JR西日本大社線は1990(平成2)年4月1日で廃止されましたが、実は全駅のホームが現存しています。
(旧大社駅・2017年11月24日)
大社線は出雲市〜大社間7.5kmの路線でした。当初の目的は出雲大社への参拝客の輸送で、1985(昭和60)年までは関西からの直通列車も運行されていました。
起点である出雲市駅と終点の大社駅の他、出雲高松駅、荒茅駅が設置されていましたが、実は出雲高松駅、荒茅駅、大社駅のホームは現存しています。
出雲高松駅は1912(大正元)年11月15日朝山駅として開業。1932(昭和7)年5月10日に出雲高松駅に改称しました。
(旧出雲高松・2017年11月24日)
最盛期は1面2線の島式ホームを持ち、貨物や荷物も取り扱っていましたが、晩年は1面1線の無人駅となっていました。
荒茅駅は1958(昭和33)年4月1日に開業しました。
(旧荒茅・2017年11月24日)
荒茅駅は開業から廃止まで1面1線の無人駅だったようです。
そして終点の大社駅はホームをもとより駅舎まで保存されています。
(旧大社駅・2017年11月24日)
駅舎は出雲大社を模しているそうです。
駅舎内もなかなか荘厳。
現在はD51 774が保存されています。
(D51 774・旧大社駅・2017年11月24日)
そんな感じで大社線のホームは全て現存しています。起点の出雲市駅のホームは高架化されて消滅しましたが、こちらは実質的に山陰本線の駅ですので除外できますから、そう考えると全駅のホームが残っているのは凄いかなって思いました。