2012年10月9日。
この日は一生忘れないでしょう。
偉大なひとりの選手が引退しました。
金本知憲選手です。
数々のそして誰も破れないであろう大記録を残して静かにバットを置きました。
その記録以上に野球に取り組む姿勢や努力は、誰も真似の出来ない事だったのではないでしょうか?
肉体だけではありません。
「怪我をしても、痛いと思わなければ怪我じゃない。」
そしてフルイニング出場。
口にするのは簡単ですが、強靭な精神力がなければとても出来ることではないでしょう。
とても我々には想像できない事です。
また、本人は連続フルイニング出場より、連続無併殺のほうを誇りに思うと言ってる位ですから、恐ろしいというか呆れてしまいます。
そんな伝説となりうる選手と一緒にプレー出来たタイガースの選手達は、幸せだと思います。
きっとプロ中のプロの野球に対する姿勢の多くを学んだ事と思います。
しかし、残念なのがここ数年の金本選手の球団の扱いが多少なりとも若手に悪影響を及ぼしてしまったのではと、私は思います。
正直、金本選手が昨年引退しても同じであったのではないでしょうか?
一昨年の真弓監督時代から、金本選手の起用にかなり無理があったと思います。
まともに投げれない往年の打撃も見られないにも関わらず起用し続けたことで若手選手達のチャンスは、相当潰されてしまったと思います。
また、中には「どうせ頑張ったってせいぜい代打か守備固めだよな。」なんて思っていた選手もいたかもしれません。
もし金本選手が昨年引退していて今年、柴田・俊介・田上・大和等の出場機会が大幅に増えていたらどうだったでしょう。
同じ5位だったかもしれません。
しかし、来シーズンの力の付き方は明らかに違ってきたでしょう。
まあ、今更言っても仕方ないことですので、今年の金本選手の引退は阪神タイガースの歴史の一ページとして素直に受け入れたいと思います。
来季若手外野陣はブレイクしてくれるでしょう。
モチベーションは間違いなく上がりますから、期待出来ると思います。