今日は京急新1000形のカラーリングバリエーションを観察してきました。
(デハ1217・神奈川新町・2018年7月14日)
京急新1000形は2002(平成14)年に登場した通勤車で、現在も増備が続いています。この間に車体やカラーリングのほか、細かい部分が変化しています。
1〜5次車は2100形、600形と同様な左右非対称の前面デザインを持ったアルミ車体で、塗装も優等列車用の赤+白太帯が採用されました。
(デハ1001・神奈川新町・2018年7月14日)
アルミ車体のうち、1・2次車はシーメンス製の俗に言うドレミファインバータを搭載していましたが、リニューアル工事が始まっており、いずれは機器更新されて姿を消します。
2007(平成19)年に登場した6次車は京浜急行で初めて軽量ステンレス車体を採用しました。
ステンレス車体の通勤車と言えば無塗装を基本として帯を貼る程度の車両がほとんどですが、京急では腰部に赤+白細帯、幕板部に赤いカラーフィルムを貼りました。
(デハ1145・神奈川新町・2018年7月14日)
2015(平成27)〜2016(平成28)年に登場した15次・16次車は赤+白太帯のカラーフィルムに変更されました。
(デハ1177・神奈川新町・2018年7月14日)
これは京急の社内で、伝統的な塗装の再現を求める声があったからだそうです。この時に塗装も検討されましたが、コストを考えてカラーフィルムに決定したそうです。
15次車にはちょっと変わった編成があります。それが1800番台で、前面中央に貫通扉を設けています。
(デハ1805・神奈川新町・2018年7月14日)
これは、浅草線直通運用編成が不足した際に、4両編成2本を連結した8両貫通編成として使用できるようにしたためです。
現状1800番台は4両編成2本だけの存在でとなっています。
2017(平成29)年の17次車からは塗装車体が復活しました。
(1217・神奈川新町・2018年7月14日)
なんだかんだ言って、結局塗装車体が復活した新1000形。今年も増備されていて、この塗装車体を見る機会も増えているようです。