ひゃっほぅ!うげげげ!
しっとるけではない。北斗の拳の雑魚キャラの方だ。メル・ギブソン時代は見たことがなくて、9年前の「怒りのデスロード」からだが
あの理屈不要、説明する気すら起こらない世界観は大好きだった。というか、大半の男子はそうじゃないだろうか?
今回はそのキャラクターの前日譚ということだったが、それも正直どうでもいい。荒れ果てた土地で、どっから持ってきたんや?と思う
ゴツゴツしたマシンで暴れてくれればひゃっほぅ!なのだ。
ビヤガーデンとかでアホほど飲みながら、学生時代のツレとかとワイワイ見たい1本。2時間半あるけど(笑)
ありがとうジャッキー!
今年古希を迎えたジャッキーの遺言的な作品。演じるのはベテランスタントマン役で
過去の名シーンがインサートで入りまくる。それだけでもやばいのに、この作品では馬がよかった。エンディングでネタバレしてたのは残念だったけど、馬の演技に
感動させられるとは思わなかった。自分が夢中になった一つの時代のピリオドを感じた作品だった。ありがとう石丸博也さん。
だって、人間だもの。
相田みつをじゃないけど、そんな風に思ってしまった。物語としては決して面白くはない。でも心に引っかかる1本だった。
基本的に描かれるのは、あのアウシュビッツ収容所のすぐ隣にある所長の家の何気ない、幸せな日々だけ。塀1枚を隔てた隣で行われた世界史上に残る惨劇は音だけで表現される。それを狂気と表現している人がいたけど、自分はそうは思わなかった。所長は与えられた仕事をひたすら真面目に遂行していただけだし、家族はそのおかげで夢に見ていた楽園での暮らしを手に入れていたのだ。
人間は見たいものだけを見るし、聞きたいものだけを聞く。いろんなイベントでそのことは実感してきた。その感覚を左右するのはパーソナリティだけでなく、時代の空気や環境も。表現の仕方としては、こうしたら?がいくつもあったけど、切り口やチャレンジとしては魅力のある作品だった。
ウルトラマンちゃうねんから。
オリジナルは見てなくて、その再放送を中学生で每日見ていた「あぶデカ」。その頃だって37年位前。年齢が倍になったタカとユージが一応おんなじ感じで出てるんだから気になるでしょ。中身は二人の見せ場を作るための歌舞伎とか大衆演劇みたい。敵役が早乙女太一だってのもそれっぽい。こないだの「ふてほど」じゃないけど、ピチっとしたスーツのおっさんがグラサンかけて走り回る時代錯誤感。あ、局はちがうけど「逃走中」とコラボできたらよかったのに。
やっぱり草彅「くん」なんだよな。
白石和彌監督が人情落語の柳田格之進を元に初の時代劇に挑戦。なぜいま?とは思うけど、よくできていたと思う。ただ49歳になってもやっぱり草彅くん、で。娘を持つ中年浪人には見えない。ジャニーズに頼ってきた映画界が抱える課題やなぁ

直訳すると行方不明だけど。
6歳の娘がある日突然行方不明に゙なった母親を中心に゙した物語。演じた石原さとみもすごかったし、支える夫、疑われる弟、取材するローカルテレビ局の記者など、男性たちの表情や言動に゙胸をかきむしられた。自分の子どもたちならどうだったろう?うちの嫁さんは?娘がいなくなったことで、無くしてしまった夫婦関係、冷静さ、今までのつながり、そして報道の良心、相手を思いやる心…寂しく苦しくなる作品だった。
これがストーリーか…
女子プロレス団体スターダムのアイコン岩谷麻優選手の半生記。カナダで木こりだったとか、テキサスのカウボーイだったなんていうことはなく、2年間引きこもりの高校中退、運動経験なし。というのがギミックでなく実話だってのが、すごいし、圧倒される。多少展開や演出に粗さはあるけど、そんなこと無問題なのがプロレスファンのおおらかさ。トップロープどころてない落差に心踊らされたわ。久しぶりにプロレス見たいなと思ったもの。
細かいことはもうええんちゃう?
インドの大ヒットスパイ映画の第3弾。おそらく中国を抜いて一番人口が多く、勢いのあるインド。その国民みんなを喜ばそうってんだから、ド~ンとやればいいのよ。インド映画の常識というか礼儀、休憩が必要になるくらいの長さと、唐突で壮大なダンスシーン。ボリウッドも世界を意識し、ダンスはエンドロールに゙まとめてきたが、尺の長さは相変わらず。そこを埋めるための展開や人間関係が複雑すぎる。ジャジャーン実はこうでした!とタメを作って登場したキャラが、ヒゲモジャオヤジで他と見分けつかないんですけど。
好みといえば、そうなんやけど。
コミュ障気味だけど、音楽センスあふれる青年と仲間たちの物語。才能はあるけど、周りとうまくやれないから一人でやれるDTMにのめりこんだのに、その才能を偶然ヒロインに発見され、世界が広がって・・・という展開。他人との関係性が面倒で、一人でやっていた天才が、仲間の良さに目覚めてという話はベタだけど、そこは許せる。残念だったのは「青春音楽映画」なのに、本来「音楽って最高!」ってなるシーンでそうでなかったこと。アニメーションの「ブルージャイアント」で感じた高揚感が全くなかったのはジャンルの違いか、生演奏とDTMの違いからか?タイミングとか音の高低という「演奏情報」と音楽の「グルーヴ」の違いって、会って会話するのとオンラインでミーティングすることギャップに似ているんちゃうかな?そこがおっちゃんの心を震わせられなかった要因かもしれん。
おっさんだからかなぁ…
18歳の台南少年、大学入学までちょっとだけしたカラオケ屋のバイトで出会った、4つ上の日本人のお姉さん。それが清原果耶なんだから恋するやろ。いい雰囲気に゙はなるけど、彼女は突然帰国してしまう「お互いの夢が叶ったらまた会おう」と約束して。その18年後、成功した彼は日本を訪れ…という物語だ。
リゾートバイトや旅先での出会い、お姉さんへの憧れ、それなりに経験してるし、共感できるところもある。ただちょっとあざといなぁ。展開、パーツ、エピソード、そして最後のミスチル。さぁどうぞお泣きなさいという意図が見えすぎて、醒めてしまった中年17☓3でした。