汚部屋の思い出 | /// H A I H A I S M ///

/// H A I H A I S M ///

あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

ぶっちゃけ部屋はキレイ?汚い? ブログネタ:ぶっちゃけ部屋はキレイ?汚い? 参加中

ボクの部屋がキレイか汚いかぶっちゃけちゃう前に、友人のS君の部屋のこと。

*****

S君は学生時代、東京の文京区のアパートに住んでいました。

彼のアパートは木造の2階建てで、今となっては懐かしい、クラシックなたたずまいでした。

うらびれた路地から彼のアパートの玄関までは、伸びたら伸び放題の木々に囲まれていて、
蜘蛛やら、蚊やら、なんやらかんやらの虫がたくさん生息していて、
都会育ちのボクには、サファリパークのような場所でした。

玄関の前には、ポリ袋にいっぱいのゴミが、うずたかく詰まれています。

かすかに異臭がしますが、まぁ、10分もすれば慣れる程度のものです。
S君は3年間もそこに住んでいるので、むしろ懐かしいと、そのにおいのことを言っていました。

さて、アパートの中ですが、
何年も磨かれたことがない床。
何年も拭かれたことのないガラス窓。
何年も払われたことのない埃。

彼と同じアパートに入居した北海道出身の学生は、
すばやく動く、黒くて扁平な昆虫を見つけて、

東京にも自然があるんだなぁ」と感動してたということです。

まぁ、人間の手が極力加わっていないという意味では、今で言うバイオトーブだったともいえるでしょう。

さて、いよいよ彼の部屋の中なのです。
小さなキッチンがついていましたが、
そのキッチンの上は、さながら主婦が1週間家事を放棄した家のようです。

1週間? たいしたことないじゃん。 と思ったあなた!
量は1週間分ですが、歴史は3年分です。

彼がそのアパートに入居してキッチンを使ったのは、最初の1週間だけだったのですから。

それから、彼の部屋には、立派なオーディオ機器と、大きな製図台がありました。
4畳半の部屋の3分の2は、それらの荷物にふさがれていました。

ボクが酔いつぶれた時に、彼は親切にも泊まらせてくれました。

そういう時には、立派なオーディオセットで、
当時流行っていた「クロスオーバー」と呼ばれる音楽を聴きながら、
といっても、薄い壁の向こうには住んでる住民のことを考えてヘッドフォンで、ですが、
製図台の下に敷かれた布団の上で、くっついて寝たものです。

翌朝、ボクはとてもかゆかった。

彼のアパートには、目に見える大きさの虫もいたけど、
目に見えないほどの小さな虫もたくさんいたんだと思う。

*****

さて、それに比べてボクの部屋。

完璧に整頓されていて、完璧に清潔です。

比較の対象が悪いですか?


ブログランキング・にほんブログ村へ ← click me!