国道18号へ出たら、浅間サンラインを走って上田の市内を迂回して、上田菅平インターチェンジを過ぎた辺りで国道18号に合流します。
スキーで白馬や妙高や志賀高原に行く時は、ドンキホーテの交差点を右折して国道18号に入ります。
千曲川の右岸のルート。
千曲川ってさ、長野県内のどこに行ってもあるよね。
いや、それは言い過ぎ。
でもそんなイメージがある。
うちから県境を越えて長野県の佐久に入るともう千曲川は流れてるし、左折して南の八ケ岳の方面へ行っても、北の旧の中山道へ北へ行っても、西へ行っても、そこから北に行っても千曲川はあるんだもん。
東だとナイけど(東は源流も支流もない群馬)。
千回曲がってるから千曲川が由来だとか。(諸説あります)
水害の歴史を挙げたら枚挙にいとまがないのが千曲川。
新潟県に入ると信濃川と名を変える。
信濃川(千曲川)は日本一長い川。
直江津辺りに流れそうなのに新潟市まで行っちゃう。
早朝や未明の出発なら上田まで下道で1時間半で行けますから、遠回りになる高速を使うのとあまり変わらないのですよ。
お金はないけど時間なら捻り出せる、早起きはさほど苦ではないので早く出て下道で行く。
1時間を金で買うために1時間のお時給以上の金額は出したくないケチなんだよ。
その先の距離と所要時間と長野市内の渋滞を考える時は坂城インターから高速に乗ったりする。
なぜ坂城からなのか?
そこまで行ったならそのまま下道で良いじゃん。
到着時間に余裕があればずっと下道でも良いんよ。
それに坂城から乗ればすぐに千曲のPAがあるから。
ドライビングPAKU-PAKUの朝食のあとの歯磨きが出来る。
小さいPAなら駐車場所からお手洗いまでが近いため寒くないので逆に便利なの。
手洗い場にはいつも生のお花が生けてあるキレイなお手洗いなんだよ。
プリンスプレミアムシーズン券が無くなったので焼額山や妙高杉ノ原には行かないからますます高速道路と縁遠くなるわね。
白馬に行く時は休憩やブラッシングタイムが取れる場所は他にもいくつもあるからわざわざPA目当ての高速に乗らなくてもイイ。
運転も道路も好きです。
景色を見ながら車で走るのが好き。
道路や廃道のマニアではないけれど、新旧関わらずその道が作られた歴史をちょっと感じられたり考えたりするのもね。
他所の土地へ行った時にそこのスーパーのお惣菜売り場を覗いて地域の人が普段食べてる郷土の物を発見するのと、私の中ではちょっと似てる。
道は後でその近くを通った時に「あそこには多くの人が見ることないモノが今も密かに隠されてるのだ」とか「もう無くなってしまったけどそこにそれがあったのを私は覚えてるよ」とか思うのもヨシ。
誰もが知ってても、自分の中だけの自己満足でも良いのです。
やっと本題。
長くてゴメン。(笑)
今回は、その道路を見に行く日帰り旅。
普段は見ることがない特別な道路を見られたら楽しい。
ずっと行きたくてウズウズしてた。
スキーに行く時よりも遅く家を出ましたが、最初の目的地(上田市)までたったの2時間だから下道です。
ドンキホーテの交差点を右折しないで直進しましたよ。
上田坂城バイパスへ向かう。
いつもは上田の18号はバイパスへは行かないので今回初めて通りますよ。
バイパスは今は暫定供用でその先ですぐに元の18号に戻るから通らないのです。
一部の暫定供用だったり、手つかずの未整備区間も飛び飛びであったりで延伸はまだ遠そうだけど、全線が開通したら上田と更埴の間の朝夕のあの渋滞が解消されるね。
高規格無料高速があちこちに増えてるのもバンザイ🙌。
私がスキーやってるうちに開通してくれないかな。
千曲川を越える橋に入るとすぐにそれが右手に見えた。

おおー!

ズーム。

鼻の穴。😂
半過岩鼻(はんがいわばな)。
千曲川の激流での浸食で出来た崖と穴だって。
それは後で見ることにしてバイパスを進みます。
バイパスには半過岩鼻のあの山を穿つ2本のトンネル、岩鼻トンネルと半過トンネル、そこを最初に通ってみる。
運転中なので、Googleのストリートビュー。

岩鼻トンネル。

下り線で2本目の半過トンネル。
ここだ。
下見オッケー。
一旦トンネルを通り過ぎて、その先でさっきのブタ鼻🐽の崖がある半過公園へ向かいます。
崖沿いの道、県道77号へ入る。
揚水機場の建物を過ぎたら⋯。

ハイッハイッハイッ👏の廃道。
行き止まり。
車は入れないけど、徒歩なら入れる。
さっきのバイパスの半過トンネル手前にあるはずの物と続いてるはずの、この先に多分あるはずの物、それが1番の目当てなので行ってみよ〜。
お〜。(=´▽`=)ノ
(“⋯はず”ばっか)

千曲川。
アオサギとシラサギがいっぱい。
シラサギの「ググゲゲー」って鳴き声はあの美しい姿と似つかわしくない。
アオサギの鳴き声の「ワッ!」はなんか好き。
夜間の暗闇を飛んでいきながら頭の上で「ワッ!」って鳴くじゃん。
大きい鳥だから羽音のバサッバサッと、それが聞こえる前に「ワッ!」が先に遠くから聞こえるのもカワエエ。

地元ではアオサギってあまり見たことないけど、いる所にはいっぱいいる。
高島城(長野県諏訪市)の大きな木の枝々にアオサギが鈴なりで驚いたもん。
まあそれはいいや。
すぐ脱線する。😳

対岸。
あちらは塩尻岩鼻(下塩尻岩鼻)って言うんだって。
鼻の穴はありませんよ。
大昔はこちら側と山続き(地続き)で、千曲川の河床は相当高い所だった。
千曲川の浸食で出来た平地。
川の勢いがどんなだったか容易に想像できるね。
対岸の塩尻岩鼻(下塩尻岩鼻)と、向かい合ってる半過岩鼻は、昔は陸(山)が続いてたはずなのに地質が違うんだって。
つまりそれは、千曲川(あっちの崖とこっちの崖の間)に断層があるって事なんだそう。
右岸側の国道の真横にそそり立つあの崖はいつも横を通りながら「凄いな」って思ってた。
あの山で「坂城まで来た、(行き先によっての分岐の)更埴まであと少し」って感じるんだよね。

あ、この穴!⋯は関係ない。
目当ての穴がこんなに小さいわけない。

道路の半分は草と木が生えてて、韮崎のループの廃道に侵入した時を思い出す。
あの時は周囲が森で、トングリがポトンって落ちる音とか、獣でもいるみたいなカサカサ音が藪から聞こえてきて「イノシシでも出てきたらヤダな」だった。
ここはヤギなら住める?さすがに急峻でヤギも住めない?
野生のヤギって日本にいるの?
進みます。テクテク。

どうやってこんな高い所に広範囲でネットを張るんだろ。

崩れやすそうな岩肌に防護ネットがあってても岩がゴロリ。
山の落石、川の氾濫、多かったんだろうな。
1番のお目当てを見付けた後で見に行く2番目のお目当ての物も、それ(落石)対策で作られた物。
まあ言わんでも半過の廃道ロックシェッド(廃洞門)は有名。

え?
山肌にフェンス。
落石防止の柵?
いや、道がある。
これかな?
藪に開いてる空間が登り口か。
登ってみよっと。

バリケードなのかな?
開いてるから行ける。(おいっ)
藪漕ぎ、クモの巣がドイヒー。
拾った枝を振り回してクモの巣を払いながら進む。
草と木の枝葉が茂る時期は避けた方が賢明だったな。(笑)

道はある。
ってか、あれ?
あれか?
見付けた。


ありました。
影通隧道(かげどおりずいどう)、明治41年開鑿で42年完成の隧道。
手掘りで隧道がここに出来たことでどれだけ便利になったことか。
昭和8年に県道の開通により廃道となったのだそう。

奥まで通じてて、通り抜けられそうですな。
車両の走行は想定してないので幅は狭いけど、天井の高さにビックリ。
追々拡幅する予定だった?とか妄想する。

凄い迫力。


電線が通ってる。
村内で唯一電気が点いたこの隧道に夜な夜な人が集まっていたのだとか。
隧道が掘られて行き来が楽になって、そこには村唯一の電灯。
ここに住む人達にとって隧道1本がどれだけ喜ばしい事だったか。

南京錠で入口を封じてるフェンスは片足の足先を1掛けすれば乗り越えられる低い物。

入口のこの岩は上から崩れてきたのか、内部の崩れを外へ出した物か。

上を見上げる。
やっぱここが崩れたのか。(ーー;)
隧道の開通から四半世紀で使われて、廃されてからは約1世紀、こんなに崩れやすそうな岩なのによくぞ残ってた。
(この明治の手掘り隧道を観光に利用しようとしたこともあったらしいので整備がされたのかもしれませんね)
度々の侵入をしてる私ですが、ここは入ってはダメな所。
今すぐには落盤しないとしても、これは無許可で入ってはいけないやつ。
入りたいのはやまやまだけど、もしも何かあった時に大勢の人に迷惑を掛けることになる。
むー、むー!(; ・`ω・´)
向こう側の抗口が見えてるので、こっちから見たらあっちからも見てそれでヨシとします。😋
あっち側の抗口の場所は調べがついてる。
さっき車で通って、車窓から場所の確認をしましたので。
こっち側の隧道の抗口(ここ)は来る前に調べてもよく分からなかったので、南側の抗口から予想して廃県道へ入ったわけで。
よし、次は南側の抗口へ回ってみよう。

さあ戻ろう。
チョッピ号が全面通行止めの立て看板がある所で待ってる。(侵入バレバレ)

今は穏やかな千曲川。
2019年10月の台風19号が、下流の長野市で決壊して大きな被害を受けたのはまだ記憶に新しい。
あのあと上流の佐久穂辺りでも長く災害復旧の工事してた。
千曲川の支流の犀川、犀川の支流の梓川、高瀬川も。
あ、犀川もあとで見に行きますよ。
テクテク。🚶

この廃県道が車道で使われてた頃の名残りの標識。
車で県道の反対側へまわってみました。

無論バリケード。
ここを左へ行くと高架のバイパスをくぐって、岩鼻を貫く新しいトンネルがあるバイパスに合流できる。
県道の廃された部分はGoogleの地図には載ってないけど徒歩で通行可能。
崖崩れを避けて川寄りに付け替えられたのか、その部分は半過公園の園路として車も通れる道となってます。
18号バイパスの半過トンネルの建設中にこの県道に落石事故があって通行止めとなったそうな。
『この先当分の間 全面通行止め』ってあったけど、復活することあるのかな。
長く何年も閉鎖してても不便がないから廃道状態なわけで。
簡易なバリケードのみってのも、完全に廃するための費用を使う気さえないって感じ?
復活させても常に保全が必要なのは想像に難くない。
事故が起こってしまったら責任問題にもなる。
わざわざ復活させたりはないだろうな。
ここを左へ進んで、次はバイパス下り線へ出て、見てきた明治時代の廃隧道の反対側の抗口を探しに行こうと思います。

18号上田坂城バイパスを渡って、歩道をテクテク。

歩道の脇に何かを囲ったフェンス。
大きいクモの巣を避けて手前右側から藪に入って柵の近くまで行ってみます。

穴。

あー、撮りづらい。

夏草がない時期なら。

(腕をのばして)パチリ。
影通隧道の南側抗口。
下へは降りられそうもないので、さっきと反対側から隧道の中を覗き込むのは無理っぽい。
抗口から出た場所の上部にコンクリート製の平らな何かが見えました。
帰って後から調べたら、バイパスの上を渡らずに立体交差となってる下から行けば(←立体交差になってたのは知らんかった)コンクリート製の函渠・ボックスカルバートの奥に正面から南側の抗口が見られたみたい。

上田市のHPに、函渠で補強して隧道の上にバイパスを通す工事中の様子が載ってた。
『自然的・歴史的資源』か。
観光資源にはなりきれなかった100年以上前の古い手掘り隧道がまだ残ってる奇跡は、近代的な道を通す時に潰さず残したからなのだなと。
無闇な不法侵入での事故等でこれが埋められたりしない事を祈ろう。
(隧道にめっちゃ入りたかった気持ちを我慢した自分への慰めを込めて)
まあ良い。
事前に調べてもよく分からなかった北側の千曲川の方の抗口が廃県道から発見できたので。
日帰りでこの後の予定は盛りだくさん、時間も押してる。
半過公園の2番目のお目当てを見に行くとします。