前回の酵素ドリンクに続き、プロなら絶対買わない。「健康に良い」イメージが強くても実際には無駄な食品3選の続きです。

 

今回は、健康に良いイメージが浸透している「コレステロールゼロ」食品の真実について解説します。

 

 

 

 

この記事の解説動画はこちら↓

 

 

 

スーパーでは、マヨネーズなどで「コレステロールゼロ」と書かれた食品が売られていることがありますよね。

 

血中コレステロールが高いと血管があぶらで詰まり、動脈硬化など虚血性疾患を引き起こすリスクが高くなると言われています。

 

そのため、血中コレステロールの上昇を抑えるためには、「コレステロールが入ってない食品を選んだ方が健康的」というイメージを持っている方が多いと思います。

 

 

ですが、実際にはコレステロールゼロの食品を摂取したところで、血中のコレステロールには殆ど影響がありません。

 

 

影響がないどころか、むしろ脂質代謝が悪化して血中コレステロールが増加していくリスクがあります。

 

これは、体内のコレステロールの約70%〜80%は肝臓で作られているためであり、コレステロールの材料は主に糖質と脂質から作られているためです。

 

糖質と脂質から合成されるので、これらの摂取を控えなければ、そもそもコレステロールゼロ食品を選んだところで意味がありません。

 

 

ではなぜ、コレステロールゼロ食品を選んでもあまり意味が無いと言えるのでしょうか?

 

まずはコレステロールの働きと合成の仕組みから解説していきましょう。

 

コレステロールの働きと合成の仕組み

 

コレステロールは悪者というイメージがありますが、コレステロールには私達の身体を作る大切な働きがあります。

 

その主な働きが、

 

  • リン脂質と共に、細胞膜を構成する材料になる
  • 性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの材料になる
  • プロスタグランジンなど炎症の制御に関わる生理活性物質の材料になる
  • ビタミンDの材料になる
  • CoQ10の材料になる
  • 胆汁酸の材料になる
 
です。
 
 
体内では様々な働きをしているので、むしろコレステロールは身体にとって無くてはならない存在です。
 
 
例えば、コレステロールの働きには「性ホルモン」の合成材料になる事があげられます。
 
性ホルモンには女性ホルモンである「エストラジオール」や男性ホルモンと呼ばれる「テストステロン」などがありますが、これら性ホルモンはコレステロールを材料に合成されています。
 
 
そのため、コレステロールが足りなくなると性ホルモンの合成量も足りなくなってしまいます。性ホルモンの合成が不足すると、女性では生理不順などの月経異常や、妊娠出産への影響(不妊)、男性では性機能の低下や男性更年期障害などが発生しやすくなります。
 
また、ホルモンには副腎から分泌される「コルチゾール」や「ステロイドホルモン」などがあり、これらもコレステロールを材料に作られています。
 
コルチゾールはストレスを受けたときに身体を守るためのホルモン、ステロイドホルモンはアレルギーや炎症などを抑える働きのあるホルモンです。
 
これらホルモンの合成量が低下すると、低血糖症やアトピー・アレルギー、慢性疲労性症候群や副腎疲労など、様々な不調を引き起こすリスクが高まります。
 
他にも、細胞を作るためにはタンパク質以外にもコレステロールやリン脂質なども必要になります。分子栄養学を実践する際にはコレステロールの知識をつけておくことが重要です。
 
 
このコレステロールは、卵などの動物性食品に多く含まれています。このコレステロールを摂取すると、そのまま体内に入って血中コレステロール値が上昇するように思いますよね。
 
しかし実際には、コレステロールの約80%は「糖質と脂質」を材料に、肝臓で作られています。
 
 
食事由来のコレステロールはおよそ20%程度で、食事からの摂取量が多い場合はコレステロールの合成量が減り、逆にコレステロールの摂取量が少ない場合は肝臓での合成量が増えるという仕組みになっています。
 
つまり、体内ではコレステロールの摂取量にあわせて、一定量に保つよう調節されているということなんですね。
 
 
そして、作られたコレステロールの約80%は肝臓で胆汁酸に代謝され、胆のうに貯蔵されます。胆汁酸は、私達が摂取した油を乳化(ミセル化)して吸収しやすくしてくれるものです。
 
乳化(ミセル化)とは、水と馴染みにくい油を水に馴染みやすくする反応のことですね。化粧落としやマヨネーズなどを想像するとわかりやすいかと思います。
 
私達が食事で油脂類を摂ると、腸管に胆汁酸が分泌されて脂質の吸収に利用されます。
 
この腸管に分泌された胆汁酸の約90%は腸管で回収され、肝臓に戻ります。これを腸肝循環と言います。
 
 
 
この時、余分なコレステロールはこの胆汁酸に代謝され、胆汁の排泄を通して便中に排泄されます。
 

つまり、食事由来は20%程度しかなく、体内の殆どのコレステロールは体内で合成されたものが腸肝循環を通じて利用されています。コレステロールの摂取を避けたところで、殆ど影響がないんですね。

 

コレステロールは、主に糖質と脂質から作られる

コレステロールを摂取すると血中コレステロール値が上昇するようなイメージがありますが、実際にはコレステロールは「糖質」と「脂質」を材料に合成されています。

 

 

その主な材料となるのが「糖質」で、糖質から作られる「アセチルCoA」という物質からコレステロールが合成されています。

 

 

このアセチルCoAは、コレステロールの材料となる以外にも、中性脂肪(TG)を合成するための材料として使われたり、ATPというエネルギーを作り出すのにも使われているものです。

 

このアセチルCoAは、TCAサイクル(クエン酸回路)というエネルギーを生み出すための代謝サイクルに乗る事で私達が活動するためのエネルギーが作られています。

 

このエネルギー代謝がうまくいかなかったり、糖質や脂質の摂取量が多かったりすると、余分な糖質や脂質は中性脂肪やコレステロールの合成に使われ、合成量が亢進します。

 

体内では中性脂肪とコレステロール値はお互いに相関関係があるので、中性脂肪の値が増えるとコレステロールの値も増えるし、中性脂肪の値が減ればコレステロールの値も減るという関係性にあるんですね。

 

 

つまり、コレステロール値が高くなる原因は、コレステロールそのものの摂取量が多いことでは無くて、食生活や生活習慣そのものにあると言うことです。

 

いくらコレステロールゼロの食品を選んでいても、お菓子やジュースなどの糖質や、ポテトチップスなど油が多いお菓子、ファストフードなどを食べていれば、中性脂肪もコレステロール値も上昇します。

 

また、運動せずにゴロゴロと過ごしていれば、肥満になってコレステロール値も上昇します。

 

食品に含まれているコレステロールを悪者にして避けているうちは、根本解決になりません。

 

コレステロールを悪者にして、コレステロールゼロの食品がさぞ健康に良いようなアピールがされているのは、メディアが大衆にすり込んだ洗脳、企業が商品を売るためのマーケティングです。

 

私達は、無意識のうちに「コレステロールゼロの食品は身体に良い」と思い込まされ、単なる「イメージ」だけで、意味の無い商品を買わされています。

 

騙されないためには、自ら学んで知識をつけることが大切です。

 

 

コレステロールが高くなる原因の1つが、インスリン抵抗性

メディアでは殆ど教えてくれませんが、コレステロール値が高くなる原因の1つに、インスリン抵抗性が関係しています。

 

 

インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが悪くなって、血糖値を上手く下げられなくなる、血糖コントロールがうまくいかなくなってしまう状態の事です。

 

インスリン抵抗性になると、血糖値が上昇したり、乱高下したりして低血糖や糖尿病を引き起こす原因になります。

 

 

 

このインスリン抵抗性になると、糖代謝が悪くなるだけでなく、「脂質異常症」を引き起こす原因にもなります。

 

脂質異常症とは、血中の中性脂肪やLDLコレステロールが多すぎる、HDLコレステロールが少なすぎる状態の事です。

 

 

この仕組みとしては、まずインスリンの働きが悪くなると、血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されます。

 

インスリンが分泌されると、肝臓は「中性脂肪を合成しなさい」という命令を受けるのですが、インスリンの効きが悪くなって過剰に分泌されると、肝臓での中性脂肪の合成もそれに伴って亢進します。

 

また、中性脂肪の合成が亢進すると、コレステロールの合成量も亢進します。

 

 

肝臓での中性脂肪の合成が亢進すると、肝臓に脂肪が過剰に蓄えられる脂肪肝になったり、血中にVLDL(超低比重リポタンパク)として血中に放出され、中性脂肪(TG)の値が上昇します。(血液検査の中性脂肪の値は、VLDLと結合した中性脂肪を測っています)

 

この中性脂肪が多いVLDLが血中で増加すると、LDLコレステロールとHDLコレステロールの中身を交換する現象が起こります。

 

 

LDLコレステロールは、肝臓で構成されたコレステロールを全身の細胞に届ける役割を持つコレステロールです。また、HDLコレステロールは、細胞にあるあまったコレステロールを回収して肝臓に戻す働きのあるコレステロールです。

 

血中のVLDLが増えると、コレステロールエステル転送タンパクという酵素が働き、HDLコレステロールがLDLコレステロールに転移しやすくなります。

 

 

その結果、

 

  • 中性脂肪 ↑
  • LDLコレステロール ↑
  • HDLコレステロール ↓

 

のような血液検査の結果になってしまう事があるんですね。

 

また、場合によっては酵素関連項目にも影響が現れます。

 

具体的には、

 

  • GOT(AST) ↑
  • GPT(ALT) ↑↑
  • γ-GPT ↑
  • ChE(コリンエステラーゼ) ↑

 

のように、肝臓の酵素関連項目が上昇する事があります。この理由は、糖質代謝・脂質代謝共に肝臓が主要な役割を担っており、脂肪肝などでは糖代謝・脂質代謝が悪化するためです。

 

 

つまり、コレステロールの値が高い場合、それはコレステロールの摂りすぎが原因なのでは無く、根本には高血糖や低血糖、インスリン抵抗性など糖代謝の悪化が関係している可能性が高いということです。

 

一言で言えば、

 

コレステロール値等に問題があるならインスリン抵抗性を疑え

 

って事ですね。

 

この本質的な問題を放置したまま、いくらコレステロールゼロの食品を摂ったところで、殆ど意味がありません。

 

コレステロールを含む食品が悪いのでは無く、自身の糖代謝や脂質代謝に問題があります。そして、その根本原因は食生活や生活習慣の乱れが主な原因です。

 

 

コレステロールゼロ食品が健康効果に意味がないと言えるわけ

 

 

では、ここからは何故コレステロールゼロ食品が健康的な意味が無いのか、むしろ逆効果になるのか解説していきましょう。

 

コレステロールゼロを謳っている食品には、例えばマヨネーズがあります。

 

通常のマヨネーズは卵黄を原料に使っていて、この卵黄にはコレステロールが含まれています。そのため、通常のマヨネーズにはコレステロールが含まれています。

 

コレステロールゼロのマヨネーズには大きく分けて2種類あり、卵黄を使わず、豆乳や植物性の油脂を利用して作られたものと、卵黄からコレステロールのみを除去して作られたものがあります。

 

このうち、卵黄からコレステロールのみを除去した物は、卵黄に含まれるその他の栄養を摂取出来るというメリットがありますが、わざわざ選ぶメリットがありません。

 

上述したように、コレステロールはほぼ肝臓で作られています。卵黄からコレステロールだけを除去したマヨネーズを摂っても、体内のコレステロールには殆ど影響ありません。

 

ですので、わざわざ卵黄からコレステロールを除去したものを選ぶメリットは、ほぼありません。

 

 

一方で、マヨネーズには、コレステロールをゼロにするために、卵黄を使わずに植物性油脂などを使用して作られたマヨネーズがあります。

 

こちらの卵黄を使わず、豆乳や植物性の油脂を利用して作られたものはもっと最悪です。

 

なぜ最悪と言えるのかというと、卵黄に本来含まれていた栄養が全く摂取出来なくなるためです。

 

 

卵黄にはコレステロール以外にも、「リン脂質」と呼ばれる「ホスファチジルコリン」が多く含まれています。

 

これは、いわゆる「レシチン」と呼ばれている成分で、水と油を馴染ませる乳化剤としても利用されています。

 

卵黄にはこのホスファチジルコリン(PC)が80%以上含まれていて、食べ物の中でも特に優秀なレシチン(ホスファチジルコリン)の供給源です。

 

一方で、大豆にはホスファチジルコリンが30%ほどで、残りはホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルセリン(PS)や、その他のリン脂質が含まれています。

 

このうち細胞膜を守るための材料として最も多く使われているリン脂質は「ホスファチジルコリン(PC)」で、細胞膜の構造と機能に無くてはならない物質です。

 

このホスファチジルコリン(レシチン)は体内で細胞膜の構成材料となるほか、神経伝達物質のアセチルコリンの材料になる、脂質の吸収や代謝を助ける、インスリン分泌に関わるなどの働きがあります。

 

 

レシチンは、血液中で中性脂肪やコレステロールなどを運ぶリポタンパク質の構成成分としても知られていて、レシチンが不足すると、リポタンパク質が正しく形成されず、LDLコレステロールが血管に沈着したり、中性脂肪が蓄積する等、血中脂質に異常が見られるようになります。

 

加えて、レシチンは肝臓から脂肪の排泄を促進する働きがあるため、レシチンが不足すると肝臓に油が溜まりやすくなります。このように、レシチンは油の吸収や脂質代謝に欠かせない栄養素の1つです。

 

この他、レシチン(ホスファチジルコリン)は、脳の神経伝達物質である「アセチルコリン」にコリンを共有する役割も担っています。

 

コリンが不足してアセチルコリンが不足すると、記憶障害やアルツハイマー、ADHDなどの脳疾患障害の原因にもなると言われています。そのため、脳の健康にも必要な栄養です。

 

 

このホスファチジルコリンは、卵黄に多く含まれているため、植物性油脂から作られたコレステロールゼロの食品では、ホスファチジルコリンの摂取量が低下してしまいます。

 

つまり、健康そうというイメージだけで、植物性の原料から作られたコレステロールゼロ食品を選ぶと、むしろリン脂質(ホスファチジルコリン)などの質的栄養欠損を招き、余計に脂質代謝が悪化、脂肪肝の亢進、インスリン抵抗性の亢進、これら代謝悪化に伴う中性脂肪(TG)やLDLコレステロールの上昇、HDLコレステロールの低下などを引き起こす原因になる可能性があるわけです。

 

また、私達の身体を構成している一つ一つの細胞を作るためには、タンパク質以外にも「コレステロール」と「ホスファチジルコリン」が必要です。

 

健康に良いと思って摂取していたコレステロールゼロの食品が、むしろ質的栄養欠損を助長し、逆に健康に良くない結果をもたらしてしまう可能性があるんですね。

 

 

 

ですので、コレステロールゼロ食品にわざわざお金を払って選ぶメリットは殆どありません。マヨネーズは普通のを選び、摂りすぎないよう食生活や生活習慣の見直しを行う事が大切です。

 

ちなみに・・・

 

スーパーの油コーナーには、オリーブオイルやキャノーラ油など植物性油脂類の商品に「コレステロールゼロ」と書かれている事があります。

 

 

この「ゼロ表示」は食品表示基準で定められていて、ゼロ表示を行う成分が一定の基準値未満でないと「ゼロ表示をしてはいけない」というルールがあります。

 

コレステロールはもともと卵黄など動物性の食品にしか入っておらず、米油やオリーブオイル、大豆油などにはコレステロールが含まれていません。

 

なので、当然と言えば当然なのですが、植物性油脂類には「コレステロールゼロ」と表示出来るわけです。

 

これも、知っている人は知っている当たり前のことなのですが、知らない人は「健康に良さそう」と思って手に取ってしまうかと思います。

 

一部商品では、このような健康的な「イメージ」を持たせるためのマーケティング戦略としてコレステロールゼロ表示が使われていることがあります。

 

健康は、「イメージ」だけで手に入るものではありません。このようなマーケティングに騙されないよう、しっかりと知識をつけて行動していくことが大切です。

 

 

分子栄養学は、このような真実にたどり着く助けになります。

 

企業のマーケティング戦略に騙されないよう、是非しっかりと分子栄養学を学び、実践してみてください。

 

 

 

 

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