骨だけじゃなかった | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

すぐれない天気に、結露との闘いがじわじわと。

こんにちは、湿気はちょっと苦手なナメタケです。

 

 

改装後、2階のメガマウスザメの近くに場所を

引っ越している透明骨格標本。

 

 

骨の構造を観察するための標本で、

様々な薬品を使って生物の肉の部分を透明に…

そして硬い骨は赤く、軟らかい骨は青く染めています。

 

 

こちらはザラガレイの標本で、背骨が硬く、背骨から外側の骨が

軟らかい構造をしているのがよく分かります。

 

 

対して、青一色に染まっているのがこちら。

シビレエイの標本です。

硬い骨が見当たりませんね!

 

エイやサメなどの軟骨魚類は魚類の中でも

軟らかい骨を軟らかい骨をもつため、

このような染まり方になります。

 

 

そして実は、体の構造というか

骨以外にも分かることが…

 

 

 

先ほどのザラガレイを見てみましょう。

この部分に注目すると…。

 

なんと!魚が入っています。

肉の部分が透明になっているので、

胃の中が丸見えなのです…。

 

 

それにしても、大きなひとくちですね。

 

 

よくこの口と胃に収まっているなと

感心してしまいます…。

 

 

ご来館の際はザラガレイ…

是非観察してみてください。

 

ナメタケきのこ