ナンナン
 

ねぇねぇ、今薬飲んでるんだけどさ、勝手に自己流で栄養療法やってるんだけど、大丈夫かなぁ❓

 

はる かおる
 

薬を飲んでる状態で、自己流でサプリメント飲んでるの❓

うーん、それは注意した方が良いね場合によっては、薬の効き目が悪くなったり、サプリメントの吸収が阻害されたりすることがあるよ

 

ナンナン
 

げっ・・・やっぱり❗❓

 

はる かおる
 

うん、だから、自己流での栄養療法は絶対にやめた方が良いね。分子栄養学の実践は、ただサプリメントを飲めば良いってものじゃ無いんだ。

 

メガビタミン健康法などをはじめ、自己流で栄養療法を行っている方に特に注意して頂きたいことがあります。

 

それが、薬とサプリメントの飲み合わせや影響です。

 

お薬の中には、サプリメントの栄養成分と反応して吸収や効果が抑制され、薬の効き目が悪くなってしまうものがあります。

また、逆に薬が栄養素の排泄を促したり、消化・吸収を阻害したりして栄養欠損の状態を悪化させてしまうものや、薬の種類によっては特定の栄養の消耗が増大し、より積極的に摂取した方がいい栄養素などもあります。

 

そのため、栄養療法を行う際は、これら薬と栄養成分との相互作用や影響もきちんと考慮しながら行う事が必要です。

 

 

例えば、関節リウマチの治療薬の1つに「メトトレキサート」というお薬があります。このお薬は、ビタミンB群の一種である「葉酸」の働きを阻害することで、関節などで活発になっている免疫細胞の増殖をコントロール出来るお薬です。

 

葉酸は細胞が分裂、増殖するときに重要な物質で、これを抑えることによって免疫細胞の増殖をコントロール出来ます。ただ、メトトレキサートで葉酸の働きを阻害してしまうと、今度は正常な細胞に必要な葉酸が不足してしまいます。そのため、メトトレキサートを処方する際は、葉酸が欠乏しないよう「フォリアミン」という葉酸製剤を処方することが一般的です。

 

この時、葉酸の摂取量はメトトレキサートの処方量などを考慮して行われるため、別途サプリメントなどから葉酸を大量に摂取することは控えるよう指導されます。これは、メトトレキサートを服用している状態で葉酸を取り過ぎてしまうと、メトトレキサートの効き目を妨げる恐れが出てきてしまうためです。

 

このように、一部のお薬の中には、サプリメントとの飲み合わせに注意が必要なものがあります。

 

 

また、逆にお薬によってはタンパク質の消化を阻害したり、脂質の吸収や代謝を抑えてしまうものがあります。例えば、胃薬として処方されるH2ブロッカーは、タンパク質の消化に必要な胃酸の分泌を抑制するため、タンパク質不足に陥りやすくなります。このような胃酸の分泌を抑えるお薬を服用した状態でプロテインなどの高タンパク食を摂取すると、タンパク質が十分に消化出来ないまま小腸や大腸に流れ、これが悪玉菌などの餌になって腸内環境を悪化させてしまう原因に繋がります。

 

他にも、オーリスタット(脂肪吸収抑制薬)は脂肪の消化、吸収を抑制することで、ビタミンEやビタミンAを始めとした脂溶性ビタミンの吸収を阻害します。コレスチラミン(胆汁酸結合樹脂)は、脂質の吸収を助ける胆汁酸に対し、腸管内で薬と胆汁酸を結合させて便中排泄量を増加させるお薬です。このお薬を服用していると、同じく脂質や脂溶性ビタミンの吸収を阻害します。

 

また、スタチン系などのコレステロール合成抑制剤の服用は、脂質の吸収に必要な胆汁酸の材料となるコレステロールの合成を抑制するため、同じく脂質や脂溶性ビタミンの吸収を阻害することに繋がります。

 

このようなお薬を服用している場合は、プロテインやサプリメントを摂取しても十分に消化・吸収が行われない可能性があります。そのため、自己流で栄養療法を行う場合は特に注意が必要です。

 

 

この他、特定のお薬を服用していると不足しやすくなる栄養素もあります。例えば、降圧薬、抗生物質、抗うつ剤、ステロイド剤などの一部薬物は、キレート作用を持つことから亜鉛の尿中排泄量が増加し、亜鉛不足を招きやすくなります。

 

特に不妊治療などでホルモン剤を使用している方は、亜鉛の消耗が多くなって亜鉛不足を招きやすくなるので注意が必要です。亜鉛は卵胞刺激ホルモンや黄体ホルモンの働きを高めたり、卵子の細胞分裂や、子宮粘膜細胞の正常な増殖に必要な栄養素で、受精卵が子宮内膜に着床できるよう粘膜を整えるためにも必要になります。

 

使用しているお薬によって必要な栄養素の量や需要も変わってきますので、分子栄養学を実践する際はこのような薬の影響もきちんと考慮しながら行う事が重要です。

 

他にも、血液サラサラ系のお薬と特定のサプリメントの飲み合わせや、血圧の薬と特定のサプリメントの飲み合わせ、カルシウムサプリメントと特定のお薬との飲み合わせなど、あげたらキリがありません。

 

このようなことは素人判断で行う事は大変危険ですので、必ず医師にご相談の上、行うようにして下さい。もし、このような薬との飲み合わせをきちんと考慮しないのであれば、それは分子栄養学とは言えません。ニセ分子栄養学か、ただの栄養学です。

 

正しい分子栄養学では、必ず血液検査などで体の状態を検査し、医師が病態や薬との飲み合わせなどを考慮してアドバイスが行われます。


分子栄養学はサプリメントを飲むだけの単純なものではありませんので、自己流では行わずに必ず分子栄養学の専門家にご相談下さい。

 

当方でも、正しい分子栄養学を普及するためにケンビックスと連携してオーソモレキュラー療法をご提供しています。ケンビックスは、医師が血液検査結果を解析し、オーソモレキュラー療法を提供している会社です。

 

血液検査が受けられるクリニックのご紹介や、正しい分子栄養学を行うためのサポートもご提供していますので、気になる方は是非ご連絡下さい。

 

 

ナンナン
 

うーん、やっぱり薬とサプリメントって、色々影響があるんだね💧

 

はる かおる
 

そうだね。サプリメントと薬は場合によっては飲み合わせに注意が必要なものもあるよ。分子栄養学を実践する際はこれらもきちんと考慮して行う必要があるから、自己流でやらずに必ず専門機関を通して検査やアドバイスを受けた方が良いね

 

 

 

本格的な分子栄養学を無料で学べる「分子栄養療ナビ」はこちら

 

 

 

オーソモレキュラー療法・無料栄養相談のお申し込みはこちら