しなの鉄道115系の復活カラー第3弾としてスカ色こと横須賀色が登場して7月29日から運行を開始しました。
(クモハ115-1072・戸倉・2017年7月29日)
スカ色の登場で、しなの鉄道の115系は全6色となりました。ということで全6色をまとめてみましょう。
しなの鉄道色
(クモハ114-1511・戸倉・2017年5月20日)
1997(平成9)年10月1日の発足以来しなの鉄道の車両に採用されているオリジナルカラーです。
グレー基調で赤と白をアクセントにしていますが、これは将来的にステンレス車両が導入された時を考慮したデザインなのだそうです。
このカラー標準なのは言うまでもありませんが、ラッピングされることもあります。
「ろくもん」カラー
(クモハ115-1529・小諸・2017年4月8日)
観光列車「ろくもん」の専用カラーです。水戸岡鋭治氏のデザインで真田幸村の赤備えを意識した濃い赤色を基調としています。
2代目長野色
(クハ115-1213・戸倉・2017年4月8日)
2代目長野色は1998(平成10)年に開催された長野冬季オリンピック開催に備えて採用されたカラーで、フォギーグレー、アルパインブルー、リフレッシュグリーンで配色しています。
JR東日本長野支社から譲渡された115系のうち、一部編成は2代目長野色にしなの鉄道のステッカーを貼った状態で運用に入りました。
現在はS13編成とS15編成が残っていますが、今回の復活塗装車に合わせて、少なくとも1編成は2代目長野色のまま残されそうです。
ちなみに新潟車両センターに2代目長野色の編成が存在しますが、工場入出場車の控え車として使用していて営業運転はしていません。
初代長野色
(クハ115-1017・軽井沢・2017年7月29日)
今回の復活塗装第1弾です。
初代長野色はJR東日本発足後に長野支社の115系に施されたカラーで、アイボリーホワイトにグリーンのラインを配し、裾部を赤く塗装しています。しかし短期間で2代目長野色に塗り替えられました。
湘南色
(クモハ115-1013・戸倉・2017年5月20日)
国鉄115系の標準カラーで、中央東線以外の線区にはこのカラーで投入されました。同じ近郊形で平坦線区向け111系とは前面の塗りわけを変えて区別しています。
JR東日本高崎車両センターの115系が湘南色ですが、現在211系への置き換えが進行中。また新潟車両センター所属車のうち1編成が湘南色で残っていますが、こちらも引退は時間の問題だといえます。一方、JR西日本岡山電車区所属の2編成が湘南色で残されています。
横須賀色(スカ色)
(クモハ115-1072・戸倉・2017年7月29日)
本来の横須賀色はその名の通り横須賀線用車両のカラーでスカ色とも呼ばれています。塗色は白い砂と青松をイメージしたものです。
そして横須賀線に投入された70系をベースとして、中央東線の狭小トンネルに対応させた低屋根仕様のモハ71形が70系先頭車、付随車と組み合わせて中央東線に投入された際にスカ色を採用しました。そのため、中央東線用車両のスカ色は山スカ色と呼ばれる様になりました。そんな70系、71系を置き換えた115系も山スカ色を採用しました。
一方、しなの鉄道の前身となる国鉄信越本線には70系がスカ色で運用されていた時期があります。そのような訳で今回のスカ色は、信越本線の復活カラーと中央東線115系の山スカ色の復活を両立させていると言えそうです。
ということで、しなの鉄道オリジナルカラー、国鉄・JR東日本の復活カラーを合わせて6色のラインナップとなって、しなの鉄道はまるで115系の動態保存博物館状態です。
ここまで来たら国鉄・JR東海の身延線カラーや、国鉄・JR西日本の広島色、広島快速色、カフェオレ、濃黄色も採用したら面白そうだと思うのは自分だけでしょうか?