すくすくと… | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちは。

 

会うたび育つ(あたりまえ)

甥っ子姪っ子を眺めるのが

愉快なナメタケです。

 

 

今回すくすくとした

成長っぷりをご覧頂くのは…

 

ボタンエビです!

この写真↑に写っているのも、

当館で生まれ育った個体で、

おととしに生まれました。

 

ちなみに、去年生まれた個体と

比べてみると…

1年で以上大きくなって

いるのが分かります!

 

しかし、大きくなってはいますが

まだまだオスサイズ。

 

実はボタンエビは雌雄同体で

雄性先熟のため、若い個体は

繁殖期がやってきた時にまずオスとして

繁殖に参加します。

 

そして、成長するとメスに性転換し、

メスとして繁殖に参加するようになります。

 

このため、体長13cm前後を超える

大型の個体はすべてメスとなるわけです。

 

ちなみに、一度に500~1200個程度を

産卵しますが、現在水族館に

残っているのは100匹以下です。

 

野生下よりも生存率は高いかもしれませんが、

厳しい世界ですね。

餌を与えた後は、壮絶な

争奪戦を繰り広げます。

 

 

 

こんなとき、賢いな~と思うのは

餌を掴んだら泳ぎだし、

レイアウトの枝や岩につかまって

争いから逃れる個体です。

 

 

 

まだ残暑もありますが、

お出かけの際は

温度の差にもお気をつけ下さい!

 

 

ナメタケきのこ