戦場のコックたちは、深緑野分先生の書いた小説で、「このミス」や「ミス読み」でも上位にランクした本です。
戦場にコックとなんかあまりつながらないキーワードの題名に、ミステリー小説というジャンルの本で、「いったいどんな内容なんだろう」と思いながら読み始めたのですが、やはり最初は私にはちょっとヘビーなとっかかりでした。
でも読み終えてから、「この本、結構記憶に残るかも」と思いました。
私の嫌いな2段式の書式で、かなり読み終えるまで時間かかりましたが、最後の最後でこの本の良さがやっとわかったような気がしました。
簡単な謎解きミステリーはいくつかありましたが、それだけではない内容でやっぱり「戦場のコックたち」という題名がぴったりだなと思いました。
登場人物のコック達やその仲間達もみんなサブキャラ的にしっかり心に残りましたね。
映画化されたらおもしろいかもしれません。
ミステリーに戦争の空しさ、そしてリアルなヨーロッパ戦線の描写とけっこういろんな楽しみ方の出来る本だったと思いました。
あと、余談ですが、このようアメリカの軍隊の戦略が少しでも日本の陸軍にあったら、ガダルカナルやインパールのような、補給ルートもなく後方支援も何も考えなかったゆえの無駄な犠牲はなかったんだろうなと思いました。
さて、きょうからは何を読もうかな?