ちょっとなにコレ~!? | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

皆さん、メナガグソクムシはご存知ですか?




深海ダンゴムシ

ダイオウグソクムシやオオグソクムシと

同じ仲間になります。




何が違うかと


こちらはオオグソクムシ




メナガグソクムシ


目を見ればすぐ分かりますよね。

目が長いのでメナガ、そのままです(笑)



極々たまーに水族館にやってきます。

先日も漁師さんから頂きましたが

翌日残念ながら死亡してしまいました…



以前から気になっていたのが

黒っぽいお腹。




そして





すごいパンパンな黒いお腹。



ちょっと開けてみました。





※解剖します。閲覧注意






黒っ!



そして、

つるっと塊が出ました!





そして、

ものすごく硬い!


まな板に当てるとカチカチ音が出そうな硬さ。


中も切ってみました。


すごく硬いけど、

少し柔らかさもある…?

表現しにくいですが

羊かんをぎゅうぎゅうに固めたような感じ?




断面はこんな感じ

ぎっしり詰まっています。



指が赤茶に染まります。



水に溶かすと赤くなります。



鉄の臭いもします。





これは…





です。




血の塊です。




メナガグソクムシは

ダイオウグソクムシやオオグソクムシと異なり

他の生き物の血を吸って生活しています。



良くサメにくっついたまま網にかかります。

寄生ってことですね。



その吸った血がこんなカチカチになるとは驚きました。

そしてこんなにパンパンになるほど

吸い続けていたもの驚きです。

この蓄えた量では、どのくらい生きていられるのだろう…


すごく興味深い発見をした気がします。




メナガグソクムシ…




また、グソクの仲間の謎が増えた。




のべ