老人ホーム | nurseredcatのブログ

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アメリカでは老人ホームに入るくらいなら犯罪をおかして牢屋に入った方がいいというギャグがあります。老人ホームはめちゃくちゃ高く、お風呂に入れるのは1週間に1-2度、食べ物はあまりおいしくないし、好きなテレビを見たり趣味を楽しむことがなかなかできません。牢屋はただです。しかも病気や目、歯などのケアも無料でついてきます。シャワーは毎日入れるし、食べ物やTVや趣味のバラエティーがあります。

 

私も老人ホームで看護助手として働いていたことがありました。1時間700円という当時では最低賃金で2年間働いていましたが2度とやりたくない仕事です。人手不足で看護助手は英語もろくすっぽ話せない外国人ばかり。一人の看護助手には11-14人の入居者が与えられます。そんな状態なので最小限のことしかできず、最低なケアをしている自分が本当に嫌でした。

 

入居者は朝5時ぐらいから起こされます。7時に朝ごはん。午前中はリハビリやお風呂・シャワー(自分の番だったら)がある入居者以外は広間に集められて適当にテーブルに座らされます。各テーブル、色々なアクテビティーがあるのですが誰が何をしたいかなんて考慮されません。そしてお昼。お昼が終わったらベッドにもどされて無理やりお昼寝。3時にまたベッドから出されて広間に連れていかれます。そこで5時ぐらいまでみんなで同じテレビを見て、5時に夕飯。お夕飯を食べ終わったら、無反応の入居者さんから(しゃべらない人、動かない人など)からどんどん寝る準備。歯を磨いて、簡単に体を洗ってベッドに入れられます。それからは2時間おきに床ずれの予防、おしめの交換などがあるだけです。まだ夕方6時なのに目がぱっちり開いている入居者をベッドに寝かせるのには抵抗がありました。でも早くしないと11人もいるから仕事のノルマが終わらない。。。

 

ごはんの時間も大変でした。ごはんを食べさせてあげなくてはいけない入居者は看護助手が一人一人手分けして食べさせます。全員を1時間で食べさせなくてはいけないのでこれまた早いスピードで食事が与えられます。ゆっくりしすぎる人やたまたまその時居眠りしている入居者はあまり食事が食べれません。私はいろいろな食べ物を少しずつ順番にあげて、3回ほど食べ物をあげたら飲み物をあげたりしてましたが、看護助手によっては同じもの与え続けて、それが空になったら次の食べ物をあげている人もいました。なんか食べ物を押し込んでいるようで。私だったらそんな食べ方はしたくないですね。私がいつも時間をかけて食べさせていたので他の看護助手からヒンシュクをかっていました。

 

毎日入居者に会いにくる家族は1-2人ほど。大抵は週末に会いに来ていました。でも1年に一度来るか来ないかという家族もいてかわいそうでした。洋服は家族が持ってくるのですがそういう入居者はボロボロの服を着ていました。私が働いていた老人ホームだけがこうだったのかわかりませんがここで働いていた2年間は本当につらかったです。

 

今でも覚えているのは、いつも私をみて”かわいいねー。結婚したいよ。”と会うたびに言ってきてた80代のおじいちゃん。セクハラともジョーダンともいえますが、とてもかわいい、やさしいおじいちゃんでした。もう亡くなっていると思いますがひどかった老人ホームでの数少ないいい思い出です。