今日紹介する、バルカロール(舟歌)は、オッフェンバック作曲のホフマン物語の中の1曲です。
物語の中で、主人公ホフマンとヴェネツィアの娼婦ジュリエッタとの恋の場面で歌われる歌は、
「ホフマンの舟歌」として有名です。
でも、もしかすると、映画「ライフ・イズ・ビューティフル(La Vita è Bella)の中に使われた、
曲としての方が、有名なのかもしれませんね。
ライフ・イズ・ビューティフルは98年のイタリア映画。
近年のイタリア映画の中で、屈指の傑作だといえましょう。
舞台は、第二次世界大戦直前の1939年、北イタリアに進出してきたナチス・ドイツによって、強制収容所に送られてしまう家族の話です。
映画の中では、収容所の中、ユダヤ系イタリア人の主人公グイドが、妻ドーラに愛情を伝えるための
音楽として、とても効果的に使われています。
甘く、叙情的なメロディーです。
大きな思いを伝えるのに相応しい、こみ上げるものを押しとどめられないような曲想です。
歌詞はフランス語。こんな感じ。
Belle nuit, ò nuit d'amour, souris à nos ivrèsses.
Nuit plus douce que le jour, ò belle nuit d'amour!
Le temps fuit et sans retour. Emporte nos tendrèsses!
Loin de cet heureux sé jour, le temps fuit sans retour.
Zéphyrs embrasés, versez-nous vos caresses,
Zéphyrs embrasés, donnez-nous vos baisers,
Vos baisers, vos baisers. Ah!
Belle nuit, ô nuit d'amour, souris a nos ivrèsses.
Nuit plus douce que le jour, ô belle nuit d'amour!
ô belle nuit d'amour!
Souris à nos ivrèsses
Nuit d'amour, ô nuit d'amour!
う~ん。良い詩ですね。
って言いたいところなんだけど、わからん。
大学では、第2外国語、フランス語だったのにな。
être と avoir の活用も、もう怪しいボクです。
曲を聴きながら、字面だけ追ってます。
日本語では、こんな感じ。
夜よ、恋の夜、恋に酔いしれる二人に微笑む美しい夜
時は流れて二度と帰らず、恋の思いも流れに乗せて
そよ風よ優しく吹けや、そよ風よ優しく吹け、優しく優しく、ああ
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今日の You Tube は、姉妹デュオと The Royal Opera です。
お楽しみくださいね。
