30年前の冷水チラーの修理 | 沼津のエアコン工事専門店 ㈱ 沼冷 ゴルフと阪神タイガース大好き社長のブログ

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今回の修理はシビれました。

ダイキン製の冷水チラーでUW8Jという機械なんですが、なんと1985年製でした。

阪神タイガースが日本一になった年に生まれた機械です。ニコニコ


今回はこの機械が冷媒漏れを起こして停止してしまったんです。

漏れ個所は、蒸発器の冷媒出口の配管の部分だったんですが、これまたやっかいで鉄と銅が溶接されている部分でおまけに錆だらけでした。


写真の縦に伸びている配管の付け根部分です。



拡大した写真がコチラです。

以前にも漏れたみたいで、溶接補修した跡がありました。

左末端は本来メクラになっているんですが、内部の構造を確認する為に切ってしまいました。






こちらが内部の構造です。




最初は、溶接個所を再度溶接して直そうと思ったんですが、とにかく錆が酷くて何度溶接しても漏れが止りませんでした。

普通だったら、もう蒸発器ごと交換となるのですが、なんせ30年前の機械です。ダイキンに問い合わせたら既に供給停止部品でした。

もう直すしかありません。

結局、冷媒管が立ち上がっている部分を配管材料で新たに制作して、接続しなおしました。





上の写真の膨張弁の上の縦に銅管が接続されている10cmほどの短管が今回の自作の配管です。

これなら錆もなく、溶接できっちり接続出来て冷媒漏れもなくなりました。


あと、今回大変だったのが、銅と鉄の溶接です。

普段よくやる酸素とアセチレンによるガス溶接でも、銅と銅だったら簡単なんですが、鉄と銅となると普通のロウ付け溶接棒ではなく銀ロウという溶接棒を使い高温での溶接となります。

最初錆びた状態での溶接はホント苦労しました。

自作した鉄製の配管はTIG溶接という電気での溶接でしたけどネ。



まあこんな感じで、何とか直す事が出来ました。

古い機械で部品がない場合は、部品を制作したりしての修理になる場合もたまにあります。

直す為には作るしかありません。

一応、今回の修理は傑作のひとつとしておこうかな。ニコニコグッド!




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