いろんな人の山。
夏休みに山で出会った田舎と都会の少年。仲良くなった二人が、対照的なそれぞれの人生で山に関わって行く物語。見ていて感じたのは自分らしくいられるhome。それが彼らにとっては山だったわけだ。嬉しいこと、つらいこと、いろんなことがある人生でそのhomeとどういう距離感でいるか?自分にとってはどこがそれに当たるのか?考えなくてはいられない、オトナの映画だ。
他人事とは思えない。
宮沢賢治と彼を支えた父親の物語。けんじを愛し、けんじに振り回される父親という点では共感しまくり。でも物語としてはベタだったし、うちのけんじはそんなたいしたことないけどね。でも頑張ってほしいのが親心。
う〜ん、わからない。
自分が思う「日本一の女中顔女優」黒木華の素朴で純情な魅力は満開!だけど、恋の相手を肥え担ぎの青年にしたり、だからなのかほぼ全編モノクロにしたり、いろいろいじっているメッセージも意図も伝わってこない。なんか監督の時代劇ごっこあそびにつきあわされてる感じしかないんだなぁ…
数学の美しさ、わかるような気がする。
韓国の進学校の落ちこぼれ少年が警備員のおじさんに数学を習うことに。おじさんは実は脱北した天才数学者で…という物語。ある意味ファンタジーだけど、うなずかされるポイントもいくつもあった。数学を兵器のために使う北と受験の道具にする南。プロパガンダでなく、どちらも違うよねという立ち位置に共感。
映画をなめたらあかん。
さらば青春の光の森田くんが主演のYouTubeドラマの映画化。やたらとモノローグが多い孤独のグルメの古着版、大阪バージョンといったところ。こだわりやオシャレに見せたい気持ちはわかるけど、雰囲気だけ。薄い。おっさんの戯言だろうけど、人物の距離感や芝居の雑さもなんだかなぁと思った。せっかく光石研さんをツモっててあの使い方はもったいない。唯一、飲み屋の飯がうまそう過ぎて調べたがな。大阪アテ焼き飯!
やっぱり愛だわ。
ご存知スーパーマリオの映画化。実は30年前にもハリウッドで実写化したことがあって、大失敗してたのを覚えている。
今回は素晴らしい!シリーズ全てのゲームバランスの良さと世界観を見事に物語に融合させている。映画側にゲームへのリスペクトが溢れているのを感じた。人気を利用しただけの30年前と子供時代からの愛に溢れた
今作。40年前にあのゲームが誕生した奇跡は戦後日本の大きな財産だと思う。
フニャフニャ…
金が無くなってふるさとに戻ってきた元ポルノ男優が、色っぽい高校生と出会って…十分期待の持てる設定だったのに。底辺の人たちのダラダラした生活がダラダラ続くばかり。盛り上がりもメリハリもないし、共感できる人物もいない。モノはデカいかもしれないけど、あんな硬さじゃ満足せえへんやろ。
すげえ!進化してる
パソコンの中だけで物語が進行する映画search。5年前に衝撃を受けたけど、それがさらに進化した。もちろんネットの技術もだけど、使う人間のスキルやアプローチ、そして物語の深みもアップデートされてる!次はchatGPTも組み込みそうだし、今は想像できない技術が実現してるかもしれない、楽しみなような怖いような…
国を出ろってこと?
予告では、閉塞的な村で起こるどんよりとしたスリラー。やっぱり田舎って怖いよね…そう思わされるかと思ったら違った。
舞台は大規模なゴミ処理場を作った寒村で、反対運動をしていた男が人を殺して自殺、その息子が主人公。でもそこからは
違った。閉鎖的な村を舞台に今の日本の閉塞感を象徴する人たちや事象がちりばめられていた。
理不尽な貧困、ギャンブル異存、同化、心の病、立場を守る既得権益者、臭いものにふたをする大人、自分の生活を守るという名目での差別…
ちょっと盛りだくさん過ぎて散漫になった感はあるけど、監督が伝えたい日本の生きづらさが伝わってきたような気がする。
印象的だったセリフは「必要なものだけで村は回ってるわけじゃねえだろ」能の面の裏に気持ちを秘めて、生きていかなくてはならないのかな。
飛んでみようか…
主人公はタクシードライバー。稼ぎが少ないので家族や人生あまりうまく行ってない。そんな彼がある日乗せたのが92歳の婆さん。自宅を引き払い、老人ホームへ行く道すがら、いろんなところに寄り道。彼女の人生を語っていく…というプチロードムービー。ある意味人生最後の旅で心を通わせていく2人が羨ましいし、いろんな人の話を聞いてみたくなる。平凡なんてとんでもない、いろんな生き方が存在するから世界は面白い。お、ちょっと酔ってるかも。