完治まであと少し | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちわ!





現在比較のコーナーで展示をしているベニカワムキ。

カワハギに近い仲間で背側が紅色をしている可愛いやつです。





駿河湾の底曳き網漁で捕獲はされますがなかなか生きてあがってこない種類ではあります。そんなベニカワムキですが展示している個体は昨年捕獲されたもの、つまり水族館にきて1年以上経っているということです。





今年の底曳網漁で捕獲された個体もバックヤードにいるので少しずつ数を増やしていきたいと思っているところ。そんなバックヤードには実はもう1匹、昨年捕獲され、飼育期間が1年を超えている個体がいます。







それがこちらの個体なんですが、水族館にやってきてから少しずつ尾鰭がなくなってしまったんですよね。採集時のスレなどが原因かもしれませんが最終的には鰭膜や軟条まで完全になくなってしまいましたあせる

しかしご飯は良く食べてくれていましたのでバックヤードで様子を見る事、約1年。






こちらが現在の尾びれです。少し歪ではありますが復活してきた軟条とそれを覆う鰭膜がはっきりと分かります!!!これぞこの子が頑張った証ひらめき電球




生き物たちの生命の力強さをひしひしと感じております。

まだ本来の尾鰭のサイズには遠く及びませんが、完治する日も近いのではないかと思っている今日この頃。




展示水槽に出せる日まであと何日かかるかは分かりませんが、みなさんも楽しみにしててくださいね!!





フトタ