あの深海魚の仲間がやってきました! | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは!

いぺおです。

 

 

漁師さんに捕獲頂いた生物を受け取っていた

ところ...

 

「そういえばよくわからん魚もとれたぞー!

 死んでるけどなー!!」

 

と発泡スチロール箱を受け取りました。

そして蓋を開けてみると見覚えのない魚が。

 

 

体表は真っ黒で、眼が大きくて白っぽく、

大きなウロコ。

 

この手の真っ黒な魚はワニトカゲギス目の

深海魚であることが多いですが、今回の魚は

口元がおちょぼ口で、見たことのない雰囲気

です。

 

 

いつものように図鑑片手に調べてみたところ、

分類を辿る初期の段階でワニトカゲギス目の

生物ではないことがわかりました。

 

 

そのあたりから激レアな深海魚の気配を感じ

始めていましたが、該当する魚種のページを

開いた時には大興奮の一言でした。^^

 

 

 

長い前置きになりましたが、今回やってきた

のはコチラの「クロデメニギス」です!!

 

 

そう、名前にもある通り深海魚好きなら誰もが

知るあの「デメニギス」の仲間です!!

 

 

ただデメニギスとは異なり、あのスケスケの頭

というわけではありません。

 

黒すぎて見えづらいですが、この白くて大きな目

がかなり印象的ですね^^

それとおちょぼ口も!

 

通常は水深1000Mから4000Mの間を遊泳すると

考えられているようです。

めちゃくちゃ深いです、

まごう事なき深海魚ですね^^;

 

漁師さんが網を曳いているのが水深200M前後なので、

この個体は弱って浅瀬まで来ていたんでしょうか?

 

 

かなり貴重な深海魚である事には変わりないので、

丁重に保管したいと思います!

 

 

いぺお