
神様に出会ったことは、残念ながらありません。
自分は神様だって言っている人を見たことはあります。
こんな経験しかしてないんで、
神様は本当にいるんじゃないかって思った瞬間も、ないんだよな。
学生時代、試験期間中に自宅でコリコリと勉強していた時に、「ピンポ~ン」が鳴って、
インターホンから、
「最近の若者の問題についてどう思っていらっしゃいますか?」
って声が聞こえてきた。
ボクは、当時はまだ「最近の若者」だったので、軽くイライラっとして、
玄関に出て行って話を聞いてやろうって思っちゃったのね。
玄関の前には、にこにことしたやさしそうな女性1人と、
そのちょっと後ろに、笑顔が不自然に顔に張り付いたような、お目付け役みたいな男性が1人。
神様のことばについてかかれたパンフレットを置いていくから読むようにって、手渡されそうになった。
「すみません。神を信じていないんです」 と答えるボク。
そしたら...
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「プラネタリウムって知ってますよねぇ」
「はい。もちろん」
「とても精巧にできていて、すごいとおもいませんか?」
「あ、そうですね。たしかにうまく作ってありますよね。」
「最初に作った人は、とても賢いと思いませんか?」
「そうですねぇ。星の動きを観察して、それと同じように見えるように作るんですものね。」
「もし、プラネタリウムが、勝手に、自然に出来上がったって言われたら、おかしいって思いますよね。」
「そうですね。」 肯定するボク。
「私たちの住むこの宇宙には、もっとたくさんの星たちがあって、
とても整然と、決められたルールに従って動いていますよね。
それが、勝手に、自然に出来上がったと思いますか?」
「あ、なるほどね」
「この宇宙は、自然に出来たって考えるのは、とても変なことなんですよ。
やっぱり、この宇宙を作り上げた存在がある。」
「それが、神様です。」
*****
もちろん、この一件でボクが神様の存在を信じるようになったワケではないのだけど、
うまいこと言う人がいるなぁ、と、とても印象に残ってた。
ブログネタ読んでるうちに、思い出しちゃったのです。
で、ネットで「神の存在証明」を検索して、ふむふむ、なるほど、と読んでいる内に、
みつけました!
元ネタを。
これ、「ニュートンによる神の存在論証」っていうものだそうです。Wikipedia
に出てるよ。
ニュートンは、プラネタリウムではなくて、太陽系の模型で説明したそうなのですが、
説明された無神論者の友人は、神の存在を認めるようになったんだって。
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人間って面白いなぁ。
ボクは、神様が居るって確信はないけど、神様を作り出すことができる人間の心の存在は確信できる。
それは、悪くないかもね。
