無料クリニック | nurseredcatのブログ

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私が住んでいるカウンティー(日本で群のようなもの)では、毎年大きなスタジウムで4日間無料クリニックを行っています。その4日間で4000人以上の患者さんが訪れます。ここでは一切、保険のありなし、グリーンカードなどの入国許可をもっているかなど全く調べません。本名を使わなくても大丈夫。誰でも安心して使用できるシステムです。ただし、並んだ順の早い者勝ち。今回はそこでボランティアに参加したことについての感想です。

 

このクリニックでは医療、歯科、眼科、ハリ治療、ツボ治療、ワクチン、マンモグラムなど提供します。一番人気は歯科。アメリカでは保険が医療、歯科、眼科と分かれていて、とくに歯科の保険をカバーしない会社が多いそうです。歯石取りから、詰め物、虫歯直し、差し歯などもただで治療してくれるのでこのサービスは大人気。プロバスケットボール会場に150個の歯科治療椅子が並べられます。朝6時から始まるところ、夜中の12:30から並び始め、歯科は朝8時には予約終わり。眼科も朝の11:30に予約終わり。それぞれ治療は夕方5時まで続きます。眼科は検査の後に寄付された眼鏡やコンタクトがもらえます。

 

やはり一番感銘を受けたのはサービス。ドクター、歯医者、歯科助手、眼医者、ナース、救急隊員、放射線技師、コンピューター専門家、各言語の通訳、一般人、警察官など毎日500人近くのボランティアが笑顔で応対します。患者さんのために飲み物、スナックをあげたり、ペットを連れている人のためにペット預り所もあり、通訳もメジャーな言語は通訳の人が待機していて、それ以外の言語の場合、フェースタイムで通訳と話せるコンピューターがあったり。私は最初に血圧などを図ったり、簡単な病気歴、副薬歴などを聞く役目のボランティアをしました。みんなにこにこ喜んでくれるのがとてもうれしかったです。血圧が180・100以上だと歯科で治療してもらえないので、なるべくそれ以下になるようにしてあげたり。そのあとは歯科の方の手伝い。歯医者さんは治療時間が決まっているので通常一人1つの問題しか治療しないように言われていますが、2ー3つの問題を治療してあげるように頑張っている歯医者がいっぱいいるのがわかりました。

 

これだけ頑張って4日間クリニックを開いてもすべての患者さんを診ることはできません。時間がなくて拒否されてしまう人もたくさんいました。また、小さい子供がまだ暗い朝の3時から並んで治療に来ているのをみると悲しくなりました。医療が高いアメリカ。このシステムは絶対になくてはならないものです。コロナのせいで2年間クリニックを開くことができませんでしたが、やっと2022年の秋再開することができました。私にとって今までで一番やりがいのあるボランティアでした。