餌は我慢するの? | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

みなさんこんにちわ!





数日前、ブログでも紹介した水族館のイクメン!みなさんは誰だったか覚えていますか?






そう、水族館のイクメン「イエローヘッドジョーフィッシュ」





でも気になりませんか?口の中で卵を守っているときはご飯ってどうするの???


ちなみに魚界でのイクメンはこの魚だけではありません。口内保育を行う魚はたくさんいます。堤防などで釣りをしているとよく釣れるテンジクダイの仲間や、観賞魚としても多く流通しているシクリッドの仲間などが代表的な種類でしょうか。





実は口内保育中のオスは餌を食べない(食べることができない?)種類がほとんどです。そのため口内保育を終えた時にはかなりやせ細り死亡率が極端に高くなってしまう種類もいるようです。



そういう意味ではイエローヘッドは異質かもしれません。なぜなら口内保育中のオスもご飯を食べるからです。餌を食べる時は巣穴の中に卵を置いてきて、いつも通り餌をパクパク。



他の魚では卵を置いてるうちに食べられてしまう危険性なんかがあるんでしょうから、巣穴を持つイエローヘッドジョーフィッシュならではですね。そう考えると「巣穴+口内保育」の組み合わせは非常に合理的な気がします。




口内保育中のオスが全く巣穴から出ていない時もありますが・・・





気長に待っているとこんな風にちょこっと顔を出してくれたり、





運が良ければこんな風に口を大きく開けて卵を見せてくれるかもしれません。卵の塊にはしっかりと赤ちゃんの目が確認できます!




もうちょっとで生まれてしまうかな~、もし見たい方はお早めに音譜





フトタ