今シーズンの珍!深海生物たち | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

皆さんこんにちは

ぽんすけです!

 

 

先日のブログでもご紹介致しましたが

今シーズンの底曳き網漁は終了となりました

 

 

ありがたいことに

今回、漁の最終日に漁師さんの船に乗せて頂くことに!

しかし海は大荒れ波波波

 

 

普段あんまり船酔いしないと自負している私も

着いた瞬間から…

ゲロッキーオエーオエー

 

 

楽しくも気持ち悪さで辛い

底曳き採集で今年は幕を閉じました…

 

 

 

 

そんな底曳き網漁では

今年も色んな深海生物が水族館へと

やって来てくれました!

 

その中でも

まだ皆さんにご紹介しきれていなかったものを

取り上げたいと思います!

 

 

 

まず紹介するのは!

 

 

 

フシギな形の魚

『オオヒシマトウダイ』

 

 

 

名前のとおりにひし形の魚で

水深500m程の深海に生息する

なかなか底曳きで捕獲されることが少ない

かなーりレアな深海魚魚であります!

 

 

そして特徴的なのは形だけではありません!

 

 

下からみると体表に

棘のような突起がいくつも付いてるびっくり

 

 

深海生物でもこういった特徴を持つのはこの魚だけ!

こういったユニークな魚を見るとスタッフも

テンションが上がります!!!

 

 

皆さんにもぜひ見てもらいたい深海魚なんですが

残念ながら搬入時にはすでに死亡…

 

 

いつか当館でも展示飼育してみたいと胸を膨らませる魚ですキラキラ

 

 

 

 

 

そしてそして続いて紹介したいのは

『ヌタウナギ』

 

 

なーんだ…と思われた方!

 

 

 

普通のヌタウナギではありませんよ!

 

 

 

 

『しっ白い!!!』

 

なんとアルビノのヌタウナギがやって来たのです!

 

 

20年以上底曳き網漁をしている漁師さんでも

こんなヌタウナギを見たのは初めてだとか…

 

 

こういったアルビノの生き物は自然界では

白い体が天敵に目立つため

なかなか大人にまで成長することが

出来ないことが多いです…

 

 

 

 

白いヌタウナギもよりミステリアスでなんだか

とっても見とれてしまいますおねがい

 

 

 

そして最後はこちら!

 

 

 

なにこれ???

 

と思っちゃいますよねあせる

 

 

実はこの筒状の物体

 

『カイロウドウケツ』

という深海に生息するカイメンの仲間なんです!

 

 

特徴的なのが

ガラス細工のように繊細で美しいな網目状の骨格

 

 

とっても美しいため

観賞用として流通することもありますが

実際に捕獲されることは

めっっっったにない深海生物です!

 

 

しかもこのカイロウドウケツは

 S飼育長とてらこ先輩が船に乗船した際に捕獲!!

 

 

なんと羨ましい!!

さぞ船の上では大盛り上がりだったことでしょう…ニヤリ

 

こちらのカイロウドウケツは

壊れないように

丁寧に乾燥標本にしました!

 

是非皆さんにもいつか見てもらえるように

大切に保管しておきたいと思います!

 

 

 

そんなこんなで

今シーズンもたくさんの

深海生物たちに出会うことが出来ました!

 

水族館にやって来てくれた生き物たちを

1日でも長く飼育できるよう

これから頑張って参りたいと思います!!

 

 

ぽんすけ