちに集中しないように って考えながら、
あるいは、
注射器で、ちゅうちゅうと、腕から血を抜かれているのを感じないように と、気をそらせながら、
「ひと~つ」「ふた~つ」「みっ~つ」 て、
そのまま数え続ければいいのに、
ついつい、赤いものを想像しちゃったりして、
あれ? いくつまで数えただろう?
もう一度
「ひと~つ」「ふた~つ」「みっ~つ」
こんなことを繰り返します。
こっちの方でも、結局2桁までは数えられないんだな。
ナースに助けられることになるかどうかは、その時の体調しだいです。
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看護師さん、いつもありがとう。
コスチュームだけじゃなくて、あなたの仕事も大好きです^^
