電車と気動車が協調運転する963M | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

JR北海道には電車と気動車が協調運転する列車があります。それが963M

です。

(クハ731-121・札幌・2018年4月5日)

電車と気動車の協調運転にはふたつのパターンがあります。

ひとつは電車が気動車を牽引してブレーキのみを協調制御する方式。この方式は1999(平成11)年に「タンゴディスカバリー」の協調運転が廃止されて以降、国内では存在しません。

もうひとつは力行も完全協調運転するもので、JR九州が1989(平成元)年から485系「有明」とキハ183系1000番代「オランダ村特急」で始めたのが最初です。この協調運転は1992(平成4)年に解消されて一旦消滅しましたが、1997(平成9)年に731系とキハ201系によって復活しました。

そんな731系とキハ201系が協調運転する963Mを札幌駅で見てきました。

キハ201系は倶知安6時20分発の963Dとして小樽まで単独で走行。小樽駅で731系の後部に連結して列車番号を963Mと変えて札幌駅までやって来ます。

(クハ731-121・札幌・2018年4月5日)

前3両にはパンタグラフがあって、後ろ3両にはパンタグラフがないのがわかりますね。

731系は緑+赤帯、キハ201系は緑+紫帯となります。

(札幌・2018年4月5日)

キハ201系はちゃんとエンジンを駆動させて走っているので、後ろから見ると気動車列車のようです。

(キハ201-301・札幌・2018年4月5日)

731系とキハ201系の車体は共通設計なので、違和感はありません。

(キハ201-101・札幌・2018年4月5日)

963Mは札幌駅に到着後、キハ201系を切り離します。

(キハ201-101/クハ731-221・札幌・2018年4月5日)

キハ201系の運用はここまで。731系は2738Mとして苫小牧を目指します。

(クハ731-121・札幌・2018年4月5日)

963D〜963M〜2738Mは列車番号を2度変え、始発駅と終着駅では車種が違うというユニークな列車です。

かつては札幌〜江別間にも協調運転列車が1往復存在したのですが、現在は963Mのみとなりました。ぜひとも長くこの運転形態が続いてほしいものです。