最近、マルチエアコンの入替依頼が目立ちます。
マルチエアコンとは1台の室外機で複数台の室内機を動かすタイプのエアコンなんですが、室外機が故障するとそれに繋がっている室内機全てが動かなくなるという欠点があり最近はあまり評判がよくありません。
そのマルチエアコンの入替なんですが、ちょいとやっかいなんですよね。
入替をお考えのお客様は「今度はマルチではなく個別にしたい」と言う方が多いので、電気工事が大変になってしまうんです。
何故かと言うと、マルチエアコンは電源が室外機に入っています。
通常のエアコンは殆どが室内機の横の専用コンセントから電源をとっていますがマルチエアコンは違うんです。
更にほぼ単相200Vできています。
家庭用エアコンは、大型の場合は単相200Vもありますけど、殆どが単相100Vできています。
では、どのような電気工事が必要となってくるのでしょうか？
6畳用の室内機2つを1台の室外機で動かしているマルチエアコンを、6畳用エアコン2台に入替える場合を例にとって説明しましょう。
まず1台目のエアコン、これをA室としましょう。
こちらの電源は今まで付いていたマルチエアコンの電源を使います。
既設マルチエアコンの室外機が置いてあった近くの壁からでている単相200Vの線をA室の配管貫通穴からA室内に引込みコンセントを増設します。
そしてマルチエアコンで使っていた専用ブレーカーを単相200Vから単相100Vに電圧切り替えを行います。
大型エアコンを付ける場合は電圧切り替えはいりません。
もう一台をB室としましょう。
こちらはもう、新たに分電盤ブレーカーから電線を引っぱってB室エアコン室内機近くにコンセントを増設するしかありません。
もちろんブレーカーも増設となります。
まあだいたいこんな感じです。
あくまでも標準的な電気工事の一例ですので、全てがこのようにいくとは限りません。
間違いないのは、ちゃんと電気工事の資格を持ったエアコン取付業者さんにお願いする事でしょうかね。
やっぱり、エアコンは個別がいいですかね～。
今もマルチエアコンはありますが結構価格も高いですから。
静岡県沼津市のエアコン専門店。
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