第24回JR貨物フェスティバルに行って来た! そして幻のチサ9000を見た! | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

JR貨物広島車両所の一般公開「第24回JR貨物フェスティバル」に行って来ました。

(EF66 1/EF66 121/EF64 1019/EF67 1・広島車両所・2017年10月21日)

今日はJR東日本の新幹線総合車両センターの一般公開もあったので、どっちに行くか悩みましたが、広島は久しぶりだったのと、西日本エリアで立ち寄りたい場所があったので、朝イチの新幹線で広島に向かいました。

到着した時間はちょうど機関車撮影会が始まっていました。

広島のイベントは機関車にいろいろなヘッドマークを取り付けるのが特色になっています。

国鉄色のEF64 1019には「やくも」、EF67 1には「出雲」のヘッドマーク。

(EF64 1019/EF67 1・広島車両所・2017年10月21日)

どの機関車にどんなヘッドマークがつくのかは当日のお楽しみ。「やくも」のヘッドマークは初めて見ましたが、これで伯備線を走ったらさぞや楽しいことでしょう。

2両のEF66には「富士」のヘッドマーク。

(EF66 1/EF66 121・広島車両所・2017年10月21日)

広島車両所で保存されているEF66 1には富士山形、EF66 121には通称「赤富士」のヘッドマークがついていました。

この後EF66はヘッドマークを交換。

(EF66 1/EF66 121・広島車両所・2017年10月21日)

EF64には「あけぼの」、EF67には「みずほ」のヘッドマークが取り付けられました。

(EF64 1019/EF67 1・広島車両所・2017年10月21日)

EF64国鉄色の「あけぼの」は馴染み深いですが、青ナンバープレートなのがご愛敬といったところでしょうか。

このままじっとしていればいろいろなヘッドマークが出てくるのですが、逆に言えば他の機関車は今が一番撮りやすいので、移動開始です。

EF67形0番代と言えば、やっぱりデッキがトレードマーク。

(EF67 1・広島車両所・2017年10月21日)

この無骨な顔は昔から好きでした。

運転台見学にはEF210-156が使われていました。

(EF210-156・広島車両所・2017年10月21日)

でも、列があまりにも長かったので、今回はパス。

 

お馴染みの保存機、EF59 21。

(EF59 21・広島車両所・2017年10月21日)

EF56形が種車となっているEF59形の現存車はこの1両だけなのでかなり貴重です。

(EF59 21・広島車両所・2017年10月21日)

広島側の前面下半分がゼブラ模様になっているのがEF59形の特徴なのですが、これは万が一の追突対策だったのでしょうか?

 

DD51 759も広島で保存されています。

(DD51 759・広島車両所・2017年10月21日)

序盤は「第16回JR貨物フェスティバル」のヘッドマークを付けていました。

(DD51 759・広島車両所・2017年10月21日)

JR貨物の記念ヘッドマークには、このようなブルートレインのヘッドマークデザインをモチーフにしたものが多く見られます。

EF67 103も展示されていました。

(EF67 103・広島車両所・2017年10月21日)

かろうじて運用は残っていますが、日中に近くで見ることができる機会はほとんどなくなった感がありますね。

(EF67 103・広島車両所・2017年10月21日)

敷地の奥に行くと、保存されている電気機関車のカットボディを見ることができます。

まずはEF59 16。

(EF59 16・広島車両所・2017年10月21日)

EF59形では主流派だった、EF53形を種車としたグループの1両なのですが、少数派のEF59 21がまるまる残っていて、こちらはカットボディとなっています。もっとも碓氷峠鉄道文化むらにEF59 1が保存されているのですけどね。

 

そしてEF61 4。

(EF61 4・広島車両所・2017年10月21日)

EF61形0番代は、直流新型電気機関車で唯一蒸気発生装置を搭載した旅客用機でした。

また広島電化時にセノハチを登れなかった151系特急と153系急行を後押ししたことがあって、現在も走行解放用のテコシリンダが残っています。

 

そしてEF58 113……。

(広島車両所・2017年10月21日)
この場所にあったEF58形のカットボディがいなくなっていました。解体されたのかと思ったら金沢の方に運ばれていったのだそうです。

広島にはD52 1も保存されています。

(D52 1・広島車両所・2017年10月21日)
国鉄貨物用SL史上最強で、1,200t貨物も牽引していました。

修繕作業場には3両の電気機関車が展示されていました。
EF510-19レッドサンダー。

(EF510-19・広島車両所・2017年10月21日)
EF210-155桃太郎。

(EF210-155・広島車両所・2017年10月21日)
そしてEF66 110です。

(EF66 110・広島車両所・2017年10月21日)
ここでは機関車の吊り上げ実演も行われました。

敷地内にはEF66 36の姿もありました。

(EF66 36・広島車両所・2017年10月21日)
部品取り車になっているのか、ちょっと痛々しい姿でした。でもこうして仲間が生き延びているので、重要な存在だと言えますね。

気になったのはこの貨車。案内によるとチサ9000形というそうです。

(チサ9000・広島車両所・2017年10月21日)
元は国鉄が1974(昭和49)年に試作したピギーパック用貨車クラ9000形です。ピギーパック輸送とは、トラックごと積載して輸送することで、国鉄では1967(昭和42)年にクサ9000形を試作したのが最初です。
クラ9000形は低床化を図るために車輪径をφ350mmとした台車を開発するために試作されましたが、コンテナが普及したため1976(昭和51)年に開発が中止されました。
その後1983(昭和58)年からピギーパック輸送車両の試作が再開され、クラ9000形を改造してチサ9000形が誕生しました。
といってもクラ9000形からは台車のみを流用して、低床車体は新製した模様。

(チサ9000・広島車両所・2017年10月21日)
この台車は日立製作所製のTR901形。重ね板ばね式で、トーションバー&コイルスプリング式のTR900形よりも好成績だった模様。それにしてもφ350mmの車輪は小さいですね。
床高さは400mmで、高さ3,800mmのトラックまで積載可能としていたようです。
連結器の高さも621mmと、通常の860mmよりも低くなっていました。ただしチサ9000形は試作車なので、片側は860mmとし、621mm側にはコキ50000形をアダプタとして連結して試験を実施したようです。
結局国鉄では床面高さ970mmでピギーパック輸送を行ったため、低床車はお蔵入り。
チサ9000形はJR貨物に承継されていましたが、動向については明らかにされていませんでした。それがこんな形でさりげなく展示してあったとは!
って、後から知った話なんですけどね(笑

この頃には雨も降ってきたのと、次の場所への移動のために撤収。
最後にEF66、EF64、EF67をもう一度撮影しました。

(EF66 1・広島車両所・2017年10月21日)

(EF66 121・広島車両所・2017年10月21日)

(EF64 1019/EF67 1・広島車両所・2017年10月21日)
久しぶりに来たけど、広島はやっぱり収穫が多いな!