【そ】 蘇州夜曲 | /// H A I H A I S M ///

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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

未だ、Ver.2.7.3 の「なつむぎ」です。

以前、日本ポップスの3大作曲家の1人として、服部良一を紹介したことがあります。
その時の曲は「胸の振子」でしたが、●ここ 今日は「蘇州夜曲」を紹介しますね。

蘇州夜曲は、西條八十の作詞、服部良一の作曲。
昭和15年の映画「支那の夜」の中で、李香蘭が歌いました。

 君がみ胸に 抱かれて聞くは

 夢の船唄 鳥の唄

 水の蘇州の 花散る春を

 惜しむか柳が すすり泣く


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中国は、子供の頃からのボクの憧れでした。

国家としての中国のことを言っているのではないですよ。
中国の文化のことをです。

当時は、小学生にとって「外国」という言葉が「アメリカ」を意味するくらいに、
アメリカの文化がどんどんと流入して来た時代だったのだけど、
それでも、中国文化に対する漠然とした親和感だけは、ずっと持ち続けていたんだよね。

そして大人になって、蘇州には2度旅したことがあります。

もちろん、憧れの中国と現実の中国とには、相違があって、
だからなのかな... 不思議と他の国の旅に比べて、はっきりとした記憶が少ない。

勝手に期待をふくらませて、そして勝手に失望するとは失礼なことだな。
つまり、子供の頃からの憧れってのは、それだけ強いってことなんじゃないだろか。

今、ボクの携帯電話のストラップには、好きな国の国旗が3つ付けられていてね。
近い内に、この中に中国の国旗が付けられるようになるといいな。
そしていつかきっと、もっと冷静に中国を旅することが出来ればいいな。

そう思う。

$///   H A I H A I S M   ///-ストラップ

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中国に対する憧れは、別にボクに限ったことじゃないと思う。

長い間、教養として漢詩を学んで来た日本人の心の中には、
この島国から、遠く大陸の「江南」の景色を心に思い描く習慣が、
知らず知らずの内に身に付いてしまっていたんだと思う。

そして、子供の心にも。

蘇州夜曲の曲想、歌詞には、
日本人の中国に対するこの想いが良く表現されていると思う。
現実の中国と比べたら、ロマンチック過ぎるくらい。

で、気がついたんだよ。

これは、中国をうたった歌ではなく、中国を恋うる歌なんだ。

ってね。

*****

いろいろな歌手がカヴァーしているよ。それだけ美しい曲だってこと。
今日は3組。そして、オリジナルの李香蘭。


●平原綾香


●一青窈/ 松浦亜弥


●夏川りみ


●李香蘭

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