県立高校の入学に際して、裁量枠というものが設定されている学校があります。
これは、一般受験とは別にその学校で裁量枠の設定された運動部の技能テストを受け合格すれば受験時に多少有利になる制度です。
もちろん中学時代にやっていた部活を高校にいっても続けるという事が大前提ですけどね。
私立なんかは、それなりに中学時代の運動部での実績があれば即ひっぱられる事もありますが、県立の場合はそうはいかないので、ちょっとだけ受験に有利にしてあげようかなって感じの制度のようです。
県立高校志望で、中学時代に頑張った部活を高校に行っても頑張ろうと思う子供達には、素晴らしい制度だと思います。
しかし、現実は中学校自体がこの裁量枠についてあまり協力的でない場合もあるようです。
中学の部活動はほぼ夏休みには終わり、一般的にはそれからは受験勉強一本となるわけですが、本気で裁量枠を目指す子供はある程度練習も必要となってくるはずです。
なのに部活動への参加は禁止というのはちょっとおかしいと思います。
「しっかり受験勉強して志望校に合格してそれから目当てに部活に入ればいいでしょ。」的な発想なのでしょうね。
「受験勉強が嫌だから、好きなスポーツで頑張って楽しよう。」と幼稚で安易な発想で勉強しない子供達を増やさないことも大切ですが、中には本気で裁量枠を目指す子供達もいると思います。
自分の実力を試したいと真剣に裁量枠を目指す子供達の事は考えていないのでしょうか。
ちゃんとその辺りのフォローが出来ていれば、「裁量枠の為の部活動参加は私立の受験が終わった後からでないとダメです。」(裁量枠のテストまで1ケ月足らずです。) なんてことは言わないと思います。
それかスポーツというものをまったく理解していないのかもしれませんネ。
単なる合格率だけでなく、もっと幅広い柔軟な進路指導をお願いしたいものです。
まあうちの場合は、多少練習環境はありますのでまだ良かったかと思います。
しかし、大丈夫かな~?
まあ信じるしかないですね。