nurinuri.jp うるしぬりぬりブログ

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漆職人の日々の行動を綴ります。仕事のこだわりから近所のお散歩まで…

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お店のテーブルに苔島を設置しました。

テーブルの木材を買いに行って、この割れを見て思いついて…  作るまで3年半。

その間、庭のイロハもみじも大きくなり、春には地面に小さな芽が育つようになり。一株苔島に植えてます。秋には紅葉が楽しみ。

 

割れに合わせて『うるし粘土』で容器を作ったんでピッタリ。

 

どうでもいいネタです…。

パソコンを変えてなかなか良い性能に!(たぶん使いこなせませんけど)

でも性能のわりになんか遅いんですね、これが。原因はハードディスク。大容量はいいとしてスピードが遅すぎる。
そこで値段もこなれてきたSDDに換装することにしました!この作業、前から一回やってみたかったんです。


SSDの中では性能がいい方ではないのに速いですね~、これが。付属のアプリで完コピーも簡単だし。交換したハードディスクはケースに入れて外付けハードディスクになるんで無駄もないし。

パソコンがほぼ無音。快適。
 またまた漆の木の管理の季節がやってきました。会津若松市内の漆畑の様子を見に出かけます。

 昨年は『クスサン』って毛虫にやられてチョット凹んでいたら、今年は『カイガラムシ』!けっこう多いと聞いていたので覚悟してたらチョットしかいなくてホッとした。少なくても早めの除虫が大事ですね。

↑こんなカンジで幹にへばりついてます。
 毎年、いろいろな寄生が出てきます…

 NPOはるなか漆部会では今年も草刈りボランティアを募集します。仕事に疲れたときなんか青空の下、思いっきり草刈りしませんか?5月8日(日)から始まります。
おめでとうございます。

会津で活動する『npo法人はるなか』。いろいろな動きをしていますが、メインは漆の植栽。昨年は10周年でした。

地産の漆を目指して、まず漆を植えよう。と第一世代の皆さんが土地を借り開墾することから始まりました。その世代の皆さんから、だんだんと世代交代とバトンを渡された今年。

植栽をまずは始める。なかなか出来ないことをされてました。託されて次は大きなウネリを起こすこと。知ってもらい参加してもらう為にどうしていくか。

まずは自立を目指します。補助金にも頼らずも拡がるように。昨年12月にクラウドファンディング『伝統サポーターズ』で一般の皆様のサポート募集を始めました。1月6日現在、13名の方に賛同いただきましてファンディング成立しました。

今年からの会津の漆の植栽。ぜひご注目ください。

伝統サポーターズ  
久しぶりの更新です。

 ちょっと前からほっといていた黒漆。今日は上塗りに使おうと準備してます。
 黒は特に刷毛目が直りにくくなりがち。そこでなやしを掛けます。
 なやしっていうのは、生の漆を精製する『くろめ』と同時に行うことが多い作業で、漆を摺りこんで滑らかにする…といったら伝わりやすいですかね。くろめは撹拌して水分を抜く作業です。

 塗る前に毎回することではありませんが、漆の調子を試す『つけ』で不安があると行います。『つけ』というのは、ガラスなどに漆を付けてみて固まる早さや滑らかになるか、色などなどの具合をみること。

 

 作業自体は鉢に入れて摺りこむだけの単純なこと。夜中にやると当たり前ですけど……眠くなります。


 この『なやし』もそうですが、細かい作業が実は大切!工程の説明をするとき、下地を付けるとか漆を塗るといった『増やす』ことを中心にします。でも同じかそれ以上に大変なのが『減らす』こと。研ぎ研き(みがき)です。
 そのまた隙間にある作業、例えば泥拭き。研いだ後の泥を水拭きするんですが、水が乾くと拭いた布の繊維が強力に付着します。その繊維は漆塗りの大敵。そのまま塗ったら、ふし上げ(塗った後にごみを除去する作業)で泣きます。大泣きします。
 これを防ぐには2つの方法があって、ひとつは厚塗り。ほこりが隠れるほどに厚く塗ります。

 薄塗りにするにはもう一つしかないんですね。繊維を擦ってはがします。でも、そうすると静電気を生みます。また一難です…… この厄介な静電気、貼りついた強情さはなく纏わりつくもの、水分には素直に離れてくれるんですね。

 こういった細かい作業が実は一番重要かもしれません。地味なんで工程説明にはまず出ませんけど。

 
 弟子入りして、一番に考えさせられたのは想像する大切さ。目に見えている状態より、見えない部分までミクロの目で見たと想像してみる。これで仕事が変わりました。