行事と医療の関係性 | nurseredcatのブログ

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1月:元旦。年があける瞬間はあちこちの大都市で花火があがり、盛大に盛り上がりを見せます。アメリカでは一般人は花火使用禁止で唯一使用できるのは建国記念日の7月4日だけです。しかも、都市ではだめ、田舎だけ使用可能と、銃社会のアメリカにしては矛盾しているような気がしますが。。でも結構内緒でみんな花火で遊んでいるようです。そのせいか新年や建国記念日の夜は花火で遊んでやけどをして病院に運ばれてくる患者さんが多いです。以前やけど専門の集中治療室で仕事をしてた時は小さい子から30代くらいまではば広い年齢のやけど患者が来ました。日本みたいに小さいころから花火に慣れていて、使用安全を教えてもらっていないせいでしょうか。

2月:バレンタイン。甘いもの大好きなアメリカ人。バレンタインは日本のように女性から男性とかって決まってなく、好きな人にあげるシステムです。子供たちは学校のクラスメート全員とキャンディーをあげあうので、大量のチョコなどが集まります。あちこちの歯医者さんは虫歯予防のためにそれらのキャンディーを集めてその代わりにシールをあげたりしています。

3月:セイントパトリックデー。アイリッシュのお祭りの日で、緑の服や物を付けていないときゅっとつねられます。病院でも知らない人や患者さんにつねられることがありますので要注意。仕事の終わりにバーに行って緑のビールを飲みます。

4月:エイプリルフール。ナースのギャグのセンスはブラックです。ウンチ型のケーキがおまるに乗せて出されたり、申し送りの時に利尿薬をあげてすぐに尿管をとったよってうそを言ったり。

5月:母の日。ナースは未だに女性が多い職業なので母の日は重要。お互いにおめでとう!って言いあいます。老人ホームではめったに来ない家族も母の日、父の日は会いにくることが多いです。だからか、そんな日も独りぼっちの老人をみると悲しかったです。

6月:ジューンティーンス。比較的新しい祭日。黒人奴隷の解放記念日。差別は私が住んでいる場所は比較的に少ないですがやっぱりあります。その話はまた別な時に。。アメリカはプロテストが大好きな国柄で色々な理由でプロテストをよくします。大体は警察も黙認してて平和にプロテストができるように守ってくれていますが、乱闘になることもあり、催涙ガスなどをかけられてERに来る人たちがたくさんいます。つい最近では黒人さんが殺されておきたプロテストでギャングのメンバーも便乗して町の中の店を壊して強盗さわぎ。たくさんの人がけがをして運ばれてきました。

7月:建国記念日。Blue Angelという戦闘機を飛ばすショーがよくあります。一般市民はうるさいと文句を言いながらも、空を飛んでいるのを見ると気持ちが高まりますが、元軍人専用の病院で働いていた時は最悪でした。トラウマから元軍人の患者さんがパニックをおこし、戦闘機が飛んでいるときは叫んで逃げ回ったり、お布団の下で隠れて震えていたり。ちなみに、この病院ではエレベーターに乗るときはみんな壁に背を向けて他人に背中を向けないように乗っています。不思議な光景でした。

8月:夏休み。近年は暑い夏が多く、クーラーがない家庭が多い地域ではたくさんの老人が熱中症で死んだり、病院に運ばれてきます。熱中症で熱のコントロールが効かなくなり、呼吸器を入れて体を麻痺させて冷水シールを体全体につける治療を何人かに行いました。浮浪者の足が膿んで蛆がわいてたりとかもありました。

9月:新学期。アメリカでは新学期が9月に始まります。学校行事の日時がわかったらすぐにナース同士の働く日の交換が始まります。イベントはミスりたくないですからね。あと、クリスマス、感謝祭など、働くかどうかが決まるのでやっと冬の予定が立てられます。

10月:ハロウィーン。子供たちがいるナースたちは休みを取りたがります。Trick or Treatに一緒にでかけたいからですね。最近は麻薬入りキャンディーを渡す事件が多発しており、一個一個袋に入っているお菓子以外はもらわないようにしている家庭が多くなってきました。昔は手作りお菓子や大人用にビールなどを配っている家庭もあったのですが今では見ないです。寂しいですね。

11月:感謝祭。ナースは冬の祝日は1個以上働かなくちゃいけないので(感謝祭、クリスマスイブ、クリスマス、大晦日、お正月)いつも競争。長く働いている人から優先されるので若い子は大変です。私はもう働いてから長いのでクリスマスとお正月はここ8年近く、感謝祭もここ4年くらいは働いていません。ちなみにターキーを食べると眠くなる効果があるそうです。

12月:クリスマス。一年で一番のビックイベントではないでしょうか?最近は病院でも文化や宗教の違いを気にして

クリスマスツリーを飾らなくなってきているところが多いです。キリスト教ではありませんが、鮮やかなクリスマスツリーがないのは寂しいですね。保険が切れてしまうので12月の初めから中旬に一挙に手術のケースが増え、12月の終わりは病院に来たがる人が少ないせいか少し楽になります。